音道貴子シリーズの短編集。
「あなたの匂い」
ゴミの中身をあさるストーカーに
音道貴子も狙われ背筋がさむくなる思いでした。
「冬の軋み」
襲われた犯人の中には 我が娘が・・・。
それを隠そうとする親・・・。
「花散る頃の殺人」
老夫婦の自殺。 恩と義理の為に費やした人生。
我が子を無理矢理取り上げられ、成人までお金を送り続け・・・。
そんな辛い人生を辿っていく。
「長夜」
有名な染色家の自殺。
ビルから飛び降りようと思ったとき、最後に電話をするなら
私は 誰にかけるのであろう。
「茶碗酒」
警察にお正月なんてないんですね。
大晦日まで働く警察の内部をかいま見た気がしました。
「雛の夜」
今時の若い子の実態。
でも、むてっぽうでも友情と信頼がまだ残っていることに安心しました。
そして、それを信じてあげる大人が、世の中に居なくてはならない。
それが婦警の母であっても・・・
私の大好きな音道貴子の日常、
家族や自分の将来に不安をいだきながらも
仕事に追われ、毎日が過ぎていく。
そんな音道隆子を身近に感じながら楽しめた
短編小説でした。
は4つかな