8月1日(木)。アトリエ伊丹では夏期講習会が始まっています。
美大受験クラスには新入会者・体験参加者が殺到しており、教室に在籍する生徒数は過去最高を更新し続けています。
さて本日は技術の向上についてのお話しを。
以前、「浪人生から学ぶこと」という記事を書きましたがその続きです。
僕は画塾在学時に浪人生の制作や参考作品をひたすら研究した時期がありました。
『本当に画力アップしたいなら「盗む」ことを覚えなさい。』当時先生によく言われた言葉です。
「優れた芸術家は真似をし、偉大な芸術家は盗む」(ピカソの名言)
今回の『真似/盗む』は悪い意味ではありません。学校で先生に教えてもらう内容を生徒は『真似』して学び、先生や先輩から技術やスキルを『盗み』自分のものにするときに使用する言葉だと言えばわかると思います。
ピカソの言葉から考察すると『真似』よりも『盗む』方が高等技術ということになります。
それは『真似をする』だけでは単なる二番煎じであり、模倣だからです。
だが『盗む』なら、自分のものにして、更にそれだけで終わらせず主体性もあります。
『アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない』
そっくり同じ物を作る『真似』ではなく、盗んでその要素を自分のものとして、そこに新たに自分にしかないオリジナルな要素を付け加えれば、そこには『アイデア』があり唯一無二の作品となります。
但し技術を盗むにも能力やセンスが必要です。もちろん行動力が一番です。
与えられるのを待つだけではなく、自ら技術を盗もうとする積極的な姿勢が重要です。 最後に勝つのは「自分で努力した人」です。