さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

次は僕の番

2010年12月23日 09時28分36秒 | Web log
昨日のアルバートの話の続きです。

アルバートの甥っ子は、ただいま17歳。来年、大学に進学するためにオーストラリアへやってきます。
今年、ビルマ(ミャンマー)に帰国したときに、彼に会ったらしいです。

高校で本当にいい成績を残し、アルバートが帰国して彼に会ったとき
一生懸命英語で話しかけてきたらしい。

「全部、英語で会話できた。感心した」と言ってました。

その甥っ子のために、おばさん(アルバートがオーストラリアで大学進学するために
援助してくれた人)は、最近、その男の子のために持ち家を売り、小さい家に引っ越して
資金を用立て、彼がオーストラリアに来るのを待っているとのこと。

おばさん、83歳。

旦那さんは既に亡くなっているので、未亡人です。

その年で、家を引っ越したり、環境を変えたりするのは大変だろうに。

でも、自分の短い将来よりも、長い将来と可能性をもつ子のために
援助することを決めた。

そして、彼女に万が一何かあった場合のためにとアルバートに言い伝えている『遺言』は、
彼が自立する前に彼女にもしものことがあったら、アルバートが面倒をみるということ。

彼は、微笑みながら言いました。

「もちろん、その遺言を快諾しました。そうすることが結局、おばさんへの
恩返しに繋がるし。直接彼女に何かを返すわけではないけれど。」

個人主義とは正反対の『縁』を大事にする価値観だなぁと思いました。

アルバート、そしてアルバートのおばさん、素晴らしいと思います。

ちょっとうるっときました。

そして、来豪する17歳のアルバートの甥っ子も、将来きっと親族に貢献する
なにかをするんだろうなぁと思います。

こういうのを Pay Forward というんでしょうね。

こうやって 良い行いを 連鎖させていく。

自己満足と自分の幸せのためだけに、終わらせない。

自己犠牲を厭わず、相手のことを考えて、相手のために何かすることを選んでいく。

そしてそれを後世につなげていく。

素晴らしいなぁと思いました。

それを当然のことと考え、大変とも苦労とも思わない。

アルバートが見せる人懐っこい、くったくのない笑顔が全てを物語っていると
思いました。

突然でしたが、「来てくれてありがとう。色々お話聞かせてくれてありがとう。」
そんな気持ちになりました。

ところで、アルバートは長髪なんです。

後ろをだんごに結ってました。

どうしてだろう・・・ 理由聞くの忘れた。

署名

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