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071209 「改革派」草分け橋本高知知事退任

2012-01-09 20:10:45 | 政治
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’07/12/09の朝刊記事から

「改革派」草分け橋本高知知事退任
分権推進に手詰まり感


「改革派知事」の草分けとされた橋本大二郎前知事(60)が6日に退任した高知県庁には、前知事時代の地方分権への熱気は消え、手詰まり感が漂っていた。
後任の尾崎正直知事(40)は現職最年少だが、前職は財務省官僚。
無党派の橋本氏と違い、選挙戦は与野党相乗りだった。

背景には、交付税の削減などで疲弊し、国とのパイプにすがらざるを得ない地方の政治・経済状況がある。
「知事の立場では限界がある」と橋本氏が次期衆院選出馬を表明したのも、こうした地方の閉塞感からだった。

交付税削減、地域経済の低迷
活路求め国政挑戦へ


「16年間、皆さんに意識改革を求め、改革派知事とも呼ばれた」。
6日、県庁内で退任挨拶した橋本氏は、「役所の常識からの脱却」を最後まで訴えた。

NHK記者だった橋本氏は、1991年知事選で自民党公認の前副知事らを破り、初の戦後生まれ知事として就任。
官官接待廃止などを打ち出す一方、宮城の浅野史郎氏、三重の北川正恭氏、岩手の増田寛也氏、鳥取の片山善博氏ら各県知事と連携し、分権推進を主張した。

2002年には、山間部などの地方道整備で、一車線道路と待避所を組み合わせた「一・五車線」道路を提唱。
二車線を補助の前提とする国の基準を変えさせた。
高知大人文学部長の根小田渡教授(政治学)は、「地方の立場を積極的に発信するという発想の転換をした」と橋本県政の功績を挙げる。

しかし、小泉純一郎政権が進めた三位一体改革が痛手に。
全国で5兆円以上の交付税が削減され、過疎地が多い高知県は特に影響を受けた。
県内経済は低迷し、県議会も「地域の問題に対する総合的な戦略がない」(自民党会派首脳)として対決姿勢を強めた。
「最初は良かったが、長くやって色あせた」(片山氏)との見方もある。


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