MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

Basia Bulat / Heart of My Own

2010-01-29 23:45:58 | レヴュー

存在感のあるハスキーなヴォーカルが特徴の
カナダのシンガー・ソングライターBasia Bulat。
3年前の1stアルバム『Oh, My Darling』も絶賛しましたが
そちらは少しストレートすぎるアプローチでした。
今回の2nd『Heart of My Own』は
先行シングル「Gold Rush」を聴いていただけだったので
全く予測がつかなかったのですが
前作を大きく上回る強力な作品です。
プロデュースは前作と同じくHoward Bilermanと
今回はBasiaも名を連ねています。

07年春に日本と欧州でアルバム・デビューし
その半年後に北米デビューした時の新曲「In the Night」が
今思えばこの人のひとつの転機だったのかなと思います。
それくらい明るい曲調の曲で驚きました。

2作目ということでリラックスした作りになっています。
「In the Night」のような曲もあれば
前作の延長線上にある曲ももちろんあります。

前作はどの曲も似た感じのサウンドになってしまいましたが
今作では随所にアイデアが感じられます。
多くのアコースティックな楽器を使っているところは変わりませんが
曲によって使う楽器を変えてみたり
バッキング・ヴォーカルを効果的に入れることによって
個々の曲が締まりました。
オルガンもいい雰囲気を出しています。
しかしあくまで主役はBasiaの魅力的なヴォーカルです。

とくに気に入ったのは
三拍子の曲で、お得意のオートハープ、コーラスが素敵な「Run」、
音響系(ハンマード・ハープという楽器)のような「The Shore」、
ウクレレの弾き語りでシンプルな「Sparrow」、
紀行番組のBGMにぴったりの「Once More, For The Dollhouse」、
オートハープが光る「If It Rains」あたり。

「Run」
「The Shore」
「Once More, For The Dollhouse」
「Sparrow」
「Gold Rush」
「Heart of My Own」

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