アメリカ地球物理学会が出版するGeophysical Research Letters に我々の論文が載った。
なんと60人以上もの人々の共著である。
こんなに多くの人々と一つの論文を出すのは初めてだ。
当然ながら、中には全く知らない人もいる。
世界中の235湖沼から集めた過去25年間に渡るデータを解析した。
これは世界中の湖沼の水量の半分に近い。
その結果、10年間で0.34℃水温が上昇していた。
この上昇速度は、大気や海洋よりも早いと結論づけている。
気候変動によって、世界中の湖沼が急激に暖まっているというのが主な内容だ。
水温上昇は、湖の生産力を低減する。
“The pervasive and rapid warming observed here signals the urgent need to incorporate climate impacts into vulnerability assessments and adaptation efforts for lakes.”
まずはきちんと監視し、記載することだろう。
実は、そのような統一的な取り組みは、世界のほとんどの国でなされていない。
むしろ時代に逆行するかのように、陸水に関わる多くの研究機関が閉鎖もしくは縮小されている。
この論文が、陸水に関する研究費獲得に少しでも貢献することを願っている。
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