DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

商人

2013-05-16 00:08:18 | ButsuButsu


紀元前1600-1000年に、中国に商という国があったという。

殷とも言う(史記)。

この国の人は、交易に優れていたらしい。

そこで人々は彼らのことを商人と呼んだ(晏子)。

Aというエネルギー体に、Bというエネルギーを加えて、Cというエネルギー体を作る。

このときの差額分を、生産といい、生産したものに付加価値が生じる。

交易でも同じことがいえる。

Aという物を、Bという輸送のエネルギーを加えて、Cという物として売る。

それが実体と言うものだ。

相場という世界も、実体が伴って初めて価値を生み出す。

生産をもたない経済は、必ず崩壊する。

過去の歴史がそれを物語っている。

人間の歴史は、そうした生産を生み出すために、自然から資源を搾取してきた。

だから資源が枯渇したときが、人間の歴史が終わるときでもある。

少なくとも、地球という有限の資源ではそうだ。

あとは地球外のエネルギーを使うか、とことん効率を上げて地球の資源を食いつぶすかだ。

きっと両方が必要なのだろう。

多くの国が北極の開発に血眼をあげているのを見ると、悲しい気分になるのは私だけなのだろうか。

足るを知る、ということを実践したのは、紀元前500年位前にいた老子であった。

当時、今と同じような簒奪の世界が中国にはあったのだろう。

願わくば、中国人民にそのことを思い出して欲しい。

そうしないと、あの国の為政者は、多くの人民を養うために世界の資源を食いつぶしてしまうだろう。

今必要なのは、人類生存のための哲学なのではないだろうか。

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