荷風著『濹東綺譚』の、「六」に
消えつつある季語の蚊帳がいくつか読まれている。
その句を紹介しよう。
そのあたり片付けて吊る蚊帳哉(かちょうかな)
さらぬだに暑くるしきを木綿蚊帳
蚊帳の穴むすびむすびて九月哉
この蚊帳も酒とやならむ暮の秋
主人公がお雪の住居の茶の間に吊ってある蚊帳を見て、旧作を思い出した場面でこれらの俳句が記述されている。
今日の『朗読 永井荷風作品集 第7回』で、ちょうどこの箇所が読まれた。
消えつつある季語の蚊帳がいくつか読まれている。
その句を紹介しよう。
そのあたり片付けて吊る蚊帳哉(かちょうかな)
さらぬだに暑くるしきを木綿蚊帳
蚊帳の穴むすびむすびて九月哉
この蚊帳も酒とやならむ暮の秋
主人公がお雪の住居の茶の間に吊ってある蚊帳を見て、旧作を思い出した場面でこれらの俳句が記述されている。
今日の『朗読 永井荷風作品集 第7回』で、ちょうどこの箇所が読まれた。