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DAZN観戦 2024年J2リーグ第4節 藤枝MYFCvsファジアーノ岡山

2024-03-18 16:01:27 | サッカー視聴記(J2)

<藤枝スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 水野の負傷が発表され、2/27に発生して全治6週間との事。
  • アンデルソンの負傷が発表され、2/11に発生して全治6~8週間との事。

<岡山スタメン>

  • 前節(山口戦・1-0)出場停止だった田上がスタメンに復帰。
  • ユース所属の磯本・川上航生・藤田成充・三木ヴィトル・南が2種登録選手となり、2節(いわき戦・1-1)から登録される。

開幕から3戦未勝利の藤枝。
勝敗はともかく、それ以上に無得点という成績が「超攻撃エンターテイメントサッカー」の名倒れ感を強めているのが辛くあり。
そんな状況で、未だ無敗という対照的な相手(岡山)とぶつかるのを余儀なくされました。
メンバー的にも微調整が重ねられ、この日は永田が今季初スタメンとなり。

試合が始まると、地上から繋ぎたい藤枝を尻目に、岡山がダイレクトな前進で主体で押し込みに掛かり。
前半3分藤田息のヘッドから浮き球で繋いでいきボール確保、戻しを経ての鈴木喜の縦パスを受けた岩渕が細かいタッチでのドリブルを経て左ポケットへスルーパス。
走り込んだ末吉のマイナスのクロスを木村が合わせシュート(GK内山セーブ)と、アタッカーの武器が活かされた素早い攻めで早くも決定機を生み出します。
4分にもゴールキックから、ロングフィード→柳貴フリック→グレイソン落としという攻め手からサイド奥を突いてコーナーキックをゲットと、単純明快な手段での好機。

入りの主導権争いに敗れたため、自分達のペースの土台を作りたい状況となった藤枝。
即ち最終ラインからのビルドアップの土台作りですが、とにかくまずは好機が欲しいという所でもあり、9分に西矢のラフなミドルパスからそれが訪れ。
中央でボールを持ったシマブクから左へ展開し、永田がドリブルで左ポケットを突いてシュート(阿部がブロック)と、岡山同様にポケットへの進入という目的を果たす事でファイティングポーズを取ります。

その後ようやくビルドアップの体制を整え、3バックが広い距離感を取り、GK内山を中心に最後方から繋ぎ始める自身のスタイルを前面に出し。
岡山もプレッシングでそれを阻みにいき、フォーメーション上ではミラーマッチという強みを出しに掛かります。
しかし相手はGKを加えて数的優位を作るのみならず、距離感が広いためシャドーが走らされる距離も長くなり。
木村・岩渕はボランチを切る立ち位置からチェイスするため、ワイドで受ける鈴木翔・久富に対し間に合わなくなる状況が出来。
その結果ウイングバックが前に出るミスマッチとなり、藤枝にとって優位な攻防が生まれていた感がありました。

次第に攻撃機会が膨らむ藤枝を見るや、岡山も可変システムからのビルドアップの姿勢を押し出し始め。
つまりは前年からのスタイルである、鈴木喜がサイドバックのような立ち位置を取る最終ラインからの前進。
これにより左サイドで数的優位を作り、藤枝ディフェンスにWBのみとなる右サイドのカバーに奔走させる状態へと追い込み。

再び優位性を作り攻め上がる岡山、22分にその左サイドから鈴木喜縦パス→田部井スルーパス→末吉クロスと攻め込み。
クリアボールを尚も繋いだ末に岩渕がミドルシュートを放つも、ゴール左へ惜しくも外れ。
その後も押し込み続け、ボランチの藤田息・田部井も最前線に顔を出す攻撃シーンを作るなど、今季の成績どおりの強者感を露わにしていきます。

流れを変えたい藤枝、30分に再びGK内山から右サイドで繋ぎ、中川風が中央突破を経てミドルシュートを放ち。(ゴール右へ外れる)
何とか一矢を放つ事で橋頭堡を作り、その時を待つ体制に。

すると34分に、こぼれ球の争いで鈴木喜と久富がスライディング同士激突してしまうシーンが発生。
幸い両名とも大事には至らなかったものの、可変式ビルドアップを担う両名の危険なシーンが生まれた事で、乱戦の匂いを醸し出し始めます。
それに従うように試合再開後の36分、岡山の自陣のパスミスで藤枝の好機が生まれ。(シュートには繋がらず)

40分に岡山は再び、左サイドで藤枝ディフェンスのギャップを生み出して攻め上がったものの、カットインを仕掛けた末吉が止められた事で藤枝のカウンターに。
素早く右サイドを前進してその裏を突く(シュートには繋がらず)という具合に、乱戦模様を制し始める藤枝。
その流れをモノにしたい状況となり、41分に矢村のミドルシュートがブロックを掠めてゴール右へと外れ。
これで得た右CKからも、キッカー梶川のクロスが流れた所を矢村が拾い、カットインを経て中央からシュート。(ブロック)
その後44分にも右CKを得ると、ショートコーナーを経て中央から杉田がミドルシュート(阿部がブロック)と、フィニッシュの嵐を浴びせます。
どうしても欲しい今季初得点が視界に入るものの、果たせぬまま前半終了となり。

ともに交代無く始まった後半。
ロングボールが飛び交う入りで、藤枝のマイボールとなりかけた所で最終ラインがミスを犯し(入れ替わりで確保せんとした所を岩渕に拾われる)た事で岡山の好機に。
そして藤田息がペナルティアークからシュートし、藤枝はブロック→GK内山キャッチで何とか防いだものの、この際に鈴木翔が足を痛めてしまうアクシデントが発生してしまいます。
交代の運びとなり中川創が同ポジションで投入と、最終ラインを弄る破目となり。

その乱れを突きたい岡山ですが、後半6分に得たフリーキック(左ワイドから)の好機で、キッカー岩渕のクロス。
これが直接ゴールに向かうもGK内山にキャッチされると、勢い余ったかその後前に出た内山に対しグレイソンがチャージしてしまうという格好に。
たまらず反則の笛が鳴りグレイソンに警告と、その意識が空回りするなどこちらも盤石とはいかなかった後半の立ち上がり。

そのグレイソンは、最前線でポスト役として働くも、藤枝の徹底マークもあり中々自分色を押し出せず。
ハイボールの競り合いで、度々川島をはじめとした潰しに遭うなかで苛立ちを隠せなかった風でした。
11分にロングパスからの攻めで右サイドから藤田息のクロスが上がると、ヘディングシュートを放ったグレイソンでしたがこれはGK内山の正面に終わり。

お互い不純といった時間が続くと、双方交代カードを切りに掛かり。
先んじて岡山が17分に木村→田中へ交代すると、直後の18分に藤枝も永田・中川風→榎本・浅倉へと2枚替え。
両チームとも背番号10の選手の投入と、流れを掴みたいという意図は明白でした。
そしてそれを果たしたのは藤枝の方で、直後の18分に左サイドから、縦パス→ポストプレイ→浮き球スルーパスという定番のワンタッチでの崩しによる好機。
ポケットに進入した梶川はさらに奥へのスルーパスを選択すると、追い越して受けた榎本がシュート。
この至近距離でのシュートを、GKブローダーセンは何と頭部でブロックのようにセーブと、臆しない姿勢で失点を防ぎ。

一方モノに出来なかった藤枝、その後も敵陣でのボール奪取の連続により尚も苛烈に攻め。
20分には西矢のボール奪取から浅倉が中央を素早くドリブルで運んだ末に、矢村のミドルシュートが放たれるもこれもGKブローダーセンがセーブ。
23分にも杉田のミドルシュートをキャッチしたブローダーセン、度重なる好守により崩落の危機を最後方から支えます。

この守護神の奮闘を繋げたい岡山ですが、前線ではまたも岩渕がGK内山に余計なチャージをしてしまう(22分)など、不純ぶりは相変わらずであり。
ならばと、29分には相手のお株を奪うようにGKブローダーセンからの地上でのビルドアップを敢行する岡山。
ブローダーセン自身の縦パスもあり上手くプレスを剥がし、右サイドから前進に成功するも、肝心のアタッキングサードで柳貴のキープミスもありフィニッシュに辿り着けず。
一方の藤枝も一時の流れでモノに出来ずに終わった影響は小さくなく、27分には岡山のプレッシングを浴びながらのビルドアップ。
それによりパスワークを遮断され、こぼれた所を中川創がラフにロングパスを送り、セカンドボールを拾った末の好機(右からシマブクがクロスも精度欠く)となるなど乱れ始める後方の土台。

そんな状況の中さらに動く岡山、柳貴・岩渕→高橋・ルカオへと2枚替え。
高橋が左WBに入る事で、末吉が右WBへと移ります。

故障がちでフルに働けないルカオですが、いざ出場となると、その馬力を活かしたプレーはやはり迫力があり。
31分にはスローインを収めるとそのまま反転してドリブルに入り、藤枝ディフェンスのアタックも物ともせず、振り払った末に右奥を突く持ち味をフルに生かした前進を見せ。
そのまま上がった彼のクロスはクリアされるも、尚も繋いでショートパス攻勢の末に、グレイソンポストプレイ→田中ミドルシュート(ゴール左へ外れる)と脅かし。
交代選手の活躍により、徐々にリズムの取り戻しに成功したでしょうか。

それでも直後にシマブクのボールキープに対し高橋が反則を犯し、藤枝のFK(右サイドから)の好機。
ここで既に交代準備していた藤枝ベンチですがウェイトを選択し、キッカー西矢のクロスが直接ゴールに向かうボールとなり。
手前でバウンドする難しい軌道のなか、キャッチにいったGKブローダーセンは弾いてしまい、そこに中川創が詰めるという決定機を生み出します。
しかし連撃となった中川創のシュートもGKブローダーセンが至近距離でセーブと、どうしても立ち塞がるGKの壁を崩せない藤枝。
直後に杉田・矢村→河上・中島へ2枚替えと、最後のカードに掛ける事を強いられます。

ストライカー気質の高い中島ですが、チームの流れの中での機能性は今一つ。
それ故スーパーサブ生活、ならびに所属元の札幌からのレンタル生活を強いられている状況(そしてレンタル元の札幌も、藤枝同様1得点が遠いシーズンの入りとなったのが何とも)ですが、何とかそれを変えんと奮起。
38分に縦パスを(田上に)倒されながらもポストプレイで繋いだ中島により訪れる好機、右サイド奥を突いた末に久富からのクロス。
そしてヘディングシュートを放った中島ですが惜しくも左ポスト直撃と、彼の才覚をもってしても堅いゴールは相変わらず。
その後もこぼれ球を確保した藤枝、尚も榎本が左ポケットへ切り込んでシュートを放ちましたが、これもGKブローダーセンのセーブに阻まれ。

一方の岡山も、35分にスルーパスを受けたルカオが力強くドリブルでエリア内に進入してシュート、これを川島がスライディングでブロックと際どい好機を作り。
42分に最後の交代、阿部・田部井→柳育・仙波へと2枚替えして終盤を迎えます。

先制点がそのまま決勝点となる流れを醸し出す中、その先制を狙いにフィニッシュが飛び交う終盤戦。
43分には藤枝最終ラインのミスで、こぼれたボールをグレイソンが直接シュート。(GK内山キャッチ)
それでも怯まない藤枝は44分、地上での繋ぎで岡山のプレッシングをかわす等徹底抗戦の構えは崩さず。
そしてフィニッシュまで繋げ、右サイドでのパスワークの末に浅倉がドリブルでポケットを突いてシュート。(田上ブロック)

どんな結末になるか予想もつかないという状況で、アディショナルタイムへ突入。
それでもシマブクのシュート(鈴木喜ブロック)など、ゴールに迫る事を止めない藤枝。
初得点ならびに初勝利の気運は十分でした。

しかしそうは問屋が卸さず、直後の岡山の攻撃。
最終ラインへ戻しての攻め直しから、鈴木喜の縦パスで中央を選択すると、グレイソンのポストプレイで田中の下へ。
決してマークも緩くない中で、田中は果敢にミドルシュートを放つと、これが中川創のブロックでループの軌道へと変わってゴール内へ。
劇的なゴールとなった岡山、最後はリフレクションによるフィニッシュと、僅かな運が追い風となりました。

その後もルカオがコーナーでボールキープするなど、そのフィジカルを生かしたプレーをチームに還元させ。
そして試合終了の笛が鳴り、逃げ切りを果たした岡山、早くも勝ち点を10に乗せる好調ぶりの維持に成功しました。

反面、今節も得点も勝利も出来ずとなった藤枝。
内容は良かっただけに、成績が付いて来ない現状がもどかしい立場に。
変える必要が無い状況ながら、後ろ向き思考により不変を保つのも厳しくなる、単なる不調よりも難しいマネジメントを強いられそうですが果たして。

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