染五郎さん初の座頭/「こんぴら歌舞伎」製作発表
4月に旧金毘羅大芝居(金丸座、琴平町)で開かれる「四国こんぴら歌舞伎大芝居」(町、同大芝居推進協議会主催)の製作発表が22日、東京都内であった。3年ぶり4度目の公演で初の座頭として登場する市川染五郎さんが会見に臨み「すべてを出し切り、金丸座でないと味わえない、これぞ歌舞伎といった迫力を伝えたい」と熱い意気込みを見せた。
会見には染五郎さんと小野琴平町長、興行元・松竹の安孫子正専務取締役が出席した。
染五郎さんは、国の重要文化財・金丸座について「風情があり、(江戸時代の)昔にタイムスリップしたような感覚を抱く。お客さまの反応も含めて思い出のある舞台」と魅力を語った。
30回の節目となる今年の公演では、歌舞伎の三大名作の一つ「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」を初上演。染五郎さん演じる松王丸ら三つ子の悲劇や血気あふれる若者同士の立ち回りが見もので、染五郎さんは「ずしりと胸に来るような迫力を伝えたい」と強調。浄瑠璃の「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」では無鉄砲で小心者の与兵衛が役どころで「ちょっと怖いお芝居だが」と内容に触れながら、金丸座では初となる特殊な油を使う演出にも期待感を寄せた。
今年の公演では、尾上松也さんや中村歌昇さん、中村壱太郎さんら若手の活躍にも期待がかかる。染五郎さんは「若い子たちとがっぷり組んでいい一座になると思う」と話し、地元のファンには「皆さんの支えによって公演ができる。その温かさの中でお芝居ができることを楽しみにしている」と笑顔を見せた。
4月5~20日までの16日間、各日午前、午後の2部制で計32公演を上演。4日には恒例のお練り行列を予定している。問い合わせは事務局〈0877(75)6714〉。【四国新聞より】
なんか一世代変わりましたね。
“30回”歌舞伎界も転換期なんですね。
四国こんぴら歌舞伎大芝居お練り2013
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