気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

縁起のいい植物

2009-01-03 23:07:20 | 店先で


 松は常緑樹なので、冬も枯れ色にならないことから、古くから不老長寿の縁起ものとして扱われていました。真冬の緑がおめでたいのは、クリスマスツリーの樅(モミ)や、ドイツトウヒと同じ感覚ですね。そのため、松は古くから庭木や盆栽として、日本人の生活のすぐそばにありました。着物や屏風、襖、家紋などにも、よく図案化されて用いられています。


 お正月には、特に若松が多く使われます。若松は、黒松の実生(種を蒔いて育てること)の幼木です。播種してから、普通3年目だと聞いていますが、まっすぐに天を向かう姿がおめでたいとされています。また、「神を待つ(松)」とも言われ、門松の習慣はここからできたようです。浄めた門の前に松を飾り、歳神様(としがみさま。新しい年の神様)が天から降りてくる目印、拠り代(宿る場所)にするわけです。もともとお正月というのは、歳神様を迎えるお祭りであり、鏡餅は歳神様へのお供えものだそうです。


 つまり、大掃除というのはただの大きな掃除ではなく、歳神様をお迎えするために屋敷を浄めるという意味を持つ大切な行事なのです。汗(^^;)。


 竹はすくすくまっすぐに伸びることから、成長、出世。あるいは、節があることから、節度を重んじる心を表すとか。


 は「産め」に通じ、また春一番早く花を咲かせること、実がたくさんなることなどから、生命力、豊かさの象徴です。


 



 他にも、縁起の良い植物はたくさんあります。お金の名がついた千両とか、「芽が出る」から赤芽柳とか。


 



 は不老長寿。難を転ずる南天。右上の棒のようなモノは、サンゴミズキですが、珊瑚は経典にある七宝のひとつです。


 さあ、みなさん、縁起をかついで良い歳をお迎えできたでしょうか。我が家は旧正月にしようかな。これから大掃除です!


 


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Quさん。こんばんは! (あすかちち)
2009-01-05 18:17:21
年末。
あすか母は、馴染みの花屋さんへ
手伝いに行ってましたよー。
その間に、せっせと掃除!
でも、網戸を張り替えたところで
体力を使い果たし、飾り付けまではできなかったよー!
なんも縁起かついでへんわぁ~。
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あすかちちさんへ (Qu)
2009-01-05 18:34:05
網戸張り替えたんですか!
偉いですねえ。
夫の鏡!!
うちは、花屋の仕事だけで精一杯なので、もっと早いうちから日曜の度にがんばっていたんですが・・・。
その後、また散らかったところで、新年を迎えてしまいました!?(^^;;;;;
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Unknown (けんじ(盆栽))
2009-10-30 09:32:52
いつも楽しい情報ありがとうございます。
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