少しばかり時期尚早かもしれない地元の話題
(新城市以外の人は面白くも何ともないだろうし
新城市の人も大半の人は知らないと思われる案件
でも気になって仕方ないので備忘録として)
例外が多い場合は何か良からぬことがありそう
と思うのは、いろいろ経験してきた人の一種の知恵だ
そして会計とかお金に関することは、性悪説を前提に考えなくてはならない
とするのが、残念だが現実的な向き合い方と思われる
地元新城市では既に議決されて、そのお金の使い方も承認された形になっている
土地の購入に関する不思議な案件がある
その土地は養鶏場になっていて長いこと地元から悪臭被害が訴えられ
また蝿の異常発生にも関連しているようで、困った問題になっていた
その養鶏場は少し前に運営企業に変更があった
法人としての変更はないが実質的には経営者が変わり別の組織になっている
そのあたらしい経営者が新城市に土地を売りたいので購入して欲しいと申し出た
(平成最後の年の2月後半のこと)
これは今回の6月議会でも明らかになったが、最初は担当部署に伝えられたようで
その時は売却希望価格もそえて伝えられたようだ
市にとっては購入価格になるが、それが5億円を超すものになるので
一旦は庁内会議を開く事になった(3月のこと)
その時の庁内会議では、その土地の購入したとしても
その使いみちがはっきりしないので、疑問を呈する意見があったようだ
最終的には工業団用とされたようだが
当時は近くの工業団地がまだ2区画売れ残っているし、
景気低迷が見られるので新たに造成したとしても果たして売れるのか疑問だ、、
と言った声があったようでこれは会議録に残っている
だが、この購入については定例会ではなく、4月に急遽臨時議会が開かれ
債務負担行為の項目で補正予算が提出され議決される事になった
先方企業から提出された金額は余りにも漠然としたもので、価格の正当性には
疑問が残るので金額は不動産鑑定の後、、
という条件で(?)議会は債務負担行為を認めた
不動産鑑定はすぐさま行われた
早すぎるほど、スピード感をもって行われた(ここまでの段取りも異様に速い?)
その年は元号が代わる年でGWは10連休があったが、不動産鑑定はそれでも
発注後一月もしないうちに成果物として提出された
(このあたりは議会でも違和感をもった議員が追及した)
その後の定例会で債務負担行為から、仮契約の段階に移ることになったが
明らかになったのは、不動産鑑定を出すための参考とした土地が
地元新城市ではなく豊川市であったことだ
(最近の情報開示で4箇所あるうちの3箇所が豊川市だったことがわかった)
不動産鑑定は当初先方から伝えられた金額には達しないが、それでも4億を超える大きな金額で
議会は行政の言い分を(工業団地にする可能性がある、今までの悪臭被害をクリアする機会)
そのまま信じて、一部に反対に意見があったが契約することになった
何か違和感を感じたままモヤモヤしていると、最近、購入地のすぐ隣の土地を
国が別の目的で使う事になって、その不動産鑑定を行うことになった
するとその平米あたりの価格は、養鶏場の購入価格の8分の1ほどだった
(情報開示で明らかになった)
そして、それは前々から常識的にはそのくらいの金額だろうと不動産関係の
人からの口からも出た金額だった
そもそもの不動産鑑定が正当なものだったのか、、が疑問に思えるのは当然のことで
不動産鑑定委託企業が随意契約になった経緯、理由を今回の議会で行政に質した議員がいた
普通は大きな金額の場合は競争入札で委託企業を決めるのが決まりになっている
何故今回は競争入札ではなくて随意契約だったのか、、、と聞いたわけだが
行政はこれは「競争入札に適さない例」と答弁をした
(どうやら不動産鑑定は誰がやっても同じ金額になるので、、ということらしい?)
だが、それ以前に市が行ってきた不動産鑑定委託業務は、競争入札になっていた
(情報開示からわかった)
今まではそうあるべきであるように競争入札であったが、今回は随意契約だったのだ
何も好き好んで性悪説をもとに追求しようとするのではない
ただ、何かがおかしい、、と一連の流れから思えて仕方ないのだ
選挙になると議員は「地元のために、、、」との発言をする
だが地元のためにお金を使える権限は議員にはない
予算提案権は首長にあって、議員はその案を議決できるに過ぎない
(議員提案という方法やら、議会委員会要求?があるらしい)
議員は一般人が見ることのできない細かな情報が与えられて
それをもとに適切な判断(議決)をするように求められる
ところが、今回のことでわかったことは議員は本当に細かな情報を読み込んでいるのか
また求めようとしているのか?という点への疑問だ
不動産鑑定が豊川市の土地を基準に行われた、、という事実を知って
違和感を感じた数名の議員以外は、何とも感じなかったのだろうか
と不平不満をこぼしても仕方ない
現実問題として、議員の仕事はどの程度真面目に行われているかが
おそらくどこの自治体でも問題なのだろうと思われる
(真面目な)議員だからといって、何から何までわかるわけじゃない
得意とする分野やら気にかけている分野は、何とかこなしていけるが
それ以外の分野はもしかしたら素人と変わりないかもしれない
その上で、議決という行為を要求される時、人は何を根拠に自分の判断を行うか
多数派の雰囲気に流されるか、、自己の生活体験に基づく判断に任せるか
だがこれも観念的すぎる捉え方のような気もする
現実は、もう少しいい加減なところで回っているような気もする
多数決はある前提のもとでは、より正しい結論を導くとされている
(「多数決を疑う」の本のなかにあった)
この前提の確保が難しいので、多数決自体が暴走になっているというのは
昨今の国会等でも見られる様になっている
ただそうは言っても、現実的に自分らができることは、選挙は自分たちのために
よく考えて投票しないとマズイと思うこと
そしてよく考えるということは、自分の支持する政策が誰に近いかだけでなく
その選択によって彼が行使する議決権がどのうよな結果をもたらすかということ
自分の選択が多数決の暴走に繋がりそうならば、意図的にブレーキ役を選ぶというのも
人としての知恵となると思うが、これは観念的すぎるか、、
それにしても、ほとんどの市民が知らないこの案件は、、、なんか不思議だな