これは力作です。同じHybrisのバンド、SibiriaのギタリストMartin AbrahamssonとヴォーカリストMartin Hanbergが中心となる、6人編成のプロジェクトのサード・アルバムです。
昨年発売されたミニ・アルバム「Något dåligt nytt har hänt」の延長線上にありますが、今回は初めてドラムを導入し、その分エレクトロを最小限に抑えてバンド・サウンドになっています。それでもSibiriaのサウンドと一線を画しているのが、フルート、ホーン、グロッケンシュピール、ヴィブラフォン、メロディカなどの多彩な楽器群です。1曲目「Stockholm sett snett uppifrån」のイントロのフルートが印象的です。キラキラしたギターはもちろん、ストリングスのアレンジも美しいの一言。そしてどの曲もメロディが良いです。
Martin Hanbergのストレートで瑞々しいヴォーカルが冴え渡っています。前作までと比べると、ごく自然な形ですがかなり熱唱してくれています。そうかと思うとピアノをバックに歌うバラード「Skorpan」もあります。こういうスタイルの曲は初めてのようです。個人的なベスト・トラックは5曲目の「Nyår」。前作に収録された「Förtjäna mig själv」に少し似た曲で、ぽかぽかした暖かい日差しを感じさせてくれます。
Sibiriaのサード・アルバムも早く聴きたいところですが、今回の「Döda fallet」は長く聴き込みたい1枚です。
「Plötsligt händer det inte」↓
http://jp.youtube.com/watch?v=waWNzC77RwQ
全曲フル試聴できます ↓
http://tinyurl.com/5e6vog
VapnetのMySpace ↓
http://www.myspace.com/vapnet