数年前に、子供のサッカースクールホリデークリニックで知り合った男の子
Mくんのおばあちゃんに偶然再会しました。
ジョナサンがホリデーサッカークリニックに参加したときに、フルタイムで
働いているお母さんに代わって、おばあちゃんであるIさんがMくんをつれてきていました。
とても素敵&知的なおばあちゃまで、こんなおばあちゃまがいるMくんはさぞ幸せ
だろうなぁと思ったものでした。
それから何回かMくんが家に遊びにきたり、Mくんがジョナサンをバースデーパーティに
誘ってくれたりして、お付き合いはしばらく続きました。Mくんがサッカー好きということもあって、
ジョナサンと学年は違うものの、その後も地元のサッカークラブで一緒になったり、
おばあちゃんとも近くのスーパーでたまに一緒になったりして、会うたびにお互いの近況を
報告しあったりしていたのですが、最後にあったのは去年の今頃だったかなぁ。
その後めったに会うことはなくなってしまいました。
で、たまたま今日スーパーで会ったので、ご挨拶をして、
みなさん、お元気ですか?Mくんは私立の高校に進学したんですよね?
楽しんでますか?
と聞くと、「Mは、学校に行ってないの」とおっしゃいました。
どうしたのか聞くと、どうも、日本で言うところの引きこもりになってしまったらしく、
とにかく学校に行けないようです。カウンセラー、精神科医、ワークショップ
あちこち連れて行ってみたものの、あまり効果はなく、一年近く学校に行けていない状態が
続いているとのこと。部屋の戸を閉めて、カーテンも閉めてずっとゲームしてるのよ...と
言ってました。
もちろん去年入学した私立の学校は退学して、元の公立の小学校に戻り(私立の高校はYear7
から始まりますが、公立の高校は今のところYear8から始まります。) 来年から公立の高校
に進学すると言っていました。
なんだかお話を聞いて切なくなってしまいました。
13歳、14歳というのは難しい年頃だし、彼なりにどうにもできない何かがあるのでしょう。
Mは、昔から感情を表に表さないの....とおばあちゃんはおっしゃっていましたが。
ゲームばっかりしているから、いけないのよとおばあちゃんはおっしゃっていましたが、
こういうときは、何かに原因や理由をあてつけてみたくなるものでしょう。
一年前、「 Mくん、有名な私立の学校に行けてラッキーだよなぁ 」思ったものですが、
何が起こるかなんて本当にわからないもんだなぁと、思った出来事でした。