さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

永住権のこと、アメフトのこと

2018年05月24日 10時25分44秒 | Web log
オーストラリアの永住権を更新することができた。

更新は5年毎になるのだけれど、そのうち2年以上オーストラリアに住まなければならないことが
必須条件になっている。

日本に帰国する前に、永住権を獲得してから2年半住んでいたので、問題なく一日で更新の許可が下りた。

でも、実際は日本に住んでいるわけだから、もしかしたら許可が下りないかもしれないし、下りたとしても
限定付きかなと思っていたので、本当に良かった。

最近、移民への風当たりが強くなってきているので、ずっとだめかと思っていた。

子供たちは自身をオーストラリア人だと思っていて、今は私の都合で日本にいるけれども、将来はオーストラリアに
戻りたいと思っているようだ。

私とマイクはともかく、子供たちのために永住権は確保しておきたかったので、本当に良かった。

日本人として、わたしが日本に居たいように、彼らもオーストラリアへの思いを秘めたまま、
今は日本に住んでいるという感じ。

時々、私もオーストラリアが恋しくなる時があるけれど、日本人として日本にいる居心地の良さとは比べ物にならないわけで、
彼らはオーストラリア人として、オーストラリアに戻りたいと思っているに違いない。


ところで、日大のアメフトの話。

勝つことが、すべてに優先される世界って分からない。

ジョナサンも厳しい練習に馴染めず、全く楽しめないという理由でラグビーを諦めた。

外国人の先生たちに言わせると「日本人はスポーツを楽しむことを知らない」という。

勝ち負けが全てになっているから、勝つためにすべてを犠牲にして、コーチのいうことは絶対で、良くも悪くも自分を完全に捨てていかないと
やっていけない。

わたしはジョナサン同様、そこまでしなければいけない理由が分からないし、当然できない。

日大アメフトチームの反則タックルの件。

実際に反則を犯した選手、20才で実名を公表し、顔をだして記者会見を通じて全国民の前で謝罪したその覚悟は相当のものだっただろう。
そして、楽しかったアメフトが楽しくなくなったし、今後アメフトを続けることもないと言っていた。
もちろん、自分がやったことに対する責任をとってのこともそうだろうけれど、大好きだったアメフトと決別するほどの、大きな失望のようなものを感じたのではないかと思いました。

胸が苦しくなる、居た堪れない会見だったわけだけれど、謝罪会見と言う名の告発であったような感じもするし、自分の犯した反則行為の背景の告白と謝罪、そしてすべてをうやむやにしてしまおうとする権威への挑戦とも感じ取れるあの会見。

可哀そうだけでない、彼の中に秘められた気迫のようなものを感じました。

権威や組織を敵に回して、20才の青年が自分のプライドとすべてを賭けてあれだけのことをすると決意したのは、並大抵の精神ではできないと思いました。

彼はあの反則行為を経て、自分や、組織や権威とのとてつもない戦いに挑んだような気もします。

反則を犯した選手の会見を経て、監督とコーチの会見もあったわけですが、選手の会見を完全に否定する保身のための会見には本当に驚きましたが、良く考えてみれば、世間にはよくある話。

大きな組織とか、権威というのは、個の良心をいとも簡単に握りつぶしてしまえるものなのでしょう。

そして、この事件も半年もすれば何事もなかったように人々の記憶の隅においやられてしまうのが世の常。

喉元過ぎれば喉元過ぎれば熱さを忘れて、旧態依然とした体制が続いていく。

なんだかな。

なんてことを考えながらブログを更新しているのですけれど、私の傍では、散歩に疲れてすやすやと寝息をたててお昼ねしているはなちゃんがいます。
いろんなことがあるけれど、世の憂さを忘れさせてくれるはなちゃんが、本当に愛おしいです。

ジョナサン、お前もか...... 整形外科再び

2018年05月17日 07時37分16秒 | Web log
おとといの夕食の時間、体育の時間にバスケットボールをして突き指をしたと
長男が右手の中指を見せてきた。

確かに内出血して、腫れている。

とりあえず、様子をみないとなんとも言えないので冷やして、ロキソニン湿布を貼る。

翌朝。

腫れは引けているような、いないような。

内出血に関しては一日たつとひどくなって見えるのはよくあること。

そして今日はクラス対抗のスポーツ・チャレンジデー。

クラスメートや他のクラスの生徒との親睦を図るイベント。

是非出てほしかったのだけれど、指が腫れてて動けなければ意味もないし、
悪化させる可能性もある。

それにスポーツイベントだったら、授業もないわけだし、お医者さんに行くならやっぱり今日がベスト。

息子には悪いが、超めんどくさい。でも行けなければ。

たいしたことなければいいと願いつつ整形外科へ。

整形外科は定期的に通っている老人が多く、待ち時間も長い。

一時間以上以上待って、レントゲンをとってみると。

骨折。

カルシウム摂取量が足りないのか、息子がやんちゃなのか。

これで人生3度目の骨折。

はぁ。

しかも次男の先月の事故に続いてよ。なんてこった。

男の子は生傷が絶えないって、本当なんですね。いい加減にしてほしい。

話変わって。

月曜日のお昼ごろ、注文した商品を生協のお兄さんが搬入してくださっているとき、燕が家の中に急に飛び込んできました。

鳥も家から逃げ出そうと必死になって明るさを求めて飛び回るのだけれど、上に上にと向かっていき、天井窓にぶつかったりして
どうしても出ていけない。

窓に何度も何度も体当たりするものだから、だんだん勢いも失せてきているように見えるのだけれど、捕まえようとすると
必死に飛び回る。

なかなか捕まえられない。

生協のおにいさんや、お隣さんに手伝っていただいて何とか捕まえました。

燕さん、とっても可愛いお顔をしておりました。

「 もう入ってきちゃだめだよー 」と言って逃がすと、ものすごい勢いで飛び去って行きました。

そして昨日。

はなちゃんがお散歩中に急にスイッチが入って、狂ったように走り出しました。

遠くでしっぽがふわふわゆらゆらしている動物がうろうろしていたのですが、きつねさんでした。

骨折やら野生動物との遭遇やら、そんな我が家の一コマでした。

新学期あれこれ

2018年05月08日 11時02分16秒 | Web log
久しぶりの更新になりました。

今年に入ってから、なんだか色々と忙しかったです。

2月には2年ぶりにオーストラリアを訪れ、久々のパースを満喫し、
それから、母の体調がすぐれず、実家と現在の居住地を行ったり来たり。
4月には長男が日本の高校に入学し(ほとんど留学生扱い)、ただ今日本語特訓中。

年度末&年度始めの色々が落ち着いたかと思いきや、次男が自転車で登校中に
転倒事故を起こし、頬骨を骨折し、肋骨にひびがはいるという怪我をしました。

見た感じでは外傷およぼ打撲程度と思われたのですが、頭部を強打したということだったので、
念のために救急車で病院へと運ばれ、レントゲンをとったところ、骨折が判明したのですが、
ひさびさに救急車に乗りました。

乗り心地はあまり良くないですね。

これで、長男、わたし、そして次男、と救急車を体験したことになります。

それはさておき、

長男は、インターナショナルスクールから、日本の高校へ進学。
日本語環境の真っ只中。ただでさえ難しい年頃なのに、本当によく決断しました。

何も言いませんが、きっと大変ですよね。

それでもなんとか通っているから、偉いもんです。

10年以上住んだオーストラリアから、親の都合で突然、日本へと戻ってきたわけですが、
戸籍上日本人とはいえ、本人はオーストラリア人と思っているわけで、オーストラリアに
戻りたいと何度も思ったことでしょう。

が、これを自分の運命と引き受け、腹をくくって、日本での生活に適応しようとしている姿をみて
本当にありがたいなと思います。

もちろん、あれこれと文句を言うときもありますけれど...

高校の先生たちも色々と助けて下さり、息子のことを思って対応してくださるので、
大変ありがたく思います。

次に次男。

次男が転倒したときは、通りすがりの人が2人、日本語の分からない次男を介抱し
救急車を呼び、学校に連絡してくださいました。

私は現場にいなかったわけですが、対応してくださった学校の事務の人によると
「お二人とも御礼も何も要らないとのことで、詳しい住所は聞けなかった」とのこと。
そこをなんとか、お二人の苗字(SさんとIさん)と住んでいる町内名はなんとか聞くことができた
ということで、そのわずかの情報を頼りに、一応御礼を兼ねてのご挨拶をしなければ....と、
ゴールデンウィーク中にSさんとIさんを探しました。

気分はまるで、探偵ナイトスクープ。

バス停のすぐ裏ですと言っていたということだったので、バス停のすぐ裏のSさんの家を
尋ねると、違うとのこと。

それから、Sという苗字のお家を片っ端から訪問。全て違うとのこと。

そのとき、これは結構な時間がかかるだろうということが分かり、作戦を練り直し
紆余曲折を経て、ようやくお二人にたどり着きました。

途中で何度もあきらめようと思いましたが、皆さんが非常に好意的に対応してくださったので
甘えた気持ちをかなぐり捨てて頑張りました!

あちこち歩きまわり、やっと本人にお会いできたときは、本当にうれしかったです。

わけのわからない人の急な来訪にもかかわらず、皆さん話に耳を傾けてくださって、
「うちは違うけど、あそこにもIさんっているわよ」とか、「この町内じゃなく、隣の町内に
Iさんがいるわよ」とか、「もし探してもダメだったら、町内会の掲示板にあなたの気持ちと御礼を
書いたものを貼れるように口をきいてあげるから、もどってきなさい」とか、アドバイスをくださったり。

深く、人の人情に触れた出来事でありました。

最終的に難関のSさんを探し当てたときに、一番最初に伺い、事情を聞いて「掲示板に手紙を掲示できる
ように町内会長に口をきいてくれる」と言ってくださったSさんのところに報告と御礼に戻ったら、
「よかったですねぇ~、ありがとうございます!ありがとうございます!」って

ありがとうはこちらのセリフよ。

色々あった日々でしたが、人情が心にしみたゴールデンウィークの一コマでした。



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