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備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

080521 ロシア大統領就任2週間

2014-12-12 20:45:08 | ロシア
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‘08/05/21の朝刊記事から

ロシア大統領就任2週間
汚職対策に独自色


【モスクワ20日加藤雅毅】ロシアのメドベージェフ大統領は21日で就任から2週間。
プーチン首相に組閣の主導権を握られたものの、その後、自らをトップに汚職対策会議を新設、独自色を発揮し始めた。
近い関係の経済人をブレーンに登用し、政策立案に影響力を行使する構想も浮上している。


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「昨年は1万500件以上の汚職容疑捜査が行われたが、氷山の一角にすぎない。構造的な改革が必要だ」。
メドベージェフ大統領は19日、関係閣僚らで構成する汚職対策会議を設置し、蔓延する汚職一掃を目指して陣頭指揮を執る考えを表明した。


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まず、公務員の資産状況について監視を強化する方針。
また、ナルイシキン大統領府長官に1ヶ月以内に総合的な対策を取りまとめるよう指示した。


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汚職対策は大統領の主要公約の一つで、その成否は支持率に直結する。
20日のロシアの経済紙は「地方も含め汚職摘発でポストを空け、大統領の意向に沿う人事を行って影響力強化を図る狙いもある」と報じた。


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また、経済財政運営では、著名な経済人や経済学者が3月中旬に設立した民間のシンクタンク「現代発展研究所」を、大統領の知恵袋として活用する構想もある。

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人選にはメドベージェフ大統領もかかわった。
日本の「経済財政諮問会議」のように、自らの意向を反映した基本方針を提言させ、政権運営の主導権を確保したい考えだ。



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080510 モスクワ 17年半ぶりに軍事パレード

2014-09-06 11:50:00 | ロシア
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’08/05/10の朝刊記事から

モスクワ 17年半ぶりに軍事パレード
「大国復活」アピール


【モスクワ9日加藤雅毅】ロシア対独戦勝記念日の9日、モスクワの「赤の広場」で17年半ぶりの大規模な軍事パレードが行われた。
1991年の旧ソ連崩壊以降取りやめていた、戦車や軍用機の行進が復活。
就任間もないメドベージェフ大統領とプーチン首相がそろって観閲し、双頭体制の発足と「大国ロシア」復活をアピールした。


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メドベージェフ大統領は「われわれの軍や艦隊は、ロシアと同じように強くなっていく」と、国防力増強への意欲を表明。
「他国に介入したり、国境を変更しようとする企てに注意しなければならない」と述べ、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を、間接的に牽制した。



080509 プーチン首相就任

2014-08-13 19:15:03 | ロシア
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’08/05/09の朝刊記事から

プーチン首相就任
ロシア 国内改革に意欲


【モスクワ8日加藤雅毅】ロシア下院は8日、プーチン前大統領(55)の首相就任を共産党を除く賛成多数で承認し、メドベージェフ新大統領(42)との異例の双頭体制が正式にスタートした。
就任に先立ち、プーチン氏は下院で演説し、「大きな課題が目の前にある」と述べ、首相として国内の改革に乗り出す意欲を強調した。


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プーチン氏は演説で「国民所得の増加」「インフレ抑制」「教育・医療の充実」「軍の近代化」など主要政策を発表。
今年のインフレ率を10%以内に抑え、10-15年後に経済大国の仲間入りをするとの目標を掲げた。


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これに先立ち、メドベージェフ大統領も演説し、「われわれのタンデム(二頭立て馬車)が強化されていくことを疑う人はいない」と述べ、双頭体制による二重権力を懸念する声に反論した。

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大統領には首相の解任権があるが、下院はプーチン首相が党首の与党「統一ロシア」が議席の7割を占め、大統領が指名する首相候補の承認拒否が可能。
大統領と首相の関係が悪化した場合には、政治的混乱に陥る可能性も指摘されている。



140811 北方領土問題の展望は

2014-08-11 22:17:07 | ロシア
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’08/05/08の朝刊記事から

北方領土問題の展望は
日本側から新提案を


ロシア極東研究所日本研究センター ビクトル・パブリャチェンコ所長


福田康夫首相は先のロシア訪問で7月の北海道洞爺湖サミットでのロシアの協力を取り付けた。
だが、日本が北方領土問題と呼ぶ国境問題では互いの立場を表明しあっただけで成果はなかった。


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この状況は、少なくとも2005年のプーチン前大統領訪日時から変わっていない。
日ロ関係を高い次元に引き上げるというが、「高い次元」の意味も明らかではない。
両国の関係は既に高い水準にある。
双方に受け入れ可能な解決策を検討する際の「諸合意及び諸文書に基づき」という表現にも注意が必要だ。
ロシア側の考えでは、四島すべての帰属確認方針を明記した1993年の東京宣言は含まれない。
同宣言は両国の議会で批准されたものではないからだ。


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プーチン氏は歯舞、色丹二島の引き渡し方針を定めた56年の日ソ共同宣言による解決を提案した。約束を守る力も気持ちもなかったエリツィン氏とは違って、プーチン氏は大統領として大きな責任を負う用意があったが、日本は拒否した。

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種々の状況から推察すると、プーチン氏は当初は歯舞、色丹両島の引き渡しと国後、択捉両島の帰属問題を並行して交渉する並行協議にも同意していたのではないか。
それが日本で明るみに出たことに不信感を抱き、二島引き渡しの線で譲らなくなったのだと思う。


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プーチン路線を継承するメドベージェフ大統領が、日ロ関係で新たな方向を打ち出すことは今後2年はないだろうし、その必要もない。
日ロ関係は現在、良いペースで進展しているのだから。


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日本が問題を打開したいなら、日本側からの新提案が必要だ。
100%を求めて何も得られない状態を続けるのか、50%でも得た方がよいとするのか。
これまでと同じ主張の繰り返しでは、時代遅れの感が否めない。


メドベージェフ新政権下での北方領土問題の展望について、ロシア極東研究所日本研究センターのビクトル・パブリャチェンコ所長に聞いた。(モスクワ・加藤雅毅)



080508 ロシア大統領 メドベージェフ氏就任

2014-08-10 19:46:59 | ロシア
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’08/05/08の朝刊記事から

ロシア大統領 メドベージェフ氏就任
プーチン氏首相に 双頭体制が船出


【モスクワ7日加藤雅毅】今年3月のロシア大統領選で圧勝したメドベージェフ第一副首相(42)が7日、クレムリンで宣誓し、第3代大統領に正式に就任した。
任期は4年。プーチン前大統領(55)は首相に就任して引き続き国政全般を主導する見通しで、ロシアは史上異例の「双頭体制」時代を迎えた。

メドベージェフ氏は戦後の旧ソ連・ロシアを通じ、最年少の国家元首となった。
新大統領は就任演説で「最重要課題は、市民と経済の自由をさらに発展させることだ」と述べ、リベラル色をにじませた。
また、「最近8年で長期的発展のための強い基礎が築かれた」と、前政権の8年間を評価し、プーチン路線の継承をあらためて強調した。

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プーチン氏も退任演説で、「国民の期待に沿った国の発展路線を継続することがきわめて重要だ」と述べ、路線継続を求めた。
「双頭体制」下で最大の焦点となるのは、新大統領とプーチン氏との権力のバランス。
新大統領にとっては、組閣人事で「どこまで独自色を打ち出せるかが、最初の試金石となりそうだ。就任式後、メドベージェフ大統領はプーチン氏を首相に指名した。
8日に下院で承認される見通し。