無視され続けたヘンリー王子、女王の誕生日前日にアメリカへ
エディンバラ公フィリップ殿下の葬儀に参列するために、およそ1年ぶりに英国の土を踏んだヘンリー王子。
21日の女王の誕生日を前にアメリカへ発ってモンテチトの邸宅へ直行、10日間の自主隔離期間に入ったと英Daily Mailが報じている。
21日に95歳を迎える女王の誕生日まで宮殿に滞在するのかその動向が注目されていたが、やはり妻を選んだようだ。
理由はかつての家族からの“冷遇”だった。
Mirror紙によると、王室内には「ハリー(ヘンリー王子の愛称)は王室に対しひどすぎる態度を取った」と感じている人が多いという。
中でも叔母にあたるアン王女と叔父のエドワード王子夫妻の怒りは激しく、葬儀では一貫してヘンリー王子を無視し続けたと同紙は伝えている。
葬列に加わっていても一瞥もくれることなく、彼がそこに存在していること自体を認めないという態度だったとか。
ちなみに、3月に行われたオプラ・ウィンフリーのインタビューで暴露された、「メーガン夫人の子どもの肌の色を心配したという人物」は、名指しされていないものの、アン王女だったのではないかと憶測されている。
父や兄とは言葉を交わしたものの、和解することなく妻のもとへ戻ることを選んだヘンリー王子。
自身の行動が招いた“針のむしろ”は相当苦痛だったようだ。
Daily Mailによると、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、女王は数人の臣下とともに、最愛の夫のいない誕生日を迎えることになるという。
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英国時間17日、ウィンザー城内の聖ジョージ礼拝堂で、故エディンバラ公フィリップ殿下の葬儀が執り行われた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、式に参列したのはエリザベス女王を始めとした王族30名のみ。
結婚してのち約74年に渡って女王を支え続けたフィリップ殿下を失い、女王が一人きりで座る姿は大衆の涙を誘った。
礼拝堂では中央通路に面した一人ずつの仕切りを備えるベンチタイプの椅子に、参列者たちが向かい合って座った。ウィリアム王子夫妻の正面に一人で着席したのがヘンリー王子だった。
ヘンリー王子は祖父の訃報を受け、米カリフォルニア州の邸宅から単身で帰国。妊娠中のメーガン夫人は医師の助言もあり参列を見合わせたと伝えられている。
オプラ・ウィンフリーのインタビューで、メーガン夫人が王室で人種差別に遭ったと暴露しただけでなく、ヘンリー王子も「父と兄は王室に囚われていて憐れだ」と王室批判を繰り広げたことで、ヘンリー王子と王室メンバー、特にウィリアム王子との仲は冷え切っていると見られている。
今回の帰国で双方が歩み寄るのか、はたまた決別に終わるのかが注目されていた。
Daily Mailなど複数のメディアは、葬儀の後でウィリアム王子とヘンリー王子が共に歩きながら言葉を交わしていたと報道。キャサリン妃が自然な形で3人での会話に導き、少し時間を置いてから歩みを遅らせて後ろにいたエドワード王子夫人のソフィー妃に合流することで、兄弟水入らずの時間を持たせたのだ。
唇の動きを読む専門家によると、ウィリアム王子が「素晴らしい式だったんじゃないか?」と問いかけ、ヘンリー王子が「彼の希望そのままだったね」と答えていたとMirror紙が伝えている。
二人の王子には笑顔も見られ、雪解けの第一歩と見る向きもある一方で、ヘンリー王子が早々に米国へ戻ることがわかった。
Mail Onlineによると、21日に女王の95歳の誕生日が控えているにも関わらず、ヘンリー王子は19日中にメーガン夫人の待つカリフォルニアへ向けて発つという。
最愛の人を失った女王を支えるべく、ヘンリー王子はしばらく宮殿に滞在するのではないかという声もあったが、単なる憶測に過ぎなかったようだ。
Twitterでは、「ハリー(欧米圏におけるヘンリー王子の愛称)のこの決定には心底がっかりした」「メーガンが『もうちょっとそっちにいてあげて』とか言うべきなんじゃないか」などとヘンリー王子への批判が再燃している。
ウィリアム王子とチャールズ皇太子、ヘンリー王子に不信感 1対1で会うことを拒否
チャールズ皇太子やウィリアム王子との関係が悪化しているというヘンリー王子。どちらとも1対1での話し合いのチャンスを持たないまま、アメリカに帰国することになりそうだ。
オプラ・ウィンフリーとのインタビューでロイヤルファミリーを批判したヘンリー王子。王室を離脱したせいですでにウィリアム王子やチャールズ皇太子との関係は十分悪化していたが、このインタビューでさらに険悪になったと報じられている。
フィリップ王配の葬儀でヘンリー王子は離脱以来初めて父や兄と顔を合わせた。これが関係修復のきっかけになるのではないかと見られていたが困難を極めそう。
新聞「ニューヨークポスト」によるとチャールズ皇太子もウィリアム王子もヘンリー王子と1対1で話すことを拒んでいるという。
関係者は同紙に「皇太子とウィリアム王子は2人とも証人がいる場でしかヘンリー王子と話さないと主張している」と証言。
それは「ヘンリー王子のチームが自分たちの発言を捻じ曲げてリークするのを恐れているから」だという。
オプラとのインタビューが放送された後、ヘンリー王子はチャールズ皇太子とウィリアム王子にコンタクトを取っている。
テレビ司会者のゲイル・キングが自分の番組で取り上げ「実りのない話たっだ」と報じたことから明らかになった。
ゲイルはメーガン妃とヘンリー王子の友人である。だから「実りがない」というのはヘンリー王子側の見方。
皇太子とウィリアム王子はこのようにロイヤルファミリー内での話し合いがマスコミで報じられること、しかもヘンリー王子側のコメントだけが報じられるのを防ぎたいと思っている。
ちなみに関係者によるとヘンリー王子もマスコミに漏れることは望んでいないという。
報道によると両王子と皇太子は王配の葬儀の後に一度話し合いを持ったという。
でもこれも1対1ではなく3人が出席。2時間にわたって話をしたが「亀裂は完全には埋まらなかった」と同紙は報じている。
当初ヘンリー王子は葬儀の後すぐにアメリカに帰る予定だったが変更、まだイギリスにいる。
しかしチャールズ皇太子はロンドンを去ってウェールズへ。父の死を静かに悼みたいとランダバリーにあるレニィウィモッドの屋敷に滞在しているという。
そのためヘンリー王子はもう父と対面して話すチャンスがないまま、アメリカに帰国するとみられている。
お互いに対する不信感から、こじれきってしまった親子&兄弟関係。修復の兆しが見える日は来るのか注目したい。