’08/08/04の朝刊記事から
金剛山から韓国人追放 北朝鮮「敵対には対抗」
【ソウル3日井田哲一】北朝鮮の朝鮮人民軍・金剛山地区軍部隊報道官は3日、同地区での韓国人観光客射殺事件に関連し、「金剛山地区に滞在している南側(韓国)の人員を全て追放する」との特別談話を発表した。
同時に同地区内での「些細な敵対行為にも強い軍事的措置をとる」と明らかにした。
朝鮮中央通信が伝えた。
北朝鮮兵に韓国人女性観光客が射殺された7月11日の事件後、韓国側は金剛山観光事業を中断。
しかし、聯合ニュースによると、現在も同地区には韓国側の関係者ら約260人が残っている。
談話は、韓国側が再三求めている事件の真相究明のための現地調査について、拒否する立場を改めて表明。
同地区に入る韓国側の人員や車両についても「軍事境界線通過をより厳格に制限、統制する」とした。
北朝鮮側の談話に対し、韓国統一省の報道官は3日、「事件の真相究明に必要な調査に応じず、代わりに納得できない措置を取るとは遺憾だ」とのコメントを発表した。