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防災訓練  救命救急の勉強

2008-08-31 21:39:14 | 気がついたこと
9月1日は防災の日(関東大震災の日)である、数年ぶりに防災訓練に参加した。場所は広いグランドだったが、約1000人近く集まった。訓練は3時間で、消火器の使い方から始まり、心肺停止時の人工呼吸の実地とAEDの使用方法、三角巾を用いた止血の仕方から骨折時の固定方法、地震で家屋に下敷きになった人の救助方法、最後は地震体験車に乗っての震度7の揺れまで味わった。

 訓練を通じて初めて知ったこともあった。もし実際に地震が発生して、けが人が多い場合、救命救急士の状況判断により軽いほうから緑、黄色、赤、黒という4レベルのカ-ドが負傷者に付けられる。一番症状が重い黒の場合、心臓は動いているが、口頭で質問しても応答がなく、手を握っても反応がないというレベルである。こういう意識のない被害者は、救急車が来ても治療は後回しになる。つまり、負傷者が多い場合は、助かる可能性の高い人から搬送を優先し、助かる見込みがない人は、後回しという現実の判断がされる事を始めて知った。

 大地震が発生した場合は他の事故とは異なり、想定される負傷者の数は数百から数千人、数万人になる可能性もある。更に、被害が大きい事は、半径数十キロメ-トルまでの病院も倒壊や治療が出来ない位の建物被害を受けていると想定してもおかしくない。逆に言うと、災害地近くに病院があって、もし倒壊や損傷していなくても、怪我人の治療を出来る医師の数は限られているし、大きな病院だって救急処理できる重傷者の数は対応出来る医師の人数でもって、やはり制限される。


そういう最悪の事態を想定して、今時の防災訓練はされている。是非、参加して体験してみる事が大事である。中国の四川省のような大地震(死者及び行方不明者は約10万人)が起きると、被害者の数が余りにも多すぎて、誰かの助けを期待するのはまず無理だと思った方が良い。まず怪我をしても意識をしっかり持って、自分の事は自分で守る以外に方法がないという事が分かっただけでも収穫である。




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