日伊文化交流協会

イタリアに関する色々なこと(旅行、料理、語学、本、映画など)を書いています。ブログをお持ちでない方のコメントも大歓迎!

あこがれの職業

2009年10月08日 00時12分08秒 | イタリア全般
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  ヨーロッパ在住の日本人によるブログ

   三つともカエル色で統一


例えば、食べ歩き大好きの人は、タダで飲み食いできるグルメレポーターって憧れの職業だと思うんですよ。
それと同じようにがっちゃんのような本好きだったら、毎月本屋から山ほど本が贈呈される書評家って羨ましいなぁ~って思います。
映画の批評とかも同じ。

だ・け・ど、実際職業となると話は別。

グルメレポーターだって自分の好きなものが食べられるわけじゃなくて、一日にラーメンばかり4杯も食べるとか、過酷なものだったりもします。

出版社から送られてくる本だって好みの本じゃないものもあるでしょうし、途中で投げ出したくなるような退屈な本だって読まなくちゃいけない上に、「面白くありませんでした。」なんて書評はかけない。
実際、日伊文化交流協会の会報LA SPIGA誌上で書評を載せていた頃は、結構出版社から本を送ってもらうことがあって、そうなると、紙面の都合があって、他にもオススメの本がある月でも、掲載しないわけにもいかないとか、そういうこともあったりしましたから、それでお金を貰うとなると、もっと厳しいだろうということは想像できます。


結局なんでも趣味と仕事が違うのと同じで、趣味にしておけば楽しいスポーツもプロとなったら大変。ってことなんでしょうね。

でね、これは語学でも同じで、外国語が話せるってことと、通訳が出来るってことって全く別だってことと思うんです。

イタリア在住の方でも通訳の仕事をなさっているかたも大勢いらっしゃいますし、もちろん日本にもそれは当然。特に英語圏に比べて、日本語やイタリア語って稀少言語なので、その国の言葉を話す人って、世界人口の中でみたらほんとうに僅か。
だって中国なんて、12億人が中国語を話しますが、日本だとその10分の1しか人口がいないわけですしね。

そんな中、言語の橋渡しをする通訳は必須の職業。

まぁ通訳っていうのも『自称』っていう人も多いですし、不思議なもので、外国に住んでいる年数と通訳の言語レベルが比例するとは限らないんです。
海外に長く住めば住むほど、逆に母国語のほうで、ズレが生じちゃうんですよ。ズレっていうのは、いわゆる今の時代の言葉とのズレですけれど。
特に日本語は特殊で、どの業界にいるかによりますけれど、言葉の持つ意味がどんどんと変化してしまうからか、外国に暮らしつつも、つねに日本語の新聞を読んでいるぐらいの方じゃないとレベルをキープするのが難しい。
つまり、両方の言葉を常に使っていないとダメってことんなんじゃないかと思うんです。

その中でプロ中のプロっていうか、究極の通訳といえるのが国連の通訳だと思うんですが、先日この通訳に関することで、驚くような新聞記事をみつけました。

2009年10月3日(土曜日)毎日新聞夕刊

長~い演説お断り?

カダフィ大佐 15分のはずが1時間半

リビアの最高指導者カダフィ大佐の演説が規定の15分を大幅に超え、訳1時間半になったことを受け、国連事務局は、一定時間を経過した場合、マイクを強制的に切ることや、より大きな時計を演台前に設置するなど、長時間演説防止策の検討に入った。

と言う内容の記事のなんですが、演説が長くなると困る理由としては、もちろん各国が時間を無視したら会議が進まないと言う理由もありますが、国連が負担する通訳費用がバカにならないから。と言うのもその理由の一つだそう。

なんと国連の通訳費は、

1分間65ドル

時給じゃなくて、分給?!

なのでカダフィ大佐の場合、6240ドルかかったとのこと。

今はまた円高ですけれど、計算しやすいように1ドル100円で考えたら、
1分間6500円ってことですよね。

この日はこの通訳さん、約62万円を一時間半で稼いだってことです。
いやーーーーすごい。
あってでもブースには常に3人ぐらい入っているから、分けるのかな?
そんなワケ無いですよね。そのブースに入っている時点でお給料が発生するってことだと思うんですが。

それにしても、アメリカの高額な弁護士とか、セラピストなどは、これぐらいの費用がかかるのかもしれませんけれど、日本的な考えで言うと、ここまでの費用がかかる職業って数えるほど?!

日本で高額所得者と考えられるのは医者ですが、ここまでじゃないですし。

いわゆる、プロ野球選手とか、プロゴルファーぐらいかしら・・・
芸能人の出演料も高いですね。特に看板の帯番組の司会者って、一日200万ぐらいだそうですから。

でも、通訳っていわば顔を見せない黒子の職業。
それでこの金額ってすごいなぁーーーーって。

もちろん、給料の高い職業って、その地位に着くための努力と比例するっていうか、できる人が少ないからこそ、この金額なんですけれど、いやもうビックリしました。

例えば一流のピアニストになろうと思ったら、だいたいみなさん3歳とか5歳とかはじめていて、たまに「えぇぇ?そんなに遅くに始めたんですか?」って人でもまぁ15際ぐらいまで。
スポーツなども顕著ですよね。
ゴルフなど、息の長いスポーツは遅い人もいますけれど、フィギュアスケートとか、バレリーナなどは、やっぱりみんな小学校に入る前からやっている人がほとんど。

それに比べると、通訳って子供のときからずっと専門の訓練を受けてって言う人少ないんじゃないかと思うんですよ。
っていうか、通訳の先生ってあまり聞かないんですけれど、こういう国連の通訳をされておられるかたってどうやってなるんでしょうね。

逆に、親が外交官で、各国を渡り歩いて育った。なんていう人は、通訳と言う職業よりも、その言語能力を生かして、他の職業につくことが多いと思うんです。

通訳って、スポーツで言えばマッサージ師とか、トレーナーと呼ばれる裏方の仕事、だけどいなくてはならない存在だってことだと思います。
その意味で費用が高いのは当たり前ってことですね。

改めて、曲がりなりにも仕事で通訳するんだから、もっと勉強しなくちゃ。と改めて思ったがっちゃんです。



にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  ヨーロッパ在住の日本人によるブログ

   三つともカエル色で統一


最新の画像もっと見る

18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぎょっへーーー!!! (さばぇ)
2009-10-08 04:49:06
すっごーい、分給65ドル!?!?
すんごい世界があるもんなんですねぇ~。。。
まぁ確かに、間違いってことが許されない内容でしょうし、それにかかる精神的ストレスや要求される技術レベルは相当なもんなんでしょうが、、、
いやいや、びっくりです。。

って、あまりに内容の無いコメントだなぁ。。^^;

> 親が外交官で、各国を渡り歩いて育った。

友達が日本で外交官の子供とかに日本語教えてるんですが、友達曰く、各国を渡り歩いた子供って自分の核となる言語が無く、物事が考えられないって子も多いらしいですよ。
自分が今何を考え思っているか がわからない というか、それができないんだそうで。
昔は子供の頃から海外 って羨ましい~ って思ってましたが、そういうの聞いちゃうと、かなり恐いです。。
返信する
Unknown (papera)
2009-10-08 05:39:19
いや~この通訳に関して丁度考えていた所でした。

「通訳=現地の言葉が喋れる」というだけでは成り立たないお仕事ですよね。簡単なツアーガイドだったり、プライベートな通訳だったらそれでもOKかもしれませんが、本格的なビジネスの通訳だとしたらそれはまた別のお勉強がきっと必要だと思います。単語の豊富さはもちろん、その背景にある知識も必要になってきますよね。

私一度、ご縁があってヨーロッパ各国から集まった300人を超えるゲストの前で、社長の横についてそれを日本語⇔イタ語へ同時通訳するという事をやった事がありますが、これまた難しい!というか日本語でも意味の分からない経済の事とか・・・もう出てきたらアウトですもん。笑 その結果はボロボロでへこみましたけどね。それ以来、私は通訳のお仕事は勉強してから挑むと固く心に決めました。笑

同時通訳のプロの方が言っていましたが、2時間ももたないそうです。それ位集中力がないと出来ない仕事なんでしょうね。そう思うと分65ドルは払われて当然の額なのかもしれませんね
返信する
Unknown (maron)
2009-10-08 12:19:26
私も以前の仕事で、同時通訳の方とご一緒したことがありました。音響の展示会で、技術者のセミナー(ハリウッドの効果音担当の方とか!)を英語⇒日本語にするんですが、専門用語とか映画のタイトル(英語と必ずしも一緒じゃないですもんね)とか全部暗記してきているし、一人のスピーカーにつき二人~三人がついて、10分ごとに交代していました。
やはり集中力がもたないんですって!

この、国連の通訳の方なんて、各国の状況やら専門用語やら、色々と覚えることが多いでしょうし、何より拘束時間が長くなるだろうから、一分当たりの単価も高くなるんでしょうね。
もしかしたら、打ち合わせ時間とかも結構かかっているのかもしれないし。

あと、さばぇさんがおっしゃっていましたが、色々な言語を全て中途半端に話せる人って、難しいことが考えられないんですって。
そりゃそうですよね。頭の中で考えるっていっても、それはコトバで考えているんだから、複雑な言葉が分からなければ、複雑なことは考えられない・・・
そう考えると、日本って、バカみたいにアメリカンスクールとかインターナショナルスクールにステイタスだと思って通わせている人いますけど、両親とも日本人ならば、日本語をまずはキチンと話せるようにするのが子供のためってことなんですよね。
知り合いのイタリア人は、すごく悩んだ末日本の小学校に入れたといってました。(イタリア&日本のハーフの子供を)
なぜならば、イタリア語は後付けでもどうにかなる。それは、漢字がないから、だそうです。
言語はどこの言語もマスターするには難しいけれど、子供の内にしか覚えられない量の漢字を、成人してから覚えることはできないだろうって。
たしかに!と思いました。
返信する
こんにちは (Riccia)
2009-10-08 17:20:30
早速遊びにきました!

それにしても分給65ドルとはすごい!やっぱり集中しないとできないし、また一日中働き続けられるものじゃないからでしょうね。

でも、ブースの中で通訳たちはきっとこの長演説に切れてたんでしょうね。。。現場を想像すると気の毒になります。
返信する
Unknown (Delfino)
2009-10-08 22:06:51
通訳はピラミッド社会で時間とお金がかなりかかるんですよね~。
私、1年半ほど仕事をしながら通訳学校に通っていたことがありまして、その時に収入ももちろんピラミッドですが(しかもかなり底辺のほうが大きい)プロとしてやっていくにはお金と時間の投資がかなりかかるということがよくわかりました。
通訳の訓練は(先生も)かなり厳しいもので、宿題も多いし、すごく集中力が必要で終わるとぐったりです。脱落者も続出。高度な訓練と見識が必要な専門職だから仕方ないけど。
努力・努力&常にアンテナを張って、ホント、通訳は頂上のない山だと思います。
そんなのもあって、ちょっと剣のある言い方になっちゃいますが、外国語を話すだけで、相当の訓練や努力ももなく「通訳」という肩書きを使う方には違和感を覚えます。

今回ことも金額だけをみたら驚くような額ですが、その演説前に費やした期間やリスク(政治家の場合、国際問題にもなりかねないので表現も随分神経を使うと思います)を考えると当然のような気もします。

通訳といってもいくつも種類がありますし、一概に言えることではありませんが、言葉を的確に訳すのは当然で、それ+αが必須。顧客の目的や聞き手の種類によって、変えるところが出てきますし、文化の違いによる誤解を防ぐなど目に見えにくいものもたくさんあると思います。
だから、安定されるまで、がっちゃんさんはすごく努力をされてきたんだろうなぁと尊敬の念を持っております。

現場で「聞いてないよ~」的なことも多いので、わが道をいく職人タイプの人よりも、沢山の経験をして立場の違う人や状況に、もまれてきたような人のほうが通訳に向いているんじゃないかと個人的に思います。

>外国語が話せるってことと、通訳が出来るってことって全く別だってことと思うんです

がっちゃんさんの意見に深く同意いたします。
また、何人かの方が書いていらっしゃいましたが、母語が非常に大切ということにもその通りだと思います。
帰国子女は最初、その発音からできるようにみえるんですが、母語レベルの低い場合はあっというまに下に落ちていきます。所詮、外国語は母語レベル以上にはなりませんしね。

ちょっとかじったことがあったので、つい熱く長く書いてしまいました。すみませ~ん。
返信する
まさに (くみこ)
2009-10-09 00:48:55
こないだ私が凹んでた理由=日本語がでてこない、ですよねーーー!!!一応NHKニュースは毎日見てるんですが、海外放送のために英語放送なんですよ(でも英語もよく分からんから字幕でなんとか)・・・ほんと、ほどよくどっちとも話せればよいんですが。
私も1度同時通訳を経験しましたが、もう1時間弱で頭がちぎれそうに痛かったのを覚えています。そのとき中国語通訳をしてた子は若い子だったのですが、イタリアで生まれたとはいえ中国人なのに(っていうと失礼ですが、こっちにいる中国人ってイタリア語できない人多すぎます)ネイティブのイタリア語でヴェネツィア映画祭など同時通訳のプロだそうですが、このときの彼の時給が確か250ユーロだったような(依頼先に自己申請だったので私はもちろんそんな額を申請しませんでしたけど)。それでもすごい!!と思ったけど、国連の方は分ですか・・・でもそれも当然だと思いますよ。
しかし、自称通訳もいやですけど、私が通訳をしてるというと"日本人だからね”とさくっと言われると腹立ちますねぇ~!!そう、普通にしゃべれるだけじゃ絶対ない!だから私ももっと日々精進せなアカンのですけど・・・お互いにがんばりましょうね。
返信する
Unknown (Makicina)
2009-10-09 02:10:02
がっちゃんさん
私は、通訳ができるような語学力はないんですけど、主人やその家族・友人が言っている事を日本人に伝える時、もっのすごく頭と気を使って疲れ果てました。
イタリア人の言っている事をオブラートに包んで、日本人に受け入れ易いように・・・「この人、変だ」とか思われないように、色々尾ひれを付けたり、発言の背景を説明したり・・・。たまに「こんなの訳したくありません・・・」って思うような発言は省いたり。
プロの通訳の方って、精神的にも苦しい事あるんじゃないかな?って思ったりします。
好きな事を仕事にするって、本当に良し悪しですよね。私の場合、旅行好きなので「ツアーコンダクター」の資格なんてものをとって、添乗した事あるんですけど、絶対仕事にしてはいけないなぁ・・・って思いました。
ただで旅行できる美味しい仕事と思っていたら、人間扱いしてもらえない上に日給6,000円スタート(ほとんど24時間体制)
旅行はお金払って行くものと学びました。
返信する
お返事(その1) (がっちゃん)
2009-10-09 11:57:14
☆さばぇさんへ☆

>すっごーい、分給65ドル!?!?
>すんごい世界があるもんなんですねぇ~。。。

でしょう?
私もね、別に高すぎるとか非難するつもりじゃなくて、純粋に驚いたんですよ。
ほら、大金持ちになるって言うのは、IT長者とか、あとはやっぱりハリウッドスターとかプロのスポーツ選手で、それもアメリカではありえても、日本の場合、そこまでの高級ってないものですからちょっとビックリしたんです。

私は国連の通訳って、一時間15万円って聞いてたんですけれど、この計算だと一時間39万円ですからね。それで純粋に驚きました。


>友達曰く、各国を渡り歩いた子供って自分の
>核となる言語が無く、物事が考えられないっ
>て子も多いらしいですよ。

亡くなったロシア語通訳でエッセイストの米原万里さんが全く同じことを著書の中でおっしゃっていました。
結局何語で物を考えるか。と言うものを自分の中にしっかり持っていないと、ダメなんですね。
米原さんの場合は、東欧諸国で幼少期を過ごされていたあいだ、少年少女文学全集に始まって、ありとあらゆる日本の書物を貪るように読んだそうです。
そういうことをしない限り、やっぱり住んでいる国のほうが絶対的にその国の言語の情報量が多いから負けちゃうんでしょうね。

私もさばぇさんと同じく幼少期に外国暮らしを体験した人を羨ましく思っていましたが、だからと言ってその国の言語を話せる人はわずかだし、住んでいるだけで身に付くような程度のことは、逆にすぐに忘れるってことなんだと思います。その意味では結局地道な努力しかないのか・・・と思います。
返信する
お返事(その2) (がっちゃん)
2009-10-09 12:06:48
☆paperaさまへ☆
>私一度、ご縁があってヨーロッパ各国から集
>まった300人を超えるゲストの前で、社長の横
>についてそれを日本語⇔イタ語へ同時通訳す
>るという事をやった事がありますが、これま
>た難しい!

うっわーーーーーこれはすごい。考えただけで鳥肌モノです。
よほど事前にしっかり打ち合わせをして、話す内容を聞いていないと、これは難しいかも。
イタリア貿易振興会の所長や領事のスピーチでもほとんどの場合、事前に原稿を用意してもらうぐらいななのに、いわゆる講演となると、本当に大変ですね。
あと下手に笑わせようとするジョークなんかが飛び出した場合はもうなきそうになります。
聴取者が笑わなかったら、通訳が下手だと思われるけれど、いわゆる言葉の掛け合いのダジャレなんて訳せないですから。

>同時通訳のプロの方が言っていましたが、2時
>間ももたないそうです。

いえいえ、2時間なんてとんでもないですよ!!
一般的に、同時通訳の場合ブースには2人~3人が入っていて、20分で交替します。同じスピーカー(話してでも)途中からチェンジすることもしょっちゅうです。
もちろん、自分がやっていない間も休んでいるわけじゃなくて、突然解らない単語が飛び出したときに助け合ったりチームを組んで仕事をするそうですよ。
2時間は絶対持たないですね。
なので、私が思ったのは、一時間39万円が3人分だから、120万円かかるってことなのか、それとも39万円を3人で割るのかなと。
でも、以前同時通訳の人が、1時間15万円だとおっしゃっていたので、3で割ったら安くなっちゃうし(円安のときは特に)、割らないと思っていたより高いなと思ったしだいです。
返信する
お返事(その3) (がっちゃん)
2009-10-09 12:31:30
☆maronさまへ☆
>私も以前の仕事で、同時通訳の方とご一緒し
>たことがありました。音響の展示会で、技術
>者のセミナー(ハリウッドの効果音担当の方
>とか!)を英語⇒日本語にするんですが、専
>門用語とか映画のタイトル(英語と必ずしも
>一緒じゃないですもんね)とか全部暗記して
>きている

そうそう、本当に日本でなんて呼ばれているかと言うことを知っていないとダメですよね。
以前あるフォーラムに言ったとき、EUのことをヨーロッパ共同体(昔学校で習ったECの略)って言ったり、Brigate Rosseのことを、そのままブリガーテ・ロッセと言っていたり、(新聞表記だと「赤い旅団」)訳が間違ってるわけじゃないけれど、なんだか日本語を知らない人だなぁ~って思った記憶があります。
だから、やっぱり日本語ではなんとばれているか、を知ってないといけないんですよね。
映画のタイトルなんて、すぐに出てこないときもあるでしょうし、すごいですね。

>この、国連の通訳の方なんて、各国の状況や
>ら専門用語やら、色々と覚えることが多いで
>しょうし、何より拘束時間が長くなるだろう
>から、一分当たりの単価も高くなるんでしょ
>うね。

そうなんですよ。
実はこれも私はあのイタリア語通訳の大御所!!(って言ったら怒られそう)えっと、女王様の田丸先生から伺ったのですが、例えばねある環境会議で、CO2の削減目標の話になったとしましょう。で、最後にその削減率を各国で決定して、

「私たちは、この数値目標にしたがって環境保全を推進することを誓います」

みたいな共同声明を作ったんですって、そしたら、イタラア側の代表が、私たちは、「誓う」と言う言葉giurareは神に対してしか使わない。
なので、この「誓う」の言葉は他の言葉に置き換えてほしい。と言い出したそうです。
でも、例えばそれを「努力します」だと、目標達成への意欲が感じられないだとか、色々意見がでて、会議が終わったのは、6時間後だったそうです。たった一言を巡ってこれだけ紛糾するんですから、そりゃ大変だなと思いました。
その意味で、通訳が高いのは当たり前だし、そのお金を上げるからやってみろといわれても、
それは、多少医学の知識があったとしても突然外科手術でメスを握らされるようなものですし、結局その仕事につくにはものすごい努力が必要なんだと思いました。

ただ、本当に不思議なのは、弁護士になるには、司法試験があって、医師になるには国家資格があって、もちろん国連の通訳も、試験があるんですけれど、医者になるためにずっと塾に通って医大に入るとか、そういうのって無い気がするんですね。
もちろん東京外国語大学に進んだら通訳コースもあるんでしょうけれど、あれだけ特別な能力を必要される仕事なのに、小さな頃から特別な訓練をするとか、その専門の施設に通って勉強するとか、あんまり聞かないなぁ~って思ったしだいです。

>日本って、バカみたいにアメリカンスクール
>とかインターナショナルスクールにステイタ
>スだと思って通わせている人いますけど、両
>親とも日本人ならば、日本語をまずはキチン
>と話せるようにするのが子供のためってこと
>なんですよね。

そうそう、以前テレビを見て、あまりのバカバカしさに笑っちゃったのが、家では子供にずっと英語で話しかけています。っていうのを自慢にしているお母さんが出ていたときです。
それは違うだろうと、言葉遣いは特に家庭でのしつけが一番大切だと思うんですよ。
それなのに、家庭でずっと英語を話すっていうのは、英語が話せても、敬語が話せない日本人になりそうです。

>知り合いのイタリア人は、すごく悩んだ末日
>本の小学校に入れたといってました。(イタ
>リア&日本のハーフの子供を)
>なぜならば、イタリア語は後付けでもどうに
>かなる。それは、漢字がないから、だそうで
>す。

これは解ります。私が同じ立場だでもそう思います。日本語の方が絶対に難しい。
なので、まずは日本語の読み書きが出来るようになってからでも遅くないですよね。
そりゃ私だって、英語が出来たらなぁ~って心から思うし、子供のときから自然にやってたらなんて考えたりもしますが、どっちが難しいか?
って言われたら絶対日本語。
だってね、私自身、いくら日本語ペラペラの外国人を見ても、デーブ・スペクターとか、絶対に日本語はマスターできない。って思いますもの。
その意味では英語もそうですが、英語だと努力しだいで8割ぐらいはネイティブに近づける気がします。実際アメリカに住んでいても英語が出来ない人いっぱいいますし。
だけど、日本語は、どんなにペラペラの人でもガイジンの日本語の域を出ないんですよね。
だからこそ、どっちを習わせるか?って考えたらやっぱり日本語かな。
あっでも将来日本に住む予定がないんだったら、別にいいですけれど。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。