MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<ジャケ買い>Suzanne Vega/ST

2007-08-17 02:15:37 | ジャケ買い
85年のデビュー作。その年の夏に当時行きつけの町田の輸入盤レコード店で、ジャケ買いというよりは衝動買いです。簡単なコメントが付けられていて、そこに「アコースティック」という表現がありました。当時、この言葉には本当に弱かったです。店の人と少し言葉を交わして即買いでした。

オープニングの詩の朗読と歌の中間のような「Cracking」から衝撃的でした。以下、地味ながらも味のあるA-2、キャッチーなA-3、フォーキーで詞とサウンドが斬新なA-4、ロック寄りのA-5とB-1、ストリングスがきれいなB-2、ストーリーテリング風の名曲B-3、ヴォーカルが迫力あるB-4、ファンキーでブルージーなB-5と、全く違ったタイプの曲が並んでいて捨て曲なしです。全体的にはフォーキーでアコースティックながらも、どの曲も適度の緊張感を持っているアルバムです。ヴォーカルは最初こそ少し弱い感じがしましたが、聴くうちに段々と説得力のある歌に変わっていったのが不思議です。おそらく深みのある詞がジワジワと心に沁み込んできたのだと思います。

A-1 Cracking http://www.youtube.com/watch?v=OBEbgXu8bUk
A-2 Freeze Tag
A-3 Marlene on the Wall http://www.youtube.com/watch?v=casdcfvTFdg
A-4 Small Blue Thing http://www.youtube.com/watch?v=re1M7DmISns
A-5 Straight Lines http://www.youtube.com/watch?v=CFxknVXxEOU

B-1 Undertow
B-2 Some Journey
B-3 Queen and the Soldier http://www.youtube.com/watch?v=Dt0sXRBLfJM
B-4 Knight Moves
B-5 Neighborhood Girls http://www.youtube.com/watch?v=PD24RgtBn8M

翌86年には日本盤も発売になり、一部ではそこそこ話題になりましたが、一般的に彼女が有名になったのはセカンド・アルバムの「Solitude Standing」と、そこからのヒット・シングル「Luka」です。セカンドではバンド・スタイルに挑戦し、その後もダンスビートを取り入れたりと常に実験的なサウンド・アプローチを続けていますが、彼女の本質を知るうえで重要なのはこのファースト・アルバムです。個人的には現在までの生涯ベスト・アルバム5指に入る名盤です。

今年に入ってニューヨークをテーマにした6年ぶりの7作目「Beauty & Crime」を発表していますが、そこに収録されている「New York Is A Woman」は初期の頃も感じさせてくれる良い曲です。

MySpace↓
http://www.myspace.com/suzannevega
New York Is A Woman↓
http://www.youtube.com/watch?v=32wzah2nmHY
http://www.youtube.com/watch?v=mS8FdOa1WuY

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