夏場の装飾品として人気が高い「四角スイカ」の出荷が２５日、香川県善通寺市中村町の県農協筆岡集荷場で始まった。ユニークな見た目の四角スイカは、涼を運ぶ夏の風物詩としてすっかり定着しており、贈答品などとして全国に発送される。
四角スイカは約４５年ほど前に市内の農家が開発した特産品。現在は筆岡地区を中心に、農家６軒が約５千平方メートルの農地で「縞王（しまおう）」という品種を育てている。
４月に苗を植え、５月中下旬に実が直径１０センチほどになると、立方体の強化プラスチック製容器に入れ、１辺が約１８センチになるまで育てる。県農協善通寺西瓜（すいか）部会によると、成熟前に収穫するため、甘みは乏しく、食用には適さないが、観賞用として重宝されている。今年は、５月の猛暑や６月初旬の冷え込みで、生育状況が心配されたが、色や形は例年並みで上々という。
この日は約２５０個が集荷され、同部会メンバーが形などを検査して箱詰めした。同部会長の山下敏行さん（６７）は「四角スイカで皆さんに涼を感じてほしいですね」と話していた。
市場価格は１個１万円程度で、東京、京阪神、九州方面のほか、カナダにも出荷する。今年はトルコからの問い合わせもあったという。７月中旬まで約４００個を市場に出す予定。【四国新聞より】
善通寺の夏の風物詩「四角スイカ」の出荷が始まりました。
観賞用ですが、切り口を見たいし、やっぱり最後は食べてみたい。
四角スイカの出荷始まる 香川、海外でも人気
