パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

子供たちを泣かせたい大人たち

2007年08月26日 08時04分37秒 | Weblog
「いいなあ、あんな風に子供たちを泣かせてみたいなあ」
サッカーの試合に負けて、悔し涙を流している子供たちを見て
多くのコーチ陣が発する言葉だ

自分たちのチームの子は負けても悔しそうでもなく
淡々と何事もなかったかのように
笑い声さえ聞こえてくることがよくある

勝ちにこだわってチンチンになっていたのは
実は大人であるコーチのほうだったりして
自分たちは悔しいのに、なんで子供たちは悔しくないのだろう
と思ったりするのだ

自分も一度、負けて悔しくて涙を流す
キャプテンを見た経験がある
ゲーム自体は一方的に押していたのだが
何度のチャンスもポストに当たったり
相手のの必死な守りにどうしてもゴールを割れず
たった一回のアンラッキーなシュートが入ってしまって
負けてしまった時のことだ

泣いていたのは一人だけだったが
試合の反省を話している時も涙が止まらない
彼の姿を見ると思わずグッときてしまった

それは悔しいというのとは違う別の感覚で
あんなに頑張ったのにかわいそう
といった同情に近い感情だった

つまりは大人たち、はかわいそうな映画を
見て涙を流したいのと同様に
子供たちの涙から、もらい涙をもらいたいのかもしれない

それにしても、必ずと言っていいほど
悔しい態度をあらわすのは(泣かないまでも)
練習、ゲームに必死な子供だ
その意味では大人たちは、
子供たちに必死に取り組んでもらいたい
と思っているのも事実だ

それにしても
負けず嫌いの小学1年生くらいの子が
負けても平然といられる6年になるのは
なんだか不思議だ
それは成長?妥協?諦め?
我々はどんな子供たちを育てていけばいいのかな?

コメント
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