昨日TVで見た年金問題。
問題はある団体が企業年金を国に代わって(代行分)運用していたものが運用失敗してしまったというもの。
団体は数社集まってその年金を運用する為にできたもの。
その団体が運用に失敗しお金をなくし、団体を解散した後、
各会社が代行不足部分(国へ本来おさめる部分)の借金ができたということ。
そのような記事→http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120305-00000301-president-bus_all
簡単に図にしてみた。
会社ABCがそれぞれ年金20,30,50を年金運用団体へおさめ、
年金運用団体は合計100を投資という手法で運用。
数年後運用の失敗で100が20に減少。
そのうち10が国へ残り10は企業ABCへ案分して返金。
国は代行部分40を各会社ABCへ8,12,20案分し請求。
ところが企業Cは経営悪化によって突然倒産。
国は会社Cが負っていた20を会社ABへそれぞれプラスして請求。
普通で考えると、会社ABが可哀そう。
何故こんな事になるかというと、
年金運用団体は人格のない団体。
人格がないとは、たとえば未成年の子供がアパートを借りる場合、親が全責任を負うでしょ。
そんな感じで、団体は自立してないとみなし、何かあった場合は、
その団体を作った人達が全責任を負うという感じ。
だけど、会社Cが倒産したらその借金を逃れられるのは変だよね。
会社は人格があるから大人と同じ。
それも人格を与えたことでこんな事が起こる。
会社Cが倒産すると有限責任となる。
一般の人が破産すると、借金が棒引きされるのと同じ事が法人でも起こる。
会社Cが倒産したら年金団体が追っているC分の借金20は自動的にABに引き継がれるという感じ。
変だよねぇ。。
納得したくないといいう感じ。。
もともと会社Aには従業員3人、会社Bには4人しかいないのに、会社Cの従業員分の負担をしなくちゃいけない?
結局、会社ABCは借金に耐えられず全て倒産する結末になる。
もう一つ納得できないのは減少分40を請求しているけど、もし国が運用していたとしても
同じくらいの減少があったのではないかと思うこと。
世界経済が右肩上がりにならないのは目に見えているでしょ。
投機的な駆け引きの中で年金運用を任せること事態が果たして妥当なのか?
生涯受け取るであろう給与所得は不確実で、
将来積み立てられる年金資産も不確実。
そんな中年金支払額は確定させちゃいけない、のではと思いました。。