普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

あけおめによせて

2010-01-03 05:39:27 | 観た、聴いた、読んだ
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

まあ新年だからといって特に深い感慨はない。

休みだから、普段読みたくて読めなかった本を読んだり、できなかった作業をしたりしている。

新年早々、ノックアウトされたのは、「エレクトラ 中上健次の生涯」高山文彦著。



これ、なかなか凄かったです。
作家というのは、なろうと思ってなれる訳ではなく、その資格を持つものが壮絶な努力を踏み越えてなるものだと。
改めて中上健次を読み直してみたくなりました。
読みかけて中断したままになっている「軽蔑」のキャッチコピー「男と女五分と五分」の意味もわかりました。

永山則夫が、ジャズビレッジのリキが、生き生きと生きていた1960年代の息吹と、熊野の闇が交錯する傑作。
新年一冊目から、いい本に巡りあいました。
いやー、面白かった。