パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

音楽を聴くにも王道はない

2010年05月20日 19時53分00秒 | 
「音楽の聴き方」 岡田暁生著 中公新書

先日の諏訪内晶子のコンサート当日
会場近くの大きな書店で見つけたのがこの本

読み終えて、昨年の「ピアノ・ノート」に劣らず面白かった
特に最初の方
実感と素朴な感情を踏まえた文章は
充分に説得力があり、この自分にも思い当たる節が多くあった
特に「内なる図書館」の下りは音楽以外にも
サッカーの事を語るにも同じような事が言えそう


しかし、残念ながら後半の部分になると
こちらの知識、感性がついていけないのか
ただ文字を追っているだけ!
となってしまったし、部分的には賛成できかねる点があった

音楽の聴き方
音楽に単に気楽さだけを求めない聴き方
何かを求める聴き方
そしてその何かを理解する聴き方
それを身につけるのには結局長い時間が必要となる

学問に王道はないというが
音楽を聴くのにも(理解するのにも)王道はない
という事なのだろう

もっともこれらは、学問や音楽だけではなく
全てに言えそうな事で
かしこまって言うような事ではなく
当たり前の事かもしれない

コメント
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