MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

Marit Bergman / The Tear Collector

2009-04-01 00:39:34 | レヴュー

Phil Spectorとも比較されているという現在33歳、
スウェーデンでは国民的人気のシンガー・ソングライター
Marit Bergman2年半ぶりの4作目です。
マリ・ベルイマンと読むのかと思っていましたが
現地の発音では「モリット・ベリマン」が近いようです。

その2年半の間にも
Justin Timberlake「My Love」のカヴァーなど
自身のシングルをコンスタントに発表する傍ら
Titiyoとの「300 Slow Days in a Row」、
Kleerupの「3am」はゲスト・ヴォーカルでシングル・ヒット、
The Sweptawaysの07年のクリスマス・ソングに参加、
大型新人Amanda Jenssenへの楽曲提供と
精力的な活動を続けてきました。
一時はもうアルバムは出さないとも言っていたようですが
出してみればこの人は凄いです。

ヴィジュアル的には体型も含めてオバサンぽいですが
音楽の方は実に魅力的。
全曲自作(1曲は共作)、アレンジ、プロデュースも
すべて一人で行っています。

前作「I Think It's A Rainbow」は
ドラマティックで大胆なアレンジと、伸びのあるヴォーカルが
うまくマッチした傑作アルバムでした。
今作はアレンジ面でそこまでの派手さはないものの
正統的なポップ・ミュージックでありながら
新しい要素も取り入れたサウンドは変わらず、
むしろ磨きがかかっています。

従来路線の「Snow On The 10th Of May」「Carry Me Home」
クラシカルで味のある「Tony」「Maybe We'll See」
アップテンポなシングル曲「Bang Bang」「Out On The Piers」
美しく落ち着いた雰囲気の「Hey Boy」「The Emperor」など
全14曲、幅広い音楽性を感じさせてくれます。

それに加えて、細部まで徹底してこだわった
サウンド・プロダクションは芸術的。
多分、今年聴いた作品の中で一番強力です。

「Carry Me Home」↓
http://www.youtube.com/watch?v=pZcgb_JWRww
「Tony」↓
http://www.youtube.com/watch?v=o6SP5Yt7pz0
「Snow On The 10th Of May」↓
http://www.youtube.com/watch?v=N2-N92wilz8
「Bang Bang」↓
http://www.youtube.com/watch?v=ADHBQtXrsdI
「Out On The Piers」↓
http://www.youtube.com/watch?v=BQZarZE3o4w
試聴ページ ↓
http://www.maritbergman.net/shop/shopmdp/1/1032839/the-tear-collector


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