オーロラ特急    ノスタルジック旅日記 

旅好き、歴史好き、鉄道好き、クルマ好き、カメラ好きの団塊ボーイが社会科見学的な旅を続けます。

さいはて利尻・礼文の旅(4)利尻から稚内、宗谷岬を経て旭川空港へ

2017年05月14日 | 北海道

3日目も利尻山ははっきり見えます。

ペシ岬と鴛泊灯台。ペシ岬へ登る登山道が見えますが、登山経験者以外は登山道を直登するのではなく、灯台側から登るのが正解です。登山道は急で、強風が吹く時はとくに危険です。

鴛泊フェリーターミナル



3日間とも利尻山が見えるとは素晴らしい。

稚泊航路の記念碑。戦前は稚内と樺太(現サハリン)を結ぶ連絡船がありました。


急行利尻を牽引したC55型SLの車輪

巡視船りしり

鉄道最北端JR稚内駅。私が初めて稚内にきた時はカニ族で賑わっていました。当時の稚内駅は2011年4月に廃止、新しい駅になりました。新しい駅舎はさいはて感がなく、まるでつまらない駅舎です。


最北端の線路記念碑。ロシアからシベリヤ鉄道と北海道の鉄道を間宮海峡、サハリン、宗谷海峡経由で結ぶ夢のような話がありました。本当に夢のような話です。物流の面、観光面、どう考えても採算性は難しい。もし本気で考えられるならば宗谷本線が単線というのはどうかと思う。天北線が残っていれば、宗谷線と天北線で複線運転するという計画も成り立ちます。鉄道ファンの一人としては期待しないことはないが、まあ夢の話です。
数年前に能登の輪島へ行った時、元輪島駅のホームに次の駅は「シベリヤ」という案内板がありました。稚内駅の次の駅は「サハリン」とか「コルサコフ」と表示すると楽しいのでは。

稚内駅内部

本物・現役の最北端の線路

改札口

稚内駅の時刻表。発車列車は特急3本、各駅停車4本。寂しかぎりです。

新駅舎の模型。つまらない複合商業施設的な駅舎になってしまいました。


彫刻カネポッポ


2階はなんとシネコンです。

稚内観光協会。やはり稚内です。ロシア・サハリンとの交流が大きなテーマです。

5月13日の日刊宗谷の1面。サハリン定期航路の記事がトップです。私は北海道出身のせいかサハリンやロシアについての話題は敏感です。サハリンへ行ってみたいという気持ちをもっています。

サハリンへ行く時は空路ではなく稚内から船で行きたいですね。

稚内駅のホーム

観光市場の北市場



宗谷岬の最北端記念碑

宗谷岬灯台


間宮林蔵像

稚内北方のモネロン島近くで大韓航空機が撃墜されました。


「宗谷岬」音楽碑。「襟裳岬」は大ヒット曲ですが、「宗谷岬」は‥‥。


北緯45度31分、最北端の土産店


流氷館。本物の今年の流氷。私にとっては初めて見る流氷です。

最北端のトイレ。礼文島にも最北端のトイレがありました。

猿払の道の駅、ほたての化石

旭川に近づきました。大雪山連峰。最高峰は旭岳2291m、左端の尖った山が黒岳。私は2007年に旭岳、黒岳に登りました。

十勝岳連峰。2012年夏にトムラウシで本州からの中高年グループが遭難死。全員低体温症でした。
【まとめ】
2泊3日で利尻礼文をまわる強行軍でした。
利尻礼文はさいはて感あふれるまさに北海道の象徴的な観光コースです。
私は稚内は過去3回、利尻は1回行ってますが、礼文は今回初めてでした。
過去の旅行は学生時代の夏休み、会社員時代の長期休暇だったので比較的余裕のある日程でした。
今回の旅は安さと密度を追求した結果、かなりの強行軍でした。
そもそも利尻礼文は短期で周遊するのは困難です。
東京からダイレクトに稚内に行こうとすると飛行機便は1日1便のみ。利尻空港へは丘珠と新千歳からの便は各1日1便ありますが、東京からの直行便はありません。礼文空港は廃港。どのフライトも予約はなかなか難しく、格安チケットはほぼ出ません。団体割引も小幅だと思います。
稚内直行便の次のプランとしては便数の多い旭川空港を利用することになりますが、旭川~稚内は約250km、車で5時間くらいかかります。
朝羽田を飛び立ち昼前に旭川空港に到着、夕方稚内着、翌朝フェリーに乗船、利尻または礼文へ向かうというのが定番コースとなります。
飛行機のネックとともにフェリーのネックも大きい。稚内発のフェリーは夏季ダイヤで利尻・礼文へ各1日3便、稚内・礼文・利尻の三角航路が1日1便です。さらに大きいネックは利尻・礼文間のフェリーで1日往復2便しかない。
飛行機もフェリーもさらに宿泊のキャパも夏は限界状態です。
さいはてのこの地の観光シーズンは5月から10月の半年限定。冬季は海が荒れて船の欠航が多くなります。島に渡っても悪天候では観光どころではない。吹雪、低温で遭難の恐れもあります。夏は観光ラッシュとなるのですが、冬は観光客は近寄らない。観光業者はキャパを増やそうにも採算を考えると半年の営業ではリスクが高すぎるのです。
というわけで夏の観光ラッシュの解決策はないし、1週間単位の長期休暇の難しい人はパック旅行に参加するしか方法はないと私は思います。

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