パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

日本にもシェスタの導入を!

2007年08月09日 21時30分34秒 | Weblog
立秋が過ぎても、しっかり暑い最近の夏!
イタリアやスペインにはシェスタというものがあるが
最初この習慣を知った時には
世界には変わった習慣があるものだ、
くらいに思い、次には
日本にもこの習慣はないものかな
などと羨ましく思い、そして今は
この習慣は案外現実的なものかもしれない
と考え直している
つまり実際のところ、こんなに暑くては仕事ははかどらない
おまけに夜も熱帯夜の連続で睡眠も充分というわけにはいかない
だから昼ご飯を食べるとついついいい気持ちになってウトウトしまう

要は12時から2時くらいの間は仕事を
能率的にできる時間ではないということだ

しかしながら、普通の多くの真面目な(しかし目的を見失っている)日本人は
冷房を効かして、眠い目をしぼって、濃いコーヒー等を飲んで
仕事に励もうとしている(ように思える)
本当は人間の体調、リズムを考えればこのシェスタの習慣を
日本も取り入れた方が、より仕事も効率的なのではないのだろうか
などと思ってしまうのだ

最近は文明の機器の発展のおかげで、自然の中の一つである
人間の生活も無理を強いられているようだ
早くから日が昇ればみんな早く目が覚めるし
夜は眠るためにあって決して安い電気代を活用するために
働く時間ではないのに
人間が自然のリズムでつくった生活より
機械的に振り分けられた時間割によって生活が決定されてしまっている

むかし、このシェスタを習慣にしている国、イタリア、スペインを
GDPが日本より低くて経済的に劣った国だと勘違いした事があったが
実際には人間のリズムに無理のない(人間らしい)生活をしているこれらの国の方が
日本よりずっと進んでいるのではないか!
と今は考えを改めている
そういえば昔の時点でも、都市における電線の地中化、下水道等を比較すれば
その当時から日本はそれらの国に勝ってはいなかった
外貨をどれだけ稼いでも、その使い道、人生を楽しむ術を知らない国は
実際には文明国ではないのだ

世の中は確かに競争に満ちている
しかし、みんながみんな勝利者になれない現実をふまえた上で
どんな生活が真に幸福かを国民全体が考えるような世界
これこそが
進んだ世界のように思えるのだが!

つまり、日本全体で(社会的に)シェスタを導入するくらいになれば
それは国民に余裕のある証拠で
より人間らしい進んだ社会のように思えるのだが
残念ながら今一番力を持っている(?)株主資本主義者には、
とうてい認められない事柄かな
コメント
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