もとmoto元・甲斐の馬券神

2007年甲斐から笄に、2011年芝浦に拠点を移し、さらに2016年からは本拠札幌にて競馬三昧の日々を送る毎日。

2018年 夏シーズン旅行第2弾・道南外周の旅(1日目)

2018年08月11日 | 旅日記
◇蝦夷地在住とはいえ、未だ北海道内で訪れたことのない街がたくさんある。さらに、端っこ好きなので車で行くことのできる岬はすべて制覇しておきたい、との願望もあり、術後1年を経て心臓に負担をかけない生活ノウハウを会得した今年、北海道外周の中で唯一手つかずとなっていた「道南外周の旅」にチャレンジすることが決定した。
◇1995年~1999年の北見在住&札幌第1期在住の折には、「もうこの北海道に住む機会はやってこないだろう」と思い、首都圏からはなかなかアプローチしにくい北海道東側から南側の紋別・網走・知床・羅臼・根室・釧路・帯広・襟裳・苫小牧・室蘭・函館を5人家族が4シーズンかけて賑やかに行脚した。
 一昨年2016年には「北海道の北側が残ってる」ということで、鬼嫁とともにオロロンライン&オホーツクラインを中心に総距離約1000kmを走破して、20年来の懸案である「稚内を含む道北圏制覇」を達成したのだった。
◇そして2018年夏、馬券神蝦夷本家は残る未踏の地である岩内から南の西岸を函館まで下がる「追分ソーランライン」沿いの街々に降臨し、これをもって道内完全制覇が達成される見通しとなった。
◇旅行日程と宿泊先を早期に確定させ、あとはどんな観光ポイントを押さえるか。道民のプライドとして、「るるぶ」に収録されているような首都圏在住観光客向けのところとは一味違ったところに行きたい。ネット情報や札幌駅観光案内所に置いてある市町村作成の個別観光案内などで情報収集に努め、いよいよ「北海道外周完全制覇の旅」が始まった。

◆2018年8月11日(土・祝) <札幌→熊石>
◇天候=小雨のち晴れ
◇宿泊=熊石ひらたない荘「日本海と噴火湾の味覚を味わう~季節の和食膳プラン」@13650円×2名

9:15 自宅を出発。
 札幌市内から道南西岸開始拠点の岩内へのアプローチルートは2つ。
 王道は定山渓から喜茂別、倶知安、共和を経由するルートだが、このルートは札幌から一般道を通って函館方面に向かう最短ルートのため、盆の時期は帰省客でいつも渋滞することが多い。
 今回の我々の第1目標地点は西側海沿いの岩内のため、まずは定山渓渋滞を避ける小樽経由のもう1つのルートを選択することとした。しかし、この小樽ルートにも欠点はあり、ナビなりに進むと小樽-余市間にある「蘭島海水浴場」で渋滞に捕まる可能性が高い。
 この日のぐずった天気で蘭島が混みあうことはないだろうとも思えたが、突飛な行動が多い道民のこと、短い夏を目一杯楽しむため雨模様の天候をものともせず蘭島に突撃するかもしれない。本日の走行距離は250kmとやや長目を予定しているので、蘭島渋滞でのタイムロスは避けておきたいところだ。ということで、天狗山から海沿いを避けて塩谷駅をかすめて仁木まで山中をひた走る「フルーツライン」のルートを選択することにした。

11:30 岩内町、道の駅「たら丸館」到着。
 勝手知ったる岩内港を横目にしつつ町内メイン地区に到着。「道の駅、小っさっ!」



 道の駅での昼食を想定していたが、ここでは無理。幸い、周辺は街中で飲食店も数多くあるので、近くの「食事処・日本海」へ。ここはホテルも併設のようだが、果たして泊まる客いるのかしらん?
 店のメニューにはウニ丼もあるが、これから数日間宿泊先の夕食も海産物中心になるはず。しかも、7月に寿都のふるさと納税でゲットした「エゾバフンウニ&キタムラサキウニの塩水ウニ各100g×2」を2人で食しているので、いつもは積丹方面にくると「うっにどん、、、うっにどん」と騒ぎ立てる鬼嫁も今回ばかりはおとなしい。
 馬券神=日本海セット(天麩羅+寿司)¥1640、鬼嫁=大波セット(寿司)¥980、を食す。



12:30 岩内を出発。

13:15 寿都町、道の駅「みなとまーれ寿都」到着。
 「みなとまーれ」の隣には寿都港が。イカ釣り漁船が数多く係留されていて船数も多く、寿都もなかなかの規模だな。
 ここで鬼嫁がソフトクリ-ムを購入。最近、ヤツは甘味に頻繁に手を出すようになった。仕事してる頃に比べたら運動量が減ってるにも関わらず甘味に走るとは・・・。愚かなヤツめ。このソフトクリーム、なかなか濃厚で美味い。後で調べると、「倉島乳業製」とのこと。そういや市内のどっかのスーパーに倉島乳業の出店あったな。



13:45 寿都唯一の観光名所=弁慶岬に到着。
 「北海道なのになんで、弁慶?」と鬼嫁が疑問を呈する。
 弁慶は、1189年閏4月30日、奥州平泉の衣川館(高館)で藤原泰衡の襲撃の際に、源義経が籠った堂を守るため入口に立って薙刀を振るって防戦し無数の矢を受けて立ったまま絶命したとされている。ところがどっこい、北海道の歴史には、「弁慶は平泉では死ななかった」説が存在すんだよな。
 「武蔵坊弁慶は奥州より逃れ傷つきながらも北の大地に渡り、この地に滞在していました。そんな時、弁慶の舎弟と言うべき存在である常陸坊海尊が、義経再挙の兵を募り蝦夷地へ向かったとの情報を耳にします。来る日も来る日も海尊の乗る船の到着を待ちますが、その姿を見ることは叶うことはありませんでした。日々船を待ち続けるそんな弁慶の姿を見たアイヌの人々がここを「弁慶岬」と呼ぶようになった…」というのが、弁慶岬の由来。
 「源義経がモンゴルに渡りチンギスハーンになった」のが真実であれば、弁慶が寿都に滞在してたこともあるかもしれない。写真の無い時代だったら、特定人の生死の判定に関してはいくらでも代替が効くワケで、藤原泰衡が面倒臭いので、嘘ついて「義経を討ちました」って幕府に報告した可能性だってあるわさ。
 新井白石は、「アイヌ民話のなかには、小柄で頭のよい神オキクルミ神と大男で強力無双の従者サマイクルに関するものがありこの主従を義経と弁慶に同定する説があった」ことを『読史余論』で紹介しているそうだ。<出典:whiki>




14:25 島牧村、道の駅「よってけ島牧」に到着。
 島牧村は、数週間前から「熊が街中に出た」と大騒ぎ。道の駅近辺にも現れたらしく、パトカーが巡回してきて「この辺りに熊が出没しています。十分に気をつけて下さい」と注意喚起。そういや、道中の海岸でキャンプしている家族がチラホラいたぞ。島牧の熊は海岸沿いの国道脇の山から道を横断して海との間を行ったり来たりしているらしい。浜でキャンプしているところに熊がきたら、あいつら命危ないんでないの?


 
15:40 瀬棚町、道の駅「てっくいランド大成」に到着。
 雨模様の天気だったが、ここにきて青空が顔を出してきた。空が曇天の時には鉛色だった海は、空が晴天になると鮮やかな紺色に変わる。「へえぇ、海の色って空模様でこんなに変化するんだ」数十年生きてきて初めて気づいた。
 道の駅は、個人商店の風情で見どころなし。早々に立ち去ろう。ちなみに、「てっくい」というのは「ヒラメ」のことだそうだ。





16:15 本日の宿泊場所、黒石ひらたない荘に到着。
 ナビに登録したが、ひらたない荘があるべきところにあるのは「あわびの湯」という日帰り温泉のみ。周辺をグルグル回って探すも別のそれらしい建物はみつからないし、「あわびの湯」の先はおよそ旅館などなさそうな細い道になっている。
 仕方なく鬼嫁が「ひらたない荘」にTEL。
(鬼嫁)「あわびの湯」まできたんだけど、お宅がみつからない。
(相手)はあぁ???うち、あわびの湯そのものだけど・・・。
 駐車場正面にみえる「あわびの湯」の看板ばっか見てて右側にある建物のさらに右側にある「ひらたない荘」の看板見落としてたわ。




 
 部屋は2F建て2Fツインの216号室。宿が山中の中腹にあり先週来そこそこの雨が降っているので、土石流の恐怖に怯えつつ一晩を過ごす。
 夕飯前、鬼嫁が温泉にいった時には「空いてて快適」と言っていたが、夕飯後に風呂に行ったところ、大勢の子供を含めた日帰り入浴客が多数いて脱衣籠が満杯になるほどの大盛況。
 宿手前にある結構規模の大きなキャンプ場から徒歩数分のため、キャンパーらが押し寄せてきているようだ。「山中の枯れた温泉宿」の風情なぞ微塵もなし。

 夕食=えぞあわび刺身、ウニ海鮮鍋など12品の和食膳。
23:00 就寝。


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