ベルルスコーニ首相への意外な評価

　　

　　　三つともカエル色で統一


政治ネタっていうのは、立場が変われがそれぞれ意見も違うし、別に違ってるのはいいんだけれど、なんていうか、まっ私のところみたいなお気軽なブログに書くことじゃないなと思って避けてたんですが、ベルルスコーニについて、毎日新聞に面白い調査結果が出ていたのでご紹介します。

でもその前に・・・
（なんか民放のバラエティーみたいでゴメン）

今関西をにぎわせているニュースがいくつかあって、
その一つが

「奈良市長が議会の最中にガムを噛んでた。」

って話なんですね。

そりゃね、まーーーー、大リーグの試合中、ずっーーーーーーとガムを噛み続けているアメリカ人プレーヤー（たまにデッドボールが当たってひっくり返ってもガム噛んでる）のを見てて、そう良い気持ちはしないです。
それよか
「あんたそのガムとっくに味がなくなってるんじゃないの？」
って突っ込みたくなります。

一方、ニュースになったのは、奈良の市議会だそうですが、もしガムをクッチャクッチャ噛んでフーセンまで出してたら、「場所をわきまえろ！！」って言いたくなる気持ちも解るんです。
だけど、「議員の中から、市長が口の中に何か物を入れているようだ。と指摘する声が上がった。」ってことは、まぁちょっとモグモグやってたぐらいじゃないかと・・・

で、本人もきちんと非を認めて謝罪までしてるのに、あっちこっちのテレビ局がまるで吊るし上げみたいに、

「けしからんですねぇ」
「神聖な議会をどう思っているのか」
「市民をバカにしているとしか思えません」

などとヒステリックに叫ぶ街頭インタビューを集め、テレビで生き残ることしか考えていないコメンテーターなる人が、「まったく許せませんね」なんて言うのは、どうかなぁーーと。

私は「神聖な議会の中で眠りこけている人」の方が問題だと思うけど・・・



で、もう一個は、大阪府の橋元知事が訴えている、
「大阪にカジノ誘致を！」
っていう話です。そういえば石原都知事も言ってたなぁ～
あれって、ものすごーーーーく税金が入るんだと思うんですよ。

でがっちゃんの意見はと言うと、昔は反対でした。
なんだかんだ言って、カジノって結局犯罪の温床になっちゃうんですよねぇーーー。
博打って中毒になる人って多いし、借金が返せなくなって、犯罪に走ろうとする人もいる。賭博の背後には暴力団ありき。って感じだし。
まぁイタリアみたいに公営できちんと営業できている場所もありますけれど、やっぱり利権が絡むと色々ねぇ。

でもね、日本の謎だとずっと思っているものの一つですが、
パチンコってのはどーーーーーなのかと。
日本で公営ギャンブルといわれているのは、

競馬
競輪
競艇の３種類のみのはず。

だからたまにもぐり営業のバカラ賭博とか、賭けマージャンなんかが摘発されるんですよね。
で、パチンコも表向きは景品と交換となっている（つまりゲームセンターのスロットマシンと同じ）だけど、実際はみんなパチンコ屋の裏手にある、小さな景品交換所なるところにその錘みたいなのを持って行って、現金に交換しているわけでしょう？
って言うか公然とパチンコで一儲けしてくるわ。と言う人だっている。
あまりにおおっぴら過ぎて、それが違法だとも誰も思ってない。
実際、お金に交換している現場を警察が押さえて摘発したなんてことも聞いたことない。
であのお金のほとんどは韓国に流れている。
それを誰も指摘しない・・・
なんかこんなおかしなことってないですよね。

それを考えると、ラスベガスみたいに、一箇所に集めて、（大阪では、オリンピック招致のために埋め立てた広大な埋立地に誘致を考えている）公営ギャンブルにしちゃって、その代わりに、町中にある全てのパチンコ屋を撤退させたら、どれほど街がきれいになるかしら。って思います。

あぁベルルスコーニの話題に入る前に長くなっちゃいましたね。

そうそう、最近は自分で、"Miglior Presidente in 150anni di Storia"
150年の歴史の中で最も素晴らしい首相だ。
と自分で自分を誉めてあげてるぐらいの人ですから、いやもうその根性については、アッパレとしか言いようがない。

イタリア在住の方にとっては、移民政策などで苦々しく思われることもたくさんあると思いますが、私は別にイタリアに住んでいるワケではないので、批判する権利ももってないし、そういうつもりもありません。
なんだろう、ベルルスコーニを見ていると
田中角栄を思い出すんだなぁ～
裸一貫からのし上がってきたところとか、利権まみれのところとか、で一方で熱狂的な支援者がいるところとか。
私は政治家はクリーンであってほしいと思いますが、任期の途中で、

「ぼくもうやーめたっ」

って放り出す人よりも、彼ぐらいジタバタと権力にすがりつく姿を見ていると、いっそ清々しい・・・

なーんて思っていたら、毎日新聞に次のような記事が載っていました。

2009年9月15日（火）付け毎日新聞朝刊【国際面】

醜聞まみれベルルスコーニ首相　支持５割
若者「私生活は自由」

今年春以降10台の少女との関係や、別邸での裸パーティー、公邸への売春婦招待など醜聞にまみれるイタリアのベルルスコーニ首相は、なぜ５割前後の指示を落とさないのか。そんな疑問から大手の独立系調査機関CENSISが倫理観について世論調査したところ、「不正は悪だが、私生活での遊びは自由」と言う若者の視線が明らかになった。担当者は「60年代から高まるイタリア個人主義の極み」と見ている。

えっと、ここまでが記事の前文で、あとのないようについては、長いので抜粋しますね。
まずこの表をご覧下さい。



この調査は、今年６月全国の18歳～30歳の4500人を大賞意実施し、８月末に結果がまとまったとのことで、これらの中で「自分は受け入れられないと」との回答が高かった順に掲載されています。

字が小さくて読めないと思うので、左側にある文字を書くと、こんな内容。

「若者のモラル調査」（18歳～30歳対象）

不正な採用試験で食を得た大学教授
闇の労働者を使い成功した企業家
不正な交友関係のある判事
キャリアアップに性的関係を利用する女性
隠れて不道徳なことをする政治家
コカインを常用する成功した経営者
週末、飲酒や薬物に浸る模範学生


調査の狙いについて、記事によると、

CENSISのジュゼッペ・デ・リタ代表の談話として「イタリアでは60年代初め、徴兵されても従軍を拒否する運動が盛んになり『自分自身であり続ける自由』が求められた。それから半世紀、個人主義がどの地点にあるのかが知りたかった」と書かれています。
リタ氏によると、
『ベルルスコーニは実力で大企業家になり、首相にまで登りつめた。私生活で女性を追い求めて何が悪い。俺だってしたい。』と言う自分本位の考えが蔓延している。つまり、「小さな違法行為より、個人の自由が優先している証拠だ。」とのこと。

なんか今のイタリアの世相を象徴しているようなアンケートでしたね。
まっとにかくベルルスコーニがいいなんて思わないけれど、日本はちょっとしたことで騒ぎすぎっていうか、それで本質が見えなくなってるんじゃないかと思った今日この頃です。


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