またもやみどの散歩にて

久しぶりの更新。

先日，このブログの愛読者のお一人であるN氏に

「最近筆が遅いんじゃないの」

とクレームをいただいた。

あ・・・あの・・・私，これを書くのは本業ではないので・・・

なにとぞお許しを。

でも，有難いことです。

こうして，更新を心待ちにしてくださる方々がいらっしゃるというのは。

遅筆のあさひですが，そのぶん中身を濃く書きたいと思います。

（って，どうでもいいことばっかり書いてるのが現実。）

基本スタンスは

「私の大好きな方々がクスッと笑ってくださるエッセイ」

を目指していますので，皆様今後ともご愛読をよろしくお願いします。

さて，本題。

またまた「みどネタ」で恐縮なのですが，引き続き。

この前の日曜日の夕方，みどの散歩に出かけた。

やはり忙しかったので，またもや義父にまかせきりになってしまっていた。

なので，散歩の距離が充分でない日も続いていたらしく，

みどは久しぶりの遠出を期待しているらしい。

散歩紐に繋ぎかえる時から，みどはそりゃあもう尋常じゃないくらいイキっていた。

あまりにイキるので，紐がなかなか繋げないほどで，

「コラッ，そんなに散歩に行きたいのなら，じっとしてなくちゃダメでしょうがッ

　アンタがそうやってイキるから，出かけたくてもなかなか出かけられないのッ」

と大声で怒鳴りまくる。

散歩紐に繋ぎかえるだけでかなりのエネルギーを消耗したものの，

なんとか出発した。

もう先日の事で懲りたので，車には乗せず，近所の土手をひたすら歩くことにした。

みどはやっぱりイキっていて，まっすぐ歩いてくれはしない。

あっちフラフラ，こっちフラフラ。

そのたびに私は振り回されてコケそうになる。

ここまで行儀悪くなかったんだけどなー。

今日のイキりようは，やはり尋常ではない。

すると，遥か向こうのほうで，

どうやら犬の訓練をしているらしき人が見えてきた。

おじさんと，シェパードのようである。

以前，このブログで書いたおじさんとシェパードではなく，

('09,9,23「憧れのシェパード」参照）

また別の人物のようである。

無類のシェパード好きの私は，じりじり近寄って行った。

おじさんはややコワモテの職人気質ふうの50代くらいの方。

土手にある広場にポールを刺し，そこをクネクネと犬を歩かせる訓練を

している様子。（上手く説明できていませんがわかります？）

歩かせては，ポールをまた違うように刺しなおしてまた歩かせる，

を繰り返しているようだった。

私は大変興味深く，じりじりと近寄りながら様子を見ていた。

というのも，小学生の頃の夢は警察犬の訓練士になることだったので

こういうことには凄く興味があるのだ。

余談だが，子どもの頃，エレクトーンのコンクールに出た時も，

弾き終わった後のインタビューで，

「あなたの将来の夢は？」と聞かれた他の子ども達が

「音楽教室の先生です」

「エレクトーンのプレイヤーです」

と答える中，私は

「警察犬の訓練士です」

と答え，場内がざわつく，ということがあったらしい。

（私は覚えていないが，先日母がそう言って笑っていた。）

おじさんがポールを刺しなおす間，シェパードはじっと待っている。

それも，おじさんが低く小さな声で

「待て」

と一声制するだけで，さっとその場に座り微動だにしないのだ。

もうこれだけで感動である。

もっとじっくり見たいと思い，おじさんが訓練している近くまで寄り，

ベンチに腰掛けて，見学することにした。

しかし，今日のみどが尋常じゃなくイキっていることを私は忘れていた！

ベンチに座り込んだ私に不満なのか，みどはその場をグルグルグルグルと

廻り始めた！

最初は放っておいたのだが，その廻りっぷりたるや，ものすごいものがあった。

ひたすら

グルグルグルグル

グルグルグルグル

グルグルグルグル

グルグルグルグル・・・

かたや，シェパードはおじさんの命令をひたすら守り続け一切動かず，

みどがグルグルグルグル，グルグルグルグル，しているのを見ている。

そんな視線にはお構いなしにみどは

グルグルグルグル・・・

グルグルグルグル・・・

グルグルグルグル・・・

グルグルグルグル・・・

を続けている。

私の頭の中には海老一染之助・染太郎師匠の

「いつもより多く回しております！！」

の台詞が浮かんだ。

みどのサービス精神とでも思わなければ，恥ずかしくていたたまれなかったからだ。

あまりに廻り過ぎてちびくろサンボの虎のようにバターになってしまうのでは

ないか，と思われた。

もう恥ずかしさがMaxになり，私はその場を離れることにした。

相変わらずシェパードは，こちらを微動だにせずにじっと見ているだけだった。

みどはそんな私の気持ちを知ってか知らずか，

また歩き出せた嬉しさを全開にして，

わっほわっほと歩いている。

家に帰り，夫にこのことを話した。

私が，

「あのシェパード，みどのこと，

『アホな子やな』

　って思って見てたんやろな・・・」

と言うと，夫からは意外な答えが返ってきた。

「いや，わからんでぇ。

　『あの子ええなぁ，あんなふうに自由にグルグルできて。

　俺なんかこのおっさんの言うことに絶対服従せなアカンからなぁ。

　ええなぁ，俺もあんなふうにグルグルグルグルしたいわぁ。』

　って思ってるんとちゃうの。」

なるほど！そうか！

アホにはアホゆえの「自由」というものがあり，みどはそれを満喫しているのだ！！

何ら恥じることも，臆することもないのだ！！

みど，あなたはそのままでいいのですよ。

アホ万歳！！である。

「出来の悪い子ほど可愛い」とはよく言ったもので・・・。

短い秋を楽しむ散歩の結末は・・・

昨日は天気がよく穏やかな日だった。

近頃忙しく，愛犬みどの散歩を義父に任せてばかりだったので，

久しぶりにゆっくり散歩することにした。

いつものご近所コースも飽きたので，

今日はみどを車に乗せ，7～8分走ったところの

川沿いの遊歩道へ向かうことに決定。

その遊歩道，川沿いにひたすらまっすぐ続いていて，

犬の散歩をする人，ジョギングやウォーキングを楽しむ人が

ちらほらいる。

混んでいるわけでもなく，行儀の悪いみどの散歩を

気兼ねなく散歩させることができそうだ，と普段から目をつけていた。

車のドアを開けると，みどはサササササーーーーッと乗り込んだ。

どこか楽しいところへ連れて行ってもらえることがわかっているようである。

車中では外の景色に興味津々でせわしなくキョロキョロとしていたが，

尻尾をはげしくブンブン振り回していたので，怯えているわけではない様子。

ほどなくして到着。

河川敷に車を停め，みどを降ろす。

平日の昼間なので，数えるほどの人しかいない。

みどと私は早速遊歩道をまっすぐ歩き始めた。

ポカポカと温かく，本当に気持ちいい。

風に揺れるセイタカアワダチソウ，ススキ，コスモスなどを

目で楽しみながらひたすら歩く。

思えば，今年の夏はいつまでも続き，

かと思ったらあっという間に冬のような風が吹き始め，

大好きな秋はいったいどこへ行ってしまったのか？

と思うような今年の10～11月だった。

貴重な秋を存分に楽しみながら，とにかくひたすら歩いた。

折り返しも含め，40～50分も歩いただろうか。

そろそろ帰ることにした。

みども充分運動をすることができ，喉が渇いた様子。

帰ってお水を飲ませなくちゃ。

また車に乗り込む。

しかし！！

私は大切なことを忘れていた！！

長らくご愛読の勘のいい皆さんはお気づきでしょうか・・・。

みどは恐ろしく舌が長く，ハッハッと喘ぐと

その長～い舌から，夥しい量のヨダレをたらしまくるのです・・・。

車中でみどは案の定

ハッハッハッハッハッハッ

ハッハッハッハッハッハッ

ハッハッハッハッハッハッ

をやり始めた。

もれなく大量のヨダレ付きで。

車の中にはボタボタとヨダレが落ちまくった。

それだけならまだしも，行きと同じくせわしなく

あっちキョロキョロ，こっちキョロキョロとするもんだから，

もうヨダレが車中のあらゆる所へ散りまくっている。

「うわわわ、みど，やめてぇーーーーー」

と叫びながら運転する私のことなど一切おかまいなしに，

ハッハッハッハッハッハッ

ハッハッハッハッハッハッ

ハッハッハッハッハッハッ

を，顔を振り回しながら続けるみど。

車中はもうすんごいことになった。

ダッシュボード，シート，ハンドル，ギヤなどに飛び散りまくっている。

それだけではない。

車中に積んでいる何枚かのCDにもヨダレがかかりまくっているではないか！！

気がつくと小曽根真氏の顔はみどのヨダレまみれになっていた。

小曽根さん・・・あなたの顔はすごいことになっています・・・

そんなことは夢にも思ってらっしゃらないでしょうが・・・

7～8分の時間がやたら長く感じられた。

家に着いた時にはもう精神的にヘトヘト。

みどを降ろし犬小屋へ繋ぎ，そこから車の大掃除に突入したのは

言うまでもありません・・・

雑巾で隅々まで吹き，ドアを全開して乾かし，

ファブリーズを噴霧しまくり，

愛車はようやく綺麗になりました・・・

短い秋を楽しんで悦に入っていた超ゴキゲンな気分は

遥か彼方へすっ飛んでしまったのでした・・・

舞台衣装を探せ！

久しぶりの更新。

今，毎年恒例のアンサンブル大会の前で気ぜわしくしています。

今年は，私も出場者としてもエントリー。

師匠から「一緒に出ない？」とお誘いいただいたのだ。

講師（と元・講師）の10名で，世界のいろんな音楽を10曲メドレーで綴り，

エレクトーン7台とピアノとその他それぞれの得意の楽器を披露しつつ演奏する。

曲についての詳しいことはまた別の機会に書くとして，

今回はその時に着る衣装の話。

世界のいろんな音楽のメドレーということで，

衣装もメンバーそれぞれが，

いろんな国をイメージさせるようなものを着ることになった。

例えば，メキシコ風にソンブレロとマント，とか，

中国風にチャイナドレス，とか。

で，私はアメリカ担当ということになり，何がいいかなぁ，と思案し，

カウボーイ風にすることにした。

近頃は，インターネットでたいていの衣装もそろうらしいので，

早速検索してみた。

「カウボーイ　衣装」と入力した。

すると出るわ出るわ，様々なタイプが。

しかし，いろいろある割に，女性用サイズが無い。

男性もの，もしくは子ども用ばかりなのだ。

これは，「カウボーイ」で検索するからダメなのかも！

と思い，今度は「カウガール　衣装」と入力してみた。

すると！！！！！

なんと，今度は出てきたのはエッチな衣装ばかり！！！

えっ

一体どういうこと？

どうも，「カウガール」の衣装は巷ではコスプレ用に使われることばかりのようで，

もう，露出度が半端じゃないのである。

「もう少し若ければ・・・」

とかいうレベルではない。

スゴイのになると，頭はテンガロンハットに足元はブーツだが

体はものすごく小さなビキニとTバックという

「それほぼ裸ですやん」

というものもあった。

いやー，オドロキました。

そういう需要があるんですね・・・

で，結局，元生徒のお母さんのKさんに助けを求めた。

いろいろお洋服の事に詳しくいつも生徒の舞台衣装の事などを

率先して決めてくださっていたからだ。

そしたら，さすがKさん，インターネットでカウボーイ風の

フリンジのついたスエードのベストを見つけて，注文までしておいてくださった。

同じようにインターネットを使ってもこの違いはどういうことッ！？

で，テンガロンハットは私物で持っているので（なんで？），

それを被ることにして，あとは手持ちのダンガリーシャツと

バンダナとジーンズとブーツでそれらしくなりそうだ。

あー，危なかった。

もう少しで裸同然で舞台に立たねばならぬところだった。

ということで，本番まであと１週間。

楽しみです。