「遊女のあと」諸田玲子 2008/4 読了 ☆☆☆☆
序盤の福岡と主舞台の名古屋がなじみの場所なので地理感覚がわかりけっこうおもしろく読めた。
「温知政要」を作ったり尾張徳川家七代宗春の名君ぶりが興味深い。吉宗(公儀)対宗春(尾張藩)がバックボーンにあるが、なんといっても著者の作品毎度のことながら主人公こなぎの波乱に富んだ人生と自立心をもって強く生きる姿勢や人が人を想うことのすさまじさ、一途さをうまくおりこんでいる。
御定法通り妻と妻の相手も斬り捨てる上意を命ぜられ女敵討ちにでた鉄太郎と異人と駆け落ちした貧しい漁師の女房こなぎとがどんな風に決着つけるかが読む意欲をかきたてる。ミステリー風展開もあってハラハラさせるが最後は、なんとも読者をホッとさせる結末に読後感爽快。
序盤の福岡と主舞台の名古屋がなじみの場所なので地理感覚がわかりけっこうおもしろく読めた。
「温知政要」を作ったり尾張徳川家七代宗春の名君ぶりが興味深い。吉宗(公儀)対宗春(尾張藩)がバックボーンにあるが、なんといっても著者の作品毎度のことながら主人公こなぎの波乱に富んだ人生と自立心をもって強く生きる姿勢や人が人を想うことのすさまじさ、一途さをうまくおりこんでいる。
御定法通り妻と妻の相手も斬り捨てる上意を命ぜられ女敵討ちにでた鉄太郎と異人と駆け落ちした貧しい漁師の女房こなぎとがどんな風に決着つけるかが読む意欲をかきたてる。ミステリー風展開もあってハラハラさせるが最後は、なんとも読者をホッとさせる結末に読後感爽快。