◎ 2014年1月12日(日) 「子どもたちに本とペンを」 マララ・ユスフザイさん
マララさんが欧州議会で行ったサハロフ賞受賞演説の主な内容.
5700万人の子どもが教育を奪われているのは憂慮すべきことで、私たち
の良心を揺さぶっています。多くの女子が低年齢での強制的な結婚や人身
売買の被害に合い、性暴力と虐待の標的にされています。
皆さんが罪なき子ども達を助けるために声を上げ、行動を起こさねばなりま
せん。
5700万人の子どもたちが、私たちを待っています。彼らが欲しいのは、スマ
ートフォンでも、アイフォーンでも、プレイステーションでもエクスボックスでも、チョ
コレートでもない。1冊の本と1本のペンだけなのです。
兵士の数や海軍力よりも、最も識字力が高く、教育を受けた人がより多くい
て、市民に基本的な権利を与えている国に目を向けましょう。どの国が男女
を等しく扱っているかを見ましょう。
真の超大国は兵士と武器をたくさん所有する国ではなく、才能と技能にあふ
れた人々、教育を受けた人々のいる国です。(2013年11月21日)
マララ・ユサフザイさんは、1997年7月12日
パキスタン カイバル・パクトゥンクワ州ミンゴラ生誕
2009年、11歳の時に武装勢力パキスタン・ターりバーン運動(TPP)
の支配下にあったスワート渓谷で恐怖におびえながら生きる人々の惨状
をBBC放送のウルドウー語のブログにペンネームで投稿してターりバーン
による女子校の破壊活動を批判、女性への教育の必要性や平和を訴える
活動を続け、欧米から注目された。
2012年10月9日、通っていた中学校から帰宅するためスクールバスに
乗っていたところを複数の男が銃撃。頭部と首に計2発の銃撃を受け、一
緒にいた2人の女子生徒と共に負傷した。頭部からの銃弾も外科手術に
より奇跡的に回復し、家族と共にイギリス国内の仮の住まいでリハビリ
をしながら通院を続けた。
2013年11月10日、ホワイトハウスでオバマ大統領一家と会談した。
女の子にも教育を受ける権利があると訴えたことで、タリバンに命を狙わ
れたマララさんは、ブット元首相のショールを身につけた理由はおそらく2
つある。ブット元首相のように死を恐れない覚悟と、英国で学問を身につ
けて祖国パキスタンに戻り政治家になるという決意だ。
ノルウエーのノーベル賞委員会は、彼女に何度も平和賞候補にのせよう
としたが若いマララさんに平和賞の重荷を負わせるのは酷過ぎると授与を
ためらっているそうです。
すごい人がいるものです。是非世界平和のために戦ってください。
のんのん爺さんより