どっちの○○さん?

2008年05月27日 20時56分52秒 | Weblog
私の旧姓はちょっと変わっていて,同姓に出会うことは,今まで親戚の人しかなかった。
しかし,嫁いだ先の苗字はどこにでもある,ありふれたものである。

結婚した当初は,三文判が手軽に買えることや,
聞き間違えや読み間違えをされないことが,
ひどく嬉しかったものである。

職場に,3年前に私と同じ名字の若い子が入ってきた。
手足がスラリと長く,顔も美人で,ちょっとリア・ディゾン似。
仮に,私たちの苗字をここでは○○とさせてもらおう。

先日,職場のある先輩(50代女性)に尋ねたいことがあり,
御自宅にお電話さし上げた。

「こんばんは。○○です。お世話になります。」
しかし,どうも,回線の状態が悪いのか,私の声が聞き取りにくいらしく,
怪訝そうにしておられる。

すると彼女は,いぶかしげに,こう言った。
「えーっと・・・○○さんって2人おられるけど・・・
スラッとした方の○○さん?」

私は言った。
「えー・・・あのーう・・・
あいにく,スラッとしてない方の○○です・・・」

この日ほど,ありふれた苗字を憎く思ったことは無かった・・・
コメント (4)
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