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トリオフォー&素人の乱シランプリそして場所っプ山下陽光の日記bashop77@yahoo.co.jp

村上隆と古道具坂田

2019年03月04日 16時13分47秒 | 場所っプ
村上隆と古道具坂田



昨日熊本市現代美術館に村上隆キュレーション、バブルラップ展最終日トークイベントに行ってきた。

坂口恭平アトリエに寄って、少し話す。毎日4枚描いてるとのこと。すごい。
最近インターネットで面白いことあった?と聞かれる。

ココ見てますかねサカキョ?
坂田恭平が見てる前提で書く最近の面白かったインターネット!

1、ネイチャーデンジャーギャングのモリィさんが処女を捨てた話

https://mikaitaku-mory.tumblr.com/post/176950200574/こんばんはモリィです





2、同じくNDGのユキちゃんが東京をでて実家に戻るブログ
https://ameblo.jp/ggg-gggray/entry-12434390374.html




この2つ。この2人、会ったこともないんだけど2つを読むとまるで映画のような描写で、。たまらん気持ちになる。エモエモのエモと書けば良いのか。

リンク先を読んだらわかるんだけど人によって解像度が違うので、何とも思わない人も居るし伝わる人も居る。

モリィさんが合コンでふてくされ誰からもお持ちかえりされず、カラオケで隠れてキスする男女に気付かないフリをして歌ったり、セックスしてる男女の横で潰れて寝ていたり、
ユキちゃんは人生ではじめての引っ越し=上京で、色んな物事を吸収しては吐き出し、ユキちゃんが友達や男を部屋に連れ込んであまりにも汚い部屋で男着てきたジャケットが見つからなかったり、それがNDGに入ってからは目まぐるしく世界が変わったと。そして、この部屋はあまりにも私過ぎたと。たまらん!この2人がいたNDGって何だったのか?
2人の2つの文章読んでたらもう映画とドラマを毎週観てるような可視感をこえた、自分がその体験をしたかの様な、そんな気持ちになる。このような書き手はいないけど、そんな荒野の書き手を探しまくってます。
超良い良いです。




さてさて、村上隆バブルラップ展アフタートーク、工芸青花 編集長 菅野氏と村上隆が
古道具坂田を語る。
バブルラップ展は80年代をバブルラップと名付け、
村上隆のコレクションを展示し、現代の陶器作家を並べ、最後に古道具坂田のほぼ原寸大で忠実に再現してある。
工芸青花の菅野さんが、村上さんの古道具坂田の評価は骨董界の評価とも違う変化球で投げた球を最大限に評価していると。それは、いわゆる骨董界で評価が高いものではなく、坂田さんの独自の視点でチョイスされた様々な坂田流とも呼ぶべき評価物があるがその中でも異端中の異端である本当のゴミ(コーヒーフィルターや雑巾)を評価していることと、なぜ原寸大再現を展示しようと思ったのか?との問いに、村上隆がこう語った。
モノには概念は無く、やっぱり古道具坂田に行くってのがヒーリングのような教会に行くような感じに近い。あの目白にある小さなお店のドアの向こうに薄暗い所から布をまとったお猿さんのような人がか細い声で何かを喋って、僕のように太ったおっさんやガリガリにやせたおっさんが小1時間お茶を飲みながら話すと、それはもう、古道具坂田に行く前の日と行った後では見え方がガラッと変わってしまう。世界のみかたを変えられて学び直しているというようなことを話されていた。
膝が無くなる程叩きまくった。今までもモヤモヤしてたこと

モノには概念がないってこと、その違和感との戦いだった気がする。気持ちと概念が同居すると勝手に強くなった気がするんだけど、気持ちと概念は別で、同じような感じがするのが、途中でやめるの服(概念)を着ると強くなったような気がする。

この違和感があったんですよ。

蟻鱒鳶ルは建物で、中に入ることもできる。

途中でやめるの服も見れるし着れるんだけど、建物のような感じとは少し違う。

辺野古反対の署名画面を送ってくれたら1000円オフにしますとツイートしたら
たくさん売れた。反対運動や集会やデモに途中でやめるを着ていってちょっと強くなった
ような気がしたら少し嬉しいんだけど、

その時に着てる服はユニクロでも嬉しい。

気持ちと概念が重なって強くなった気がするのは本当に最高なんだけど、物には概念はない。

でもどうしても物を見てしまうから古道具坂田を再現するしかなかったと。




つまりコーヒーフィルターや雑巾が美しく素晴らしいわけではないと。それをあの空間に並べたことでまるで魔法がかかったかのように古道具坂田の概念を通して見ることができる。


アートは概念です。と。

だから古道具坂田に行った若者が一念発起して西荻窪で家賃五万円で商売を始めて、拾ってきたゴミを並べていくってことがあったりするんだけれど、それは坂田がチョイスしたものを見ているのであって、概念を吸収しているわけではないから、菅野さんに散々古道具坂田の概念を書にしてくださいと言ってるんですと。
ココの辺りでもう自分の膝が無くなってました。

行かないとわからないんだけど行ったような気分になる。
この感覚は行った人にしかわからないのかもしれないんだけど、先日、福岡市天神のウエシマコーヒーで黒糖アイスコーヒーを飲みながら原稿書いて、トイレに入ったら高円寺のウエシマコーヒーと全く同じサイズで同じレイアウトで、同じサイズで、ドアを開けたら高円寺にたどり着くんじゃないか?というような、チェーン店でたまにおきる錯覚状態になった。
今回の古道具坂田の再現はその感じにとても近くて気持ちが良かった。


途中でやめるUPしておりますよーー
tochuyame.thebase.in

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