子供の頃から何度も”赤紙”という言葉を聞いてきた。日本の太平洋戦争中の徴兵制度である臨時召集令状の事である。しかし、いままで本物を見た事は一度もなかった。言葉からすると真っ赤な紙というイメ-ジがあったが、先日展示会で見た実物は”薄紅色”である。今週の金曜日まで東京の千代田区役所で”東京大空襲展”が開催されている。ここで展示されていたのが写真の赤紙。
昭和16年12月5日の真珠湾攻撃に始まり、昭和20年に広島、長崎に原爆を投下され8月15日には終戦を迎えた3年9ケ月の太平洋戦争。東京が空襲されたというのは終戦前の事だけかと思っていたが、展示会の写真と日付をみると真珠湾攻撃のわずか4ケ月後には米国による本土空襲を受けている。
空襲の写真でも、国会議事堂が入っている写真を見るのも初めてだった。