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DAZN観戦 2022年J2リーグ第28節 ベガルタ仙台vsV・ファーレン長崎

2022-07-25 16:04:19 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の仙台の記事はこちら(23節・山形戦、1-1)
※前回の長崎の記事はこちら(26節・岩手戦、2-2)
※前回の両クラブの対戦はこちら(15節、長崎 0-2 仙台)

<前節からの変更>

仙台=大幅変更を余儀なくされ、その数5人。センターバックの一角がキムテヒョン→佐藤・右サイドバックが真瀬→蜂須賀・ボランチの一角が中島→富田・右サイドハーフが加藤→氣田で、氣田の居た左に石原が入る。そしてFWの皆川が遠藤に代わり、遠藤がトップ下を務める事で4-2-3-1での戦いに。ベンチには、特別指定で加入したオナイウ情滋が初めて入る。

長崎=右SBの米田に代えてCBの櫛引を入れ、前節CBの村松が右SBにシフト。またボランチの鍬先に代えて植中がトップ下に入り、加藤大がトップ下→ボランチへ移動と、ポジションチェンジを絡めた変更が顕著。その他右SHがクリスティアーノ→山崎と、計3人。長距離遠征の影響かはたまたアクシデントか、ベンチメンバーを1人削って挑む。そのベンチには、故障から復帰した都倉が加わった。

スタメン

再び広がるウィルス禍の影響か、感染者に苛まれた仙台はホームにも拘らず、ベンチメンバーを1人削らざるを得ない状況となり。
同じく1人少ない長崎とサブ6人同士の戦いとなるイレギュラーぶり。
それに拍車を掛けるように、この日の仙台は特異なユニフォームを身に纏ってフィールドに現れました。
チームカラーの黄色は殆ど見られず、白とネイビーが幾重にも交錯するデザイン。
これがアウェー・長崎のユニフォームである、白基調+青のカラーと見分けがつき辛くなる効果を齎してしまい、結局ハーフタイムに交換する事となってしまいました。

試合の方は、キックオフから1分と経たないうちに早くもボールポゼッションの体勢を取る事に成功した長崎。
しかし攻撃権を支配したのは仙台の方で、中山へのロングボールを軸として押し込んだのちに、敵陣でボールを動かし。
対する長崎ディフェンスは、フリーダムな動きをするトップ下の遠藤を捕まえるのに目線を合わせる作業を強いられる立ち上がりとなり。
前半2分にカイオ・セザールがエリア手前の遠藤に対して反則を犯した事で直接フリーキックとなり、中央右寄りといった絶好の位置から、キッカー遠藤が直接シュート。
ゴール右を襲ったものの、GK富澤のファインセーブに阻まれ電光石火の先制点とはならず。

その後も左サイドでの圧縮を囮としつつ、ロングパスで遠藤に裏抜けを狙わせる(9分・オフサイド)など、狙いが明白な仙台の攻撃が続く展開。
しかし12分、長崎は左サイドのスローインからパスを繋ぎ、澤田の奥でのキープを経て加藤大が柔らかいクロス。
これをニアサイドでエジガル・ジュニオが収め、すかさずシュートを放ってゴールネットに突き刺し。
先制点が齎された事でエジガルを中心に喜ぶ長崎サイドを尻目に、仙台サイドはエジガルのハンドを猛アピールする事態となり。
主審・副審の間で確認が行われたものの、結局判定は覆らずに終わってしまいました。
尚、放送席では「手に当たっていたのは見ていたが(ハンドを)採らなかった」可能性を語っていたものの、こうしたゴールに繋がるオフェンスの際は故意で無くてもハンドを採るべき事象。
つまりは見逃してしまった可能性が極めて高く、VARの無い下位カテゴリ故の不純な場面となってしまい。

ともかく試合前から醸し出されたイレギュラーぶりは、この一件でさらに加速される事となり。
その後仙台サイドがハンドを採られた際に観客席からブーイングが上がるなど、判定を狙って不満をぶつけにかかるのが常態化してしまいました。

先制した長崎は、以降左肩上がりを基調としたポゼッションを軸に攻勢を続け。
スコアが動いた事で試合の流れが一変、という定型を描いていたものの、20分過ぎから再び仙台ペースへと戻る事となります。

攻撃の中心を担う遠藤に対し、長崎は主に江川がチェックにいく事が多く。
敵陣でボールを受けた際に素早く寄せる事で、仕事をさせず未然にピンチを防ぐという守備が機能していた第1クォーター。
しかし24分に飲水タイムが挟まれたのち、激しくポジションを動かしに掛かる遠藤。
中盤まで降りてきたり右ワイドでボールを受けたりと、江川のチェックをかわさんという意図が見えつつありました。

SHのポジションチェンジも絡めながら攻撃権を支配していく仙台、敵陣で展開→コーナーキックを獲得、という流れを繰り返し長崎ゴールに迫り。
1トップの中山も、37分にエリア内でシュート(ブロック)・39分にエリア手前からシュート(GK富澤キャッチ)とゴールを狙っていくも、得点を奪えぬまま時間が進んでいき。

長崎は44分にカウンターに持ち込み、植中のドリブルからパスを受けたエジガルがエリア内へスルーパス、澤田が走り込むもGK杉本が抑えて繋がらず。
アディショナルタイムには、再びカイオが遠藤に反則を与えてしまい遠藤が倒れ込む事態となるなど、仙台の攻勢に対して対処は見せたものの苦しい展開というのは拭えず。
結局0-1のまま前半を終えます。

仙台がユニフォームを変え(それに伴いカラーが被る長崎GK富澤も変え)ると共に、富田→中島へと交代カードも切って挑んだ後半。
なおSHも氣田が左サイドへと完全にシフトし(石原が右に)、その氣田の居る左から攻勢を掛け。
後半3分、その氣田が左ハーフレーンをドリブルで駆け上がり、エリア内に切り込む所を長崎・加藤大に倒され。
しかし反則の笛は吹かれず、当然の如くスタンドからブーイングが上がる事となり。
その後長崎・加藤聖がスローインに時間を掛けた際にもブーイングが発生するなど、不穏な空気はさらに深まってしまった後半戦。

試合の方は、前半同様に仙台の攻勢が続けられる絵図となり。
5分には逆サイドでパスワークに絡んだ氣田から右で前進し、蜂須賀のクロスを中央で中山が合わせにいき。
GK富澤がパンチングで防ぎ、エリア内で拾った遠藤からシュートが放たれるもこれも富澤が前に出てブロック。
前半と変わらず、ポジションチェンジを絡めながら人数を掛けての攻撃で崩さんとする仙台。

それに対してゾーンの意識を高めつつ、しっかりとブロックを固めて守る長崎ディフェンス。
それでも専守防衛の状況を打開したいのは当然で、14分にクリアボールの跳ね返りを右サイドで拾っての攻撃チャンス、パスワークから加藤大がダイレクトでエリア内右へスルーパス。
走り込んだ澤田からグランウンダーでクロスが入るも、走り込んだエジガルには合わずモノに出来ません。

再び仙台が同点とするべく攻め上がり、16分には左サイドから中島がカットインからミドルシュートを放つも枠を捉えられず。
遠目からのシュートでもゴール出来ずと、攻めながらも奪えない得点。
そんな状況で追加点を与えるのは避けたい所でしたが、22分に長崎が左→右のサイドチェンジを経て、カイオがエリア内右角を突いてのクロスがブロックされてCKに。
ここでサインプレーを選択した長崎、キッカー加藤聖はニアサイドやや遠目のスペースへ低いクロスを入れ、そこに逆から走り込んできた山崎がダイレクトでボレー。
意表を突かれた仙台ディフェンスは成す術無く、放たれたシュートはニアサイドを突き破ってゴール。
貴重な2点目を叩き出したと同時に、飲水タイムが挟まれます。

明ける際に石原→鎌田へと交代した仙台、とにかく攻勢を強めるしか道は無く。
右サイドからクロス攻勢を掛けるも、蜂須賀のクロスが手前でブロックされるシーンが続くなど、崩れを見せない長崎の守備。
2点目を挙げた山崎が31分に足を攣らせた事で、長崎ベンチもカードを切り始め。
山崎→奥井への交代を皮切りに、36分にエジガル・櫛引→都倉・二見、42分にカイオ・澤田→五月田・大竹と紋切りのようにメンバーを代えていきました。

仙台は、長崎が山崎を交代させたと同時のタイミングで、遠藤→レアンドロ・デサバトへと交代。
フォギーニョとのドイスボランチとする事で、中島が上がり目の位置つまりトップ下の仕事に回るポジションチェンジが敢行されました。
35分にその中島がエリア手前でボールキープする所を長崎・加藤大に倒されて反則、この日2本目の良い位置での直接FKを得。
右ハーフレーンの位置で、これを中島自ら狙いにいきましたが、放たれたシュートはゴール上へ大きく外れ。
さらに38分にはラフなロングパスからのカウンターで中山のスルーパスに走り込む中島、エリア内左からシュートを放ちましたがゴール右へ外れと、セカンドストライカーの役目を果たさんとするも実りません。

長崎はマイボールの際は、都倉狙いのロングボールへと傾倒していった終盤戦。
40分に最後の交代カードを使った仙台、初のベンチ入りとなったオナイウ(名前からして当然だが、オナイウ阿道の弟)を投入します。(氣田と交代、同時に内田→福森へと交代)
そのオナイウが右サイドで突破力を発揮しつつも、得点出来ないままATへ。

勝ち点を得るのは既に厳しい状況ながら、ホームの観衆が見守る中で攻め手を緩める事は許されない仙台。
左サイドからのクロスが流れた所を右奥でオナイウが拾い、バックパスを受けた蜂須賀からクロスが上がると、中央で合わせにいった中山が倒れ。
長崎・村松のプッシングを受けたという事で反則の笛が吹かれ、PK獲得となります。
ようやく主審の判定が有利に働いた……と思った矢先、このPKを中山がGKの逆を突いてゴール右へ決めた所で、再び一悶着。
ネットに突き刺さったボールをGK富澤が抑えた所で、素早くキックオフしようとした仙台サイドと揉めに揉め、相手を押し倒すラフプレーも生まれてしまい。

結局遅延行為という事で富澤に警告が与えられて落ち着かせ、キックオフへ。
しかし既にスタジアムの雰囲気は最悪に近く、同点ゴールが齎される事無く試合終了の時を迎え、笛が鳴るや否や再度ブーイングが鳴り響き。
長崎が勝利し前半戦の借りを返して終わりましたが、試合後にはサポーターによる中傷も(インターネット上で)行われるなど、後味悪いものとなってしまいました。


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