NO:5476 3月15日
『トルコとアメリカF35で問題継続』
[2019年03月15日(Fri)]
最新戦闘機F35をめぐって、問題が続いている。簡単に言えば、トルコはすぐにでも受け取りたいと言い、一方、アメリカはいまの状態では売りたくない、と言っている。
F35は私に言わせれば欠陥機であり、日本のような高度な技術を持っている国が買えば、微調整出来て使えるものにできるが、その技術の無い国が購入すれば、墜落事故が多発することになろう。
トルコにはそれほどの技術があると思えないが、何としても買いたい、と言っているのだ。そこにはある理由がある。トルコは軍需産業を発展させ、将来の主力輸出品にしたい、と望んでいる。今回のF35の輸入をめぐっても、最終的にはアメリカとの共同で、自国内で生産したい、と望んでいるのだ。
それは、F35の軍事機密がトルコ側に、渡ることであり、アメリカにしてみれば、とてものめる話ではあるまい。しかも、F35の取引にとって最大のネックは、トルコがロシアから最新のミサイルS400を、購入する方針であることだ。
トルコがロシアからS400ミサイルを購入すれば、その操作やメンテナンスの指導に、ロシアから多数の専門家が、トルコに入ることになる。彼らは高度な軍事情報スパイにも、なりうるわけだ。アメリカがF35を売り渡せば。ロシアの軍事技術者がその軍事技術を、盗むことになろう。そんなことはアメリカには許せないので、問題が継続しているわけだ。
ロシアのS400についても同じような条件が、トルコ側から要求されている。S400のトルコ国内での、共同生産が条件になっている。ロシア側はそれに反対していない。ロシアにしてみれば、技術が流出してもトルコの武器市場を、アメリカから奪えればいい、ということであろう。
実際に、最近ではトルコとアメリカとの間に、多くの問題が発生しているため、トルコは次第にロシア寄りになっている。また、トルコがS400の輸入を発表した後、カタールやサウジアラビアも、続いて買いたい意向を示しており、トルコへのS400輸出は、大きな宣伝効果があったということだ。
トルコはアメリカが11月までに、F35をトルコ側に引き渡す、と言っているがその確証は無いのではないか。エルドアン大統領はそのつじつまを、どうあわせるのであろうか。
近く行われる選挙に先立ち、エルドアン大統領はなんでもいいから、出来るだけ政権に有利な情報を流したい、ということであろうか。。
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Posted by 佐々木 良昭 at 11:29 | この記事のURL
NO:5475 3月14日『トルコに嬉しいニュース二つ』 [2019年03月14日(Thu)]
:トルコがアルタイ戦車をカタールに輸出
いろいろな問題を抱える国は世界で多いが、そんな国でもたまにはいいニュースがある。今回のトルコのニュースは、まさにトルコ国民が喜ぶべき、ニュースであろう。
トルコの生産するアルタイ戦車が、カタールに100台輸出されることになった。この契約は以前に交わされたものだが、やっと納品が近く可能になった、ということだ。最初の納品は、40台だということだ。
このアルタイ戦車は、トルコの純国産であり、まさに国を挙げて誇るべきものであろう。それが100台も売れるというのだから、トルコ国民にとっては、喜びはひとしおであろう。戦車にはトルコの国産の、120ミリの砲が搭載され、それ以外にも、55ミリのカリバー・ガンが装備される。
しかも、このアルタイ戦車に搭載される、エンジンはこれもトルコの純国産であり、1500hp
のデイーゼル・エンジンだ。もちろん、アルタイ戦車はトルコ陸軍にも納入される。それは18か月以内であり、250台だということだ。
以前に何度か報告したが、トルコは武器生産と輸出に、力を入れているということだ。
:ヨーロッパとアジアをつなぐ鉄道完成
ヨーロッパ大陸とアジア大陸をつなぐ、鉄道が完成した。これはイスタンブールに近いヨーロッパ・サイドと、ウシュクダルのアジア・サイドをつなぐ鉄道だ。
ゲブゼとハルクをつなぐ新レールが出来たのだ。工事は6年間の長きにも及んだということだ。
完成の式典は3月12日に、イスタンブールで行われ、この式典にはエルドアン大統領も参加した。エルドアン大統領は最初の電車の、運転席に着きご満悦だったということだ。この式典には他のAKP議員も、参加している。まさに国を挙げてのお祝い、であったのであろう。
ゲブゼとハルクの間は1時間55分でつなぐが、以前は1時間65分を要していた。つまり、10分短縮できたということだ。
この列車は一日に75000人の旅客を運ぶことができる。なお、この鉄道の完成には14億ユーロの資金が、投入されたということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:17 | この記事のURL
NO:5474 3月13日『米はテロリストを中央アジア等に移動』 [2019年03月13日(Wed)]
イランのプレステレ・テレビが、興味深い記事を発信している。アメリカはイラク・シリア戦争が終えた後、IS(ISIL)などテロリストを、何処に移動させるかということを、書いているのだ。
その記事によると、アメリカはタクフィール(イスラム原理主義)テロリストたちを、アフガニスタンや中央アジア諸国、コーカサスに移動させるというのだ。アメリカがIS(ISIL)や、他のイスラム・テロリストを、中東に送り込み、そのことを口実に、アメリカは中東諸国への軍事進出の、正当化を図った。
そしてアメリカ軍の存在は、自らを救世主だと主張した。事情を知る者には、お笑い話であろうが、アメリカは真面目な顔で、そう主張しているのだ。しかし、現実はそうは甘くなく、アメリカの作戦はイラクでもシリアでも、失敗に終わった。
考えてみよう。テロリストは資金や武器を、何処から得ていたのか、ということを。我々は西側勢力が、中東に入ってくることを認めないし、それを救世主だとも考えない。
だが、問題はテロリストがいまだに、中東地域に残存している、ということだ。彼らはいまだに問題を引き起こしている。しかし、その方法は変わっている。アメリカは別の手法で、中東を混乱に巻き込もう、と考えているのだ。
アメリカはテロリストを中央アジア諸国や、コーカサス、バルカン諸国、そしてアフガニスタンに送り込んでいるのだ。こうしたアメリカの中東対応に対抗し、イランとイラクは協力して、この陰謀を覆そうとしている。貿易、経済、教育、そして高等教育面で、協力を推進するのだ。
これがイランのプレス・テレビの報道の概要だが、中央アジアとは具体的に何処を指すのであろうか。中央アジア諸国からはウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタンなどから、多くの戦闘員が、家族連れで参戦していた。
ウズベキスタンはガスの大産出国、カザフスタンはガスと石油の大産出国、そしてタジキスタンは、水力発電の国だ。しかも、タジキスタンのすぐ南には、アフガニスタンが隣接している。そしの後にはコーカサス、バルカンと続くのだ。
何故ウズベキスタンやカザフスタン、タジキスタンがISなどの、ターゲットになるのかというと、これらの国からはシリアの内戦初頭から、多くの戦闘員が参戦していたからだ。アメリカは実戦に参加させることにより、テロ戦争を訓練させ、次いで、それらを中央アジアに送り帰す、という作戦なのだ。
混乱が始まると、そこでは政府が非人道的な弾圧を、国民にかけている、国民は食糧難に苦しんでいる、という名目でアメリカ軍を送り込み、悲惨な状態をホワイト・ヘルメットなどを送り込み、化学兵器を使用させ、拡大していくということであろう。
だが、この作戦は成功するのだろうか。中央アジアのすぐそばには、二つの大国が控えている。それはロシアであり中国なのだ。アメリカが少しでも、手法を間違えたり、過大な自己評価で始めれば、大敗北を期するのではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:00 | この記事のURL