気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

イヌビワ

2007-07-21 21:50:06 | 野山で

 クワ科。ビワという名前がついているけど、小さいイチジクです。半分に切ってみると、納得。秋になって紫色に熟すと、甘くなり、食べられます。私は残念ながら、果物に少しアレルギーがあるので、挑戦したことはありません。

 観葉植物として知られている、ゴム、ベンジャミン、プミラ、ガジュマルなどの、クワ科イチジク属の植物たちには、現地では、イチジクに似た甘い実がなるそうです。その実を鳥が食べ、種の混じった糞が、うっそうとしたジャングルで他の木の枝にひっかかると、そこで芽を出します。そして長い長い気根が地面に届いたらラッキー。今度は太陽の光を求めて、上へ上へと枝葉を茂らせていきます。結果的には、初めに枝を間借りした木を覆い尽くし、枯らしてしまうのです。こんなイチジク属の植物たちの別名を、「絞め殺し植物」といいます。

 日本の野山にある小さいイヌビワの実。あるいは、テーブルの上にある可愛いガジュマルのミニ観葉。彼らは、そんな空恐ろしい生命力を内包しているのです。すごい!と、感動しつつ、日本で良かったなあ、なんて。

 

 



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4 コメント

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植物も生存競争・弱肉強食か…。 (折節)
2007-07-22 00:52:08
Quさん、こんばんは。

…と言っても遅すぎますね、すみません。
ほんと日本で良かったです。
そうしたジャングルの生存競争、熾烈な争いなんて思いもいたしたことがありません。

ビワは長崎の茂木びわ、イチジクは何時に食べても一時食うで、夏特有の味覚ですね。

小学生の頃、お隣にイチジクの木があって、それをいただくのが楽しみでした。
でもこの頃は、ほとんど食べることすらりません。
よく食べるのはリンゴくらいです。

あっ、ベンジャミンって、クワ科イチジク属なんですか。
私のうちに来て、ちょうど20年のベンジャミンが、私の横でたくさんの初々しい若葉を輝かせています。

映画「モナリザ・スマイル」(ジュリア・ロバーツ)に引き込まれて、寝る時間を逸しています。
もうすぐ終わるはずですし、DVDにも録画してます。
それに観るのは2回目なのに、心に沁みるストーリーです。
お久しぶりです♪ (りす美)
2007-07-22 07:31:31
お忙しいんだろうな、と思いながら復活を願っていたので嬉しいです。

数日前にモナルダの記事が上がっているのを目撃して、後でコメント入れよう、と思ったあとで色々取り込みがあって、やっと今もう一度来たら他にも色々記事があって本当に嬉しいです。

これからモナルダ以降のを精読します!
折節さんへ (Qu)
2007-07-22 09:47:51
おはようございます。
いろいろな点で、日本って、穏やかな住みやすい国だと思います。
軟弱体質の私は、日本でなくては生存不可能かも。
ごはんと味噌汁が一番だし。

私もハリーポッターなど読み始めて、夜更かししています。(もちろん、今話題の英語版の最新刊ではありません。その前の巻の日本語版です。)
りす美さんへ (Qu)
2007-07-22 11:47:08
ご無沙汰いたしました!
ときどき、ちらちらと訪問してりす美さんの安否?を確認してはいたのですが。
お元気そうで何よりです。
また、よろしくお願いします。

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