さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

ジュリアン・アサンジ 出頭、逮捕

2010年12月08日 10時40分36秒 | Web log
Wikileaks創始者のジュリアン・アサンジにスウェーデンでの強姦容疑で
逮捕状がでまして、彼自ら、British Police に出頭しましたね。

Wikileaksのボランティアをしていたスウェーデン人2人の女性を強姦した
という容疑だそうです。

本人は「合意の上」と言い、容疑を否定していますが、逮捕状が出た時点で、
スウェーデン当局側はある程度の証拠を押さえたのでしょう。

でなければ、逮捕状はでませんからね。

正確に言えば、家庭内(夫婦間)でおこったことでも合意でなければ
レイプとみなすのが恐らく欧米での常識かと思います。

アサンジは一応容疑者で、はっきり黒と判定されたわけではないので、
なんともいえませんが

でも、密室で行われたことで、しかも男性側は「合意の上」と主張し、女性側が
「無理やりだった」という場合、どのように容疑を覆すのでしょうかね?

男性側に不利な事件かなと思います。

フェミニズムが強いところでは、最初から「女性を擁護する」という立場で
出てくるでしょうから、難しいところですね。

さてWikiLeaksの活動については、肯定的な立場で見ておりました。

国民、消費者等、誰かに不利益をもたらす組織の腐敗は、内部の人間しかわからないわけで、
それを公にするというのは、ある意味必要なことだと思います。

しかし、立場の弱い、無力な個人が、組織の「秘密」を握るというのは、それをネタに相手を
脅すこともできるという時点で、力関係が逆転してしまうのですよね。

国家として、一個人、一組織が国家を上回る力を持たれてしまうというのは
怖いことなんだろうと思います。

国家の治安の維持という目的があるわけですからね。

創始者が逮捕されたからといって、Wikileaksの活動をすべからく否定してしまうのは
どうかと思います。

国家の暴走を抑える力が必要なわけですから。

でも、暴走を暴走と判断するためには、情報が必要なわけで。

だから、アサンジはLeakしたんだろうし、国家を始めとする大きな組織が
常に正しいわけではないと主張したかったんだろうと思いますが。

しかし、治安を揺るがされることに国家が黙っちゃいないというのも
分からなくもないですので。

今後の展開に注目です。

さて、出頭をイギリスで行ったアサンジですが、イギリスの司法制度は
すばらしいらしいですよ。

まず取調べは完全に可視化されていること。全て録音、録画されます。
そして容疑者の弁護人立会いの下で取調べが行われること。

日本のように「密室」ではないんです。

そして、容疑者は「白」であることが前提に話が進んでいきます。
検察側は、容疑者が「黒」であるということを徹底的に証明しなければ
いけない。結果、証拠後が不十分と判定されたら、不起訴で
無罪放免です。

しかし日本は、捕まった時点で容疑者が「黒」であることが前提で、しかも
検察もその方向で話を進め、本人が「無実です」と言っても、通らないばかりか
暴力、脅し、精神的拷問を通じて、嘘の自白を強要することがあります。

そして、起訴されてから弁護人が白であることを証明しなければいけない。

ので、弁護側の力量が大きく問われるわけですが、検察が「黒」であると
判断したことを覆すって大変だと思いますよ。

だから日本は、えん罪が多いんだなと思います。

黒であることが前提か、白であることが前提か、
単に裏表にしか過ぎないじゃないかと思うかもしれませんが
証拠不十分だった場合、「無罪」となるか「有罪」となるか、
人生を覆すほどの違いをもたらすわけですから。

アサンジは、そういう制度を承知でイギリスに潜伏、出頭したのかなとも思います。


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