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2022年J2リーグ・開幕前の編成の雑感3 ~翔んで岡山

2022-02-10 17:08:19 | 雑記

その1 その2 

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「東寄り」の影響は、首都圏のクラブを終えて半数越えという面からも窺える。
両端である東北・九州地方のクラブが増えた事もあり、何処かに綻びがあっても可笑しくない……と考えながら観てみると、京都の昇格で関西地方が丸々抜けてしまっている事に。
金沢からいきなり岡山に跳ぶのは珍妙ではあるが、まあ一地方の全クラブがJ1に収まっているのは幸せなのだろう、という事で……。

<FC町田ゼルビア>

予想フォーメーション 4-4-2(4-4-1-1)

GK 福井 ポープ・ウィリアム バーンズ・アントン
CB 高橋 深津 岡野 奈良坂 (佐野?)
SB 三鬼(LR)奥山(RL)翁長(L)
DH 佐野 高江 樋口? 宇野?(平戸)(アーリア)
SH 平戸(L)太田(LR)長谷川アーリアジャスール(RL)山口(LR?)(安井)(翁長)
FW ドゥドゥ 中島 鄭大世 安井(SS)平河 佐藤 (アーリア)(平戸)(山口)

予想順位 9位~18位

前年5位まで躍進し、ランコ・ポポヴィッチ監督勝負の3年目……と言いたい所だが、陣容を見ると層の薄さに辟易しかねない状態。少数精鋭でのやり口が巧くいっていた前年ではあるが、2年前ほどでは無いものの過密日程がチームにダメージを与える主因になりかねないシーズン。下手を打つと勝負どころか、1年目と同様の状況にまで逆戻りしてしまう恐れが。
その少数精鋭ぶりは、三鬼・吉尾除くレンタル組(デューク・カルロス、ンダウ・ターラ、田代)がロクに出番無く退団を迎えた(森下は微妙)点からも窺える通り、一度構想外となってしまった者にとっては厳しい。そこそこ出番があった岡田・土居も、もう一年手元に置いておいた方が良かったのでは無いだろうか。ともかく吉尾のレンタルバックという回避不可(?)な事象に以上の要因が加わり、薄い層に拍車が掛かってしまった感が拭えないオフ。
そんな状況を改善する要因は新戦力。翁長はサイドバック・サイドハーフ双方をこなす存在として即戦力が予想され、岡野も最終ラインに厚みを増すだろうが、やはり決定的に数が少ないのが難点。前年故障を繰り返していた山口に目途が立てば、FWとSHを兼任する人材が厚いので前線は何とかなりそうだが……。

<横浜FC>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK ブローダーセン 六反 市川 大内
CB ガブリエウ(C?)韓浩康(?)高橋(C)岩武(R)中塩(LR)(和田)
WB 高木(L)武田(L)中村拓海(R)亀川(LR)松浦(R?)和田(R)(長谷川)(ハイネル)(岩武)
DH 安永 ハイネル 中村俊輔 手塚 (和田)
IH 齋藤 長谷川 山谷?(山下)(中村俊)
FW サウロ・ミネイロ フェリペ・ヴィセウ 小川 伊藤 渡邊 クレーベ 山下

予想順位 1位~8位

J1からの降格クラブらしく大所帯、前年途中に加わった助っ人組も大部分が残り、文字通りに1年での復帰を果たさんとする姿勢なのは明白。そんなクラブの纏めが期待される新監督は四方田修平氏で、札幌監督時代にヘイス・ジェイなど助っ人の得点力を存分に活かし、J1昇格~残留を果たした実績を評価しての事か。
そんな助っ人勢力に対抗するように、日本人選手でもJ1に居ても可笑しくない立場の選手を搔き集め。一人一人繊細を述べるのも面倒で、これだけ揃えればJ1昇格は間違いないだろう……という言葉で締めたい所。
しかしその分、巧くいかなかった際の反動は尋常では無いだろう。ややもすると「ただ戦力を搔き集めただけ」と揶揄されかねない状態になったのは、三浦移籍という混乱を招く事象(本当にそうなっていたのかは不明)もあり仕方無いのかなとも思うが。
整理整頓しきれていない陣容を見渡し、せめてクレーベは放出してしかるべきでは……などと選手目線での事象を考えてしまう。しかし穿った見方をすれば、助っ人組が1年間の契約=今夏にシーズン途中で流出という事態に備えての大所帯なのかもしれない。

<ヴァンフォーレ甲府>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 河田 岡西 小泉 山内
CB 新井(CRL)浦上(R)北谷(RL?)野澤陸(?)レナト・ヴィスキ(?)(山本)
WB 荒木(L)関口(R)須貝(RL)小林(?)(中山?)
DH 野澤英之 山田 山本 石川 松本 林田?(新井)
IH 宮崎 長谷川 鳥海 中山 飯島 (小林?)
FW ウィリアン・リラ 三平 ブルーノ・パライバ (宮崎)(鳥海)

予想順位 7位~14位

恐らく部外者から見ると、最も首を捻った監督人事となったであろう、4年前にシーズン途中で解任となった吉田達磨氏が再就任という運びとなり。なお吉田氏自身は2019年からシンガポール代表の監督を前年まで務めており、監督としてのタフさは増していると思われる。
前回監督時の失敗(2017年に降格、2018年に途中解任)は、それまで守備的であったチームを、攻撃的スタイルを導入しようとしたという典型例だったとの事。しかし現在は伊藤彰前監督の下、主体的にボールを握っての攻撃も行えるチームへと変貌しており、吉田氏自身の理想を落とし込むのに時間は掛からない(と予想される)のが大きな違い。果たしてサポーターを見返す成績は残せるだろうか。
そんな吉田氏が率いるチーム編成はというと、ボランチの野津田・中村が移籍と、スタイルを貫くには若干不安な選手放出。またメンデスも居なくなり、セットプレーでの得点力も見通しは不透明。前年後半戦の戦いを彩ったウイングバック含めた前線の若手選手達も、これらの事象で後方の土台が揺らぐ事があれば満足なパフォーマンスとはいかないだろうが、果たしてシーズンの入りは。

<アルビレックス新潟>

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK 阿部 小島 瀬口
CB 千葉 舞行龍ジェームズ トーマス・デン 遠藤 (早川)(田上)
SB 堀米(L)藤原(R)早川(R)田上(LR)渡邊(L)長谷川(R)(星)(デン)
DH 高 島田 秋山 (高木)(藤原)
OH 本間(LRC)高木(CL)伊藤(CRL)三戸(RL)星(R)イッペイ・シノヅカ(RL)松田(R)(谷口)(矢村)(秋山)
FW 鈴木 谷口 矢村 小見

予想順位 6位~11位

新監督は、マリノスで幾年もコーチを務めていたという経歴の松橋力蔵氏。新潟へ働き場を移した途端、1年後に監督のお鉢が回って来る事となり、昇格を目指すチームを引き継ぐだけに責任も重大であろう。ただし今季からプレーオフが復活するとあり、前年から大崩れしなければ……といった所だろうか。
その松橋氏のマリノスとの縁からかレンタル移籍。松田の他、柏から借りたシノヅカも元はマリノスの選手で、サイドを増強して監督1年目のシーズンに臨む。そのフォーメーションは不透明だが、とりあえずは前年同様4-2-3-1で予想。しかし本間ら既存戦力との被りを考慮すると、4-3-3で収まりを良くするのも手か。
ポゼッションスタイルを貫くには不可欠となっていたディフェンスライン、そこにJ1クラスのデンが加わり層は万全といった陣容。考慮しなければならない千葉の衰えが到来した際にも、同様のサッカーは貫けるか。
キャンプでいきなりウィルス感染による足止めを喰らってしまい、難しいシーズンの入りを余儀なくされた新体制。果たして上位をキープできるだろうか。

<ツエーゲン金沢>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 白井 三浦 上田
CB 廣井 庄司 松本大輔 稲葉 黒木
SB 松田(R)長峰(L)毛利(L)高安(R)片倉(L)
DH 藤村 松本大弥 力安 小野原?
SH 嶋田(RL)大石(R)平松(L)(力安)(大谷)(高安)
FW 丹羽 豊田 大谷 杉浦恭平 林 杉浦力斗

予想順位 12位~21位

前年は厳しい残留争いに晒され、大ベテランの域に入ってきた柳下正明監督にとっては同じシーズンを繰り返したくない所ではあるが、クラブ規模的に一発逆転もしづらい難しい状況。なおコーチには久藤清一氏が収まっており、3度目の代行も残留のための戦いに……なんて事にならないのを祈る。それを織り込んでのクラブ側の招聘という節が感じられるけど
新戦力に輝かしい実績を持つFW豊田を持ってきたのは、大橋・石尾と重要なセンターラインの人材を抜かれてしまったダメージの相殺か。海外修行を終えた(?)小野原も獲得と、これまでとは一線を成す補強策で、文字通りの柳下体制6年目の集大成にせんとしているのだろうか。多方面を見ても、J1クラブからのレンタルで陣容を固めているのが目立ち、苦境打開へ奮闘を重ねる。
藤村・大橋の鉄板の形が崩れる事となるボランチ。確かに安定性といえばこのコンビであったものの、そのマンネリ感が前年の苦境を呼んでしまったと思えば、大橋移籍は悪い面ばかりで無く。藤村のパートナーは誰が来ても若い人材になるが、新たな化学反応が引き起こされる事に期待。

<ファジアーノ岡山>

予想フォーメーション 4-3-3(4-1-2-3)

GK 梅田 金山 馬渡 谷口
CB 濱田 ヨルディ・バイス 柳 阿部
SB 宮崎智彦(L)河野(R)廣木(R)(徳元)(木村)(松木)(野口)
DH 喜山 河井 疋田
IH 関戸 ユヨンヒョン(河井)(木村?)
WG 宮崎幾笑(R)チアゴ・アウベス(?)木村? 徳元? 野口(R?)松木(L?)
CF ミッチェル・デューク 川本 齊藤 福元 ハンイグォン

予想順位 8位~16位

木山隆之氏を新監督に迎える。前の働き場であった仙台で猛烈に苦戦を強いられ、典型的な「J2ならば名将」という評価が固まりそうな木山氏。それを覆さんと意気込むかのように、岡山では4-3-3に取り組むとの事だが果たして。
前年一大勢力(?)を築いた清水勢、石毛が抜けたものの、河井とチアゴ・アウベス(山形のとは別人、一応)が加わって拡大は止まる所を知らず。安定感抜群だったGK梅田も、レンタル期間を引き延ばす事で無事残留。
しかし彼の前方であるセンターバック・ボランチはほぼ総替えを強いられる。バイス・柳の獲得で、形だけならCBは万全といえるが、2人とも得点力の方が目立つ選手なので守備構築をし直す現状としてはどうか。ボランチも、補強はしたものの1アンカー(4-1-2-3)では不安という印象は拭えない。サイドの選手はレンタルバックもあり数的には問題無く、やりたい形への移行はスムーズになると思われるが、チーム強度の面で難ありか。

続く その4

コメント
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