先週末頃の夕方のニュースでクールビズのことを話題にしていた。例によって街行く人にインタビューだ。ひとりのいかにもオフィス街の会社員さ~んっぽい男がマイクに向かって答える。
「先方さんがクールビズということでノーネクタイでいらっしゃっても、お迎えする側としてはやはりネクタイしていないと失礼ですからねえ」(意訳)
こんなこと言ってる奴がいるから、いつまでたってもこの高温多湿の日本の夏にネクタイで首を絞めあげてその上にさらに背広着て汗かいて冷房ガンガン効かせるのが当たり前なバカな世の中になるのだ。先方さんがせっかく涼しい格好で訪ねて来てくれるというのに、それを迎える側ががっちり着込んでいる、と。どっちが「失礼」だっっっっっっ!ちゅう話だな。
似合うとか似合わんとか、格好いいとかどうとか、礼儀がどうとかいう以前にだなあ、日本の夏時期にああいう服装でいるのは明らかに痴呆のなせる技だ。おそらく、明治維新に受けたショックから未だに抜け出せずにいるのであろう。「背広(せびろ)」の語源は「CIVILIZATION(文明)」だ。どうやら当時はあの服が文明を象徴する服装であったらしいのだ。それを未だに引きずり西洋崇拝する現代日本人。こんなことだから脳細胞が減っていくのだ。
ま、俺には関係ない話だけどね。勝手にやってくれ。
クールビズという概念ができたおかげで、ただの失礼な人から、クールビズの人に自動的に格上げです。
理想をいうならば、お上が「クールビズ」なんぞ言い出す前に民衆の側から「日本の夏のネクタイは不合理だ」という声が上がって然るべきではあったのですがね。個人個人でそう考える人がいても、全体主義のこの国のこと、やはりお上の言葉に頼る他なかったのでしょう。ともあれ結果的にはよかったです。
kawauso999さんのように、自動的に格上げされた人が全国に少なからずいたであろうことを思うと目頭が熱くなります(ちょっと言い過ぎ)。