狭い街角を快調にとばす。
急発進、急ブレーキなど、おてのもの。
小田急バスは吉祥寺から三鷹を抜け、武蔵境へばく進だ。
あかちゃんを抱いた若いお母さんも負けてはいない。
右に左に体を揺らしながら、懸命にスマホの画面を指で追う。
胸に抱かれた赤ん坊は、暑さと揺れでぐったりと眠りこける。
早く目的地に着かなきゃ。
運転手は必死の形相でバスを走らす。
お客への心配はその次だ。
ぐんぐん速力を増して、停留場から停留場へ、すいすい、すいすい走る。
どうだすごいだろう。
次々と子供を抱いたお母さんが乗り込んでくる。
明日の日本を背負う、赤ん坊の大群だ。
と言っても5組ほどだけど。
きっとどんな困難にも負けない子供が育つのだろう。
日本万歳、三鷹万歳、小田急万歳。
目的地に着きさえすれば、少々の揺れは気にしない。
どけどけどけ、天下無敵のバス様のお通りだ。
ん、何かどっか違うような気もするが。。。