MUSIC IS THE SCENERY

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<アルバム・レヴュー>Maia Hirasawa「Though I'm Just Me」

2007-05-16 01:12:37 | レヴュー
先月のHello Saferide日本公演を見て、Maia Hirasawaのファースト・アルバムはかなり期待できるのではないかと思いましたが、その予想を大きく上回る出来栄えでした。

YouTubeで明るいシングル曲「And I Founnd This Boy」のPVを初めて見た時は、アコースティックだったMaias Case名義のセルフリリースEPとはだいぶ雰囲気が違ったので驚きましたが、その後MySpaceにアップされた「Still June」が本来に戻ったような曲だったので少し安心しました。
そしてそのすぐ後、Hello SaferideのステージにAnnika Norlinとともに立ったMaia、演奏にバック・コーラスに大活躍で、「I Thought You Said Summer Is Going To Take The Pain Away」と「Long Lost Penpal」の2曲ではAnnikaとの素敵なデュエットを披露してくれました。

私がMaia Hirasawaを初めて知ったのは昨年の11月のことで、Hello Saferideのバック・コーラスとしてです。ちょうどその1ヵ月前にHello SaferideことAnnika Norlinとともに来日しライヴを行っています。少し興味を持ったのでいろいろ調べてみると、お母さんがスウェーデン人でお父さんが日本人であること、Maias Caseの名前でセルフリリースEPを1枚出していること、ネット上で見る限り結構ファンがいそうなことなどがわかりました(先月の公演でもMaia目当ての観客もいたようです)。

今回の「Though I'm Just Me」、基本はピアノ・ソングですが、曲によってはアコギやストリングスなどが効いています。そして彼女の自由奔放な飛び跳ねるような、それでいてしっとりしたヴォーカルがとても気持ちよいです。音楽的にはAnnikaの2つのユニットHello SaferideやSäkert!と近いものがありますが、なんといってもジャズがバックグラウンドにあるというヴォーカル・スタイルがユニークです。Hello Saferideのファースト・アルバムに勝るとも劣らないアルバムに仕上がったと思います。

Handcuts RecordからHello Saferideは日本発売されましたが、Hello SaferideだけではなくRazzia Records全般を面倒見て欲しいところです。今回のMaiaのアルバムは約1ヵ月かかりなんとか手に入れることができましたが、Firefox AKのアルバムなどはいまだに入手できずにいます。それでRazziaのアーティストによるショーケースで日本ツアーなど実現すればと思います。虫の良い話かもしれませんが。

「And I Found This Boy」のPV↓
http://www.youtube.com/watch?v=BRIyb8Sqol8
Maia HirasawaのMySpace↓
http://www.myspace.com/maiahirasawa
初期の曲「Roselin」が聴けます↓
http://www.itsatrap.com/index.php?article=187
コメント
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