丑年なのでタイトルに「cow」が付いた曲。
「'Til the Cows Come Home」は
Prefab Sproutが89年に発表した4枚目のアルバム
『Protest Songs』に収録の1曲です。
タイトルは慣用句で、意味は「長い間、いつまでも」。
乳をしぼる時に牛がなかなか帰ってこないことが由来だそうです。
アルバム『Protest Songs』はシンプルな内容で
85年の2ndアルバム『Steve McQueen』がリリースされた後
すぐに発表する予定でしたが
ファンの混乱を恐れたレコード会社の反対に遭い
お蔵入りとなっていた作品です。
88年に3rdアルバムとして『From Langley Park To Memphis』を発表。
ところが次作『Jordan: The Comeback』(90年)が大作となって
制作が遅れてしまったために
その穴を埋める形で4thアルバムとして陽の目を見ました。
この曲は失業者の気持ちを代弁したプロテストソング。
イントロでサンプリングされているのは工場設備の可動音であり
鉄鋼や造船で栄えていたニューカッスルが偲ばれます。
Things are better now - things are better now
We've education
I doff my cap to a life that lets you
Dream a poor man's dream
But he can't have his coffee with cream
Till the cows come home
状況はましになっている
前よりはましになっている
僕らは教育だって受けている
僕は脱帽するよ
おまえに貧しき者の夢を夢見させるこの世の中に
だけどあいつはクリームを入れたコーヒーを飲めない
いつまでもとこしえに