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2022年J2リーグ・開幕前の編成の雑感4 ~王者(マスコット総選挙)控える九州地方

2022-02-11 18:18:44 | 雑記

その1 その2 その3

J3から昇格・J1から降格・J3へ降格と、多彩な異動を経て迎える南方のクラブ。
九州地方においては4クラブと、J1・J2を抑えて最多を数え、「バトル・オブ・九州」の名に恥じない規模である。盟主・福岡が居ないけど
J2クラブにも拘らず、この時期行われる「マスコット総選挙」で無類の強さを発揮する長崎の存在がピカイチに見える。その発信力は申し分無いだけに、過去2年間惜しい所で昇格出来ずというサッカー自体の成績がもどかしくもあるが。

<レノファ山口FC>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 関 吉満 ファンティーニ燦 寺門
CB 渡部(C)ヘナン(L)眞鍋(RL)菊地(RL)生駒(RL)高橋(?)
WB 橋本(L)石川(R)高木(R)桑原(L)(兒玉)
DH 佐藤謙介 田中 佐藤健太郎 神垣 (池上)(山瀬) 
IH 池上 島屋 山瀬 兒玉 吉岡 沼田?(高木)(岸田)(河野)
FW 大槻 梅木 河野 岸田

予想順位 13位~21位

高井・楠本・川井と主力級は満遍無く移籍したが、いずれも移籍先がJ2へとあり、上位カテゴリへ向けて「育てて売る」というクラブのベーシックな狙いは果たせず終わり。新人獲得も、既に2年(特別指定で)在籍している橋本が目立つのみと、人材の枯渇で頓挫しそうな雰囲気だがさて。
今季40歳を迎える山瀬が加入し、FW大槻が完全移籍となり、前線に貴重な経験を加えようとする立ち回り。しかし副作用としてセンターライン全体が彼らの他、GKに関・DFの渡部・ボランチのW佐藤と年齢層の高さが目立つようになったのがネックか。
前年終盤のような、ハイプレスを貫き通すにはやや心許ない気がする。レンタル延長で残った田中を軸に、若い世代の奮起でカバーしたい所。

<徳島ヴォルティス>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 長谷川 松澤 田中 後東
CB カカ 石井 内田 石尾 安部 森
SB 藤田(R)田向(R)新井(?)石田(R?)
DH 白井 長谷川 櫻井 ヒョンリオ 大森?
SH 西谷(L)渡井(LR)浜下(R)杉森(L)藤原(L)児玉(R?)
FW 一美 ムシャカ・バケンガ 藤尾 坪井 佐藤 オリオラ・サンデー

予想順位 5位~14位

他の降格クラブとは一線を成すかの如く、監督(ダニエル・ポヤトス氏)を続投させる(その代わり主力を数多失う)措置を経て2年ぶりのJ2へ臨む事となり。布陣は前年を踏まえると4バック基調だろうが、中盤以前は中々一定せずという形だったので、とりあえず4-4-2で。
文字通りに誰も居なくなったボランチ、順当に行けば長谷川と白井の2人だろうが、新人・ヒョンリオ(玄理吾)の評判が良いらしい。神戸から借りた櫻井も期待の若手となり得るが、未だ10代と未知数な点が多く。彼らをはじめ加入選手は若手ばかりで計算し辛いが、ルヴァン杯の存在が経験を積ませる干天の慈雨となりそうである。
FWは人材豊富で2トップの方が起用には困らなさそうだが、個人的には前年シンガポールで大活躍したという触れ込みの坪井に期待……と、何処のポジションも上がり目を期待しての立ち回り。それが欠点となるか歓喜を呼ぶかは不明だが、同じ降格クラブ、特に横浜FCに対する強烈なアンチテーゼにはなりそうである。

<V・ファーレン長崎>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 富澤 笠原 浅沼 原田
CB 江川 二見 村松 櫛引
SB 加藤聖(L)米田(RL)奥井(RL)高橋(R)
DH カイオ・セザール 加藤大 鍬先 秋野 五月田 安部
SH 澤田(L)大竹(R)笠柳(L)(山崎)(米田)(クリスティアーノ)(イバルボ)(高橋)
FW エジガル・ジュニオ 植中 都倉 山崎 奥田 クリスティアーノ ビクトル・イバルボ (加藤大)

予想順位 3位~9位

強固な陣容で上位(4位)を掴み取った前年。そこから亀川・毎熊とヴィヴィくんの弄り役サイドバックが抜ける事となり、特に毎熊を軸とした右サイドアタックが肝となっていただけに、J1経験のある高橋・奥井を充てたからといって簡単に埋まる訳では無さそうだ。また守りの要のセンターバックは、新里・フレイレが抜けた(+代わりに獲ったのが村松だった)事で、高さを欠く陣容となってしまったのが辛い。
一方、クリスティアーノの加入が目玉となる前線。そうで無くてもFWは人材過多なので、恐らく層が薄いサイドハーフに入りそう。他にも米田・奥田とSHで流用出来る選手が目立つので、ウェリントン・ハットや名倉の穴は彼らで埋める算段か。
前年の成績から当然昇格候補の一つになるだろうが、盤石とはいえない陣容で、今季もキャプテンで中心選手となるであろうカイオへの負担は多大になると思われる。

<ロアッソ熊本>

予想フォーメーション 3-1-5-1

GK 佐藤 増田 田代
CB 菅田(C)黒木(R)酒井(L)イヨハ理ヘンリー(L?)東野(?)
WB 上村(R)竹本(L)阿部(R?)
DH 河原 田辺 三島
IH 伊東 ターレス 杉山 東出 坂本 (竹本)
FW 高橋 粟飯原 土信田

予想順位 15位~21位

過酷なJ3の沼からついに抜け出し、4年ぶりにJ2の舞台へと戻ってきた。戦術家である大木武監督のチームらしく、可変式3-3-4を経て3-1-5-1と、ややもするとイレギュラーに見えるフォーメーションを駆使して悲願達成。カテゴリが上がる今季も通用するかは不明だが、果たして同様のシステムを貫くのかどうか。
選手編成も、まずは前年の主力選手を残すのを前提として(除く岩下)、そこから肉付けを図っていく意図が見られる。大ベテランの域に近付いている佐藤がレギュラーであるGKをカバーすべく増田を、3バックに強さを加えるべくイヨハを獲得。その他、大木氏のサッカーを知る三島・粟飯原を引っ張って来る補強策も見せ、小規模だが着実な強化を選択したか。
残った主力選手の殆どが、大卒から2~4年目という特色溢れる陣容なのが売りで、今季も大卒新人の獲得が5人と路線を貫く。J2の荒波をブレない軸で乗り切らんとしているが、残留に成功したとしても、今オフ大人しかった他クラブの引き抜きが猛威を振るいそうで怖いが果たして。

<大分トリニータ>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 高木 吉田 西川 濱田
CB 坂(C)三竿(L)小出(R)上夷(?)刀根(C)(ペレイラ)
WB 香川(L)松本(R)井上(R)伊東(L)高畑(L?)野嶽(?)(小出)(三竿)
DH 下田 小林裕紀 羽田 ペレイラ エドゥアルド・ネット
IH 町田 野村 小林成豪 渡邉 藤本 中川 増山 梅崎
FW 長沢 伊佐 呉屋 サムエル 宇津元

予想順位 2位~10位

徳島とは対照的に、選手の大部分を残したうえで監督が交代となってJ2を迎える。6年間浮沈を賭けて戦い抜いた片野坂知宏氏に代わり、現役時代に(柏で)チームメイトだった下平隆宏氏が後を継ぐという胸熱?の展開。サッカー的には、ボールを握る事を信条とする両氏なので引継ぎに大きな問題は無いだろうが、フォーメーションは3バックと4バックのどちらになるか。
とりあえず3バックで予想すると、数少ない移籍選手となったエンリケ・トレヴィザンの穴が大きくなりそう。強度の足りない最終ラインにどう手を付ける腹積もりか。ないしはネットの獲得で、ひたすらポゼッションに徹する事で弱点を曝け出さないような振る舞いを見せるのだろうか。
主力の残留で数的には問題無いものの、全体的には帯に短しタスキに長しといった感が否めない。横浜FCとは意図が違うものの、大所帯の中で誰を主体に起用するか苦労しそうである。
以下余談で、前年のJ1は同じ日に3クラブ同時降格(大分・仙台・横浜FC)という事態が発生したが、野村が所属していた(している)全3クラブがいずれも降格(横浜FC・徳島・大分)というのも悲惨なものがある。

<FC琉球>

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK 田口 猪瀬 ダニー・カルバハル 積田
CB 李栄直 岡﨑 中川 村瀬 大森 (金井)
SB 金井(R)沼田(L)田中(R)上原牧人(R)福村(L)大本(RL)山下(?)(上原慎)(岡﨑)
DH 富所 上里 澤田?(李)
OH 池田(C)清武(LR)中野(?)シティチョーク・パソ(?)(大本)(草野)
FW 阿部 上原慎也 野田 草野 人見 ヴィニシウス

予想順位 9位~17位

共に移籍となった風間兄弟の存在もあり、解体といった印象。知念が引き抜かれたセンターバックに中川・大森を借り固めた他、ベトナム・サイゴンFCとの提携で選手を借り受けるなど、レンタル策に活路を見出した感がある。計算できるボランチが一気に上里・富所のみとなってしまった(一応、李を起用出来るが)ので、猫の手も借りたいというような感じか。とにかく故障者が出ないように祈りたい。(尚、ベトナム勢の2人は未知なので載せていない)
故障という観点では、昨季離脱期間が長かった田中の復帰はなるかどうか。福村も獲得した事でサイドバックが比較的人材豊富なだけに、彼や沼田を一列上げる策も考えられそうだが。
地域柄ホームグロウン色を強くする事も難しいため、狙いを定めて獲得した新人選手はいち早く戦力に仕立てたい所である。小泉・知念のような引き抜きも猛威を振るうJ2という戦場だけに、もっと数が居なければ……

コメント
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