野球とは、時と場合によってルールが複雑になるスポーツです。
基本的なことは少年野球の監督・コーチから教わりますが、複雑ゆえ、全てを教わることはできません。
ただ、選手たちが行う試合の中で起こったプレイは、試合後しっかりと「野球のルール」を教えてあげて頂きたいと思います。
今回は、極々稀にプロ野球でもあるプレイを参考に説明します。
『審判に打球が当たったら?』
よく「審判は石ころと同じ」いつの頃か聞いた言葉では?
私も子供の頃?か高校野球で教わった記憶がオボロゲならがあります。
しかし、実際は審判は石ころと同じではありません。
正確には、「石ころと同じ時」と、「同じでは無い時」があるのです。
それは打球が審判に当たった、触れた場所で判断がされます。
では具体的な説明を・・・
①石ころと同じ=プレイが続行される場合
・野手(投手を含む)が触れた打球が審判に当たった場合。
・打球が内野手を通過し、どの野手にも守備機会が無い打球が審判に当たった場合。
・ファールゾーンの場合。
この場合、審判に打球が当たったとしても、ボールインプレイでプレイは継続されます。野球規則的には、
野球規則6.08 打者は、次の場合走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる。
(ただし、打者が一塁に進んで、これに触れることを条件とする)
野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で審判員または走者に触れた場合。
ただし、内野手(投手を除く)をいったん通過するか、または野手(投手を含む)に触れたフェアボールが審判員に触れた場合にはボールインプレイである。
②石ころでは無い=ボールデットとなる場合
内野の位置にいた審判が、内野手の前で打球に当たった場合。
この場合、ボールデットとなり、打者は1塁への進塁が認められます。
走者はボールデートになるので、進塁義務ができた走者は、次の塁へ進みます。(記録はヒット)
野球規則的には、
野球規則5.09 次の場合にはボールデッドとなり、走者は1個の進塁が許されるかまたは帰塁する。その間に走者はアウトにされることはない。内野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で走者または審判に触れた場合、あるいは内野手(投手を除く)を通過していないフェアボールが、審判員に触れた場合-打者が走者となったために、塁を明け渡す義務が生じた各走者は進む。
つまり、打球が審判員に当たった際に、内野手(投手を除く)を通過しているか、いないかで判定が変わるということになります。
そのようなケースはないのでは?と思ったあなた、実は全く"0"ではありませんよ。
私自身、高学年(5,6年生)の塁審を行っている際に、打球があまりに早く、尚且つ年齢による条件反射及び筋力の衰えにより、結構「あぶねー!(ノ°ο°)ノ」と思った事があります。
最近ではプロ野球の試合(2016年6月横浜スタジアム)で行われたDeNA対ソフトバンク戦で塁審に打球が当たる事件がありました。
その際には、野手の前で打球に当たってしまったので②が適用されました。
(工藤監督はルールブックを片手にし、納得してなかったようですが)
改めて、野球は奥が深いですね~。
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