普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

さらにぼーぼー

2005-09-24 19:23:43 | Weblog
今日、雨の中、原チャリをとばして、土地を眺めにいった。
土地を買って、はや半年以上が過ぎてしまった。
幾度となく、土地を「眺めた」ような気がする。
なぜ、眺めるのかなぁ。

最初の頃は、夢に溢れて眺めていた気がする。
あそこにテレビ、ここにソファー、ここのデッキでティータイム。
なんて妄想を膨らませて妻と2人でにやにやしていた。
歩幅で土地の幅をはかってみたり、いろんな時間に行って日の当たり方も見た。
長細い土地、そこにたたずむ事は、至福なことだった。
近くの公団アパートに無断で上り、3Fや屋上からの景色も確認した。
至福とはこのことなり。
きっとニヤニヤと薄気味の悪い笑みを浮かべていたことでしょう。
近隣住民の方、この場を借りて謝罪いたします。

しばらくして建築のプランが固まってくると、もっと具体的に問題集中型になった。
二階の窓が隣のベランダにあたるとか、
エアコンの室外機の向きがこれだとお隣にご迷惑とか、
1Fの窓からの景観を良くするために、塀を作り緑を植えた方がいいのか、とか。
これはこれでとても楽しい。
イメージがさらに具体的に想起され、またそれを他人と共有し、
そのイメージに基づいて、改善策を語り合うという至福。
人類が勝ち得た創造性という才能を発揮して、語り合っているという自負。
うーん、これも至福。

そして今、この1ヶ月あまり、全く建築が全く進まない。
感動の嵐を呼び起こしたあの有銘先生のプレゼンから、ぱたりとと止まってしまった。
凪。なんともはや寂寥しきり。

土地を見てももはや至福は訪れない。
「草丈が伸びたなぁー」
これが全ての感慨でした。

しかしあの草、やっぱ僕らで刈るのかな。
とほほのほ。





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