小犬のワルツ

2009年05月07日 13時02分02秒 | Weblog
今朝,庭へ出てスニーカーを洗っていると,
犬小屋の方からドタバタと音がしてきた。
「なんじゃ!?」
と思い,見てみると,愛犬「みど」が
自分の尻尾を口にくわえて,
グルグル廻っていた。

私は,一瞬ショパンの「小犬のワルツ」を思い出した。
小犬が自分の尻尾を口にくわえてくるくると廻っている可愛らしい様子を
曲に表したもの,と言われている。
一説には,その小犬は恋人ジョルジュ・サンドの飼っていたもので,
その曲は彼女にねだられたことにより作られた,とあったり,
また一説には,この曲が作られた頃は,ジョルジュ・サンドとの
仲は険悪な状態にあった,とも言われていたり。

また一説には中間部の装飾音は犬の首輪についた鈴の音を表しているとも
言われている。
いずれにせよ,聴いてもわかるように,とても愛らしい曲である。

てなことを,つらつらと考えながらもう一度「みど」の方へ
目をやると,まだぐるぐる廻っていた。
そこには,ショパンが思い描くのとは決して似ても似つかないであろう姿が。

小犬どころか,体が無駄にでっかくなって,裂けたような口のコワモテ犬が
自分の尻尾と格闘しながら腹を立てフンガフンガと言い
ドタバタぐるぐると廻る,なんともトホホな図なのでした(涙)。
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友,遠方より来る

2009年05月06日 20時03分10秒 | Weblog
このブログに時折コメントを寄せてくれる「ぱぴ」さんは,
大学時代のクラスメートである。

彼女とは,大学に入って一番最初の授業で知り合った。
席に着き,何とはなしに教科書に目を落としていた私の横へ

「ここ,いい?」

と,声をかけてきたのが「ぱぴ」さんである。
その時からすぐに仲良くなり,それからの20年以上の友人である。

彼女はたまたま同じ県の出身で,また中学高校とブラスバンド部だったという
共通点もあり,すぐに仲良くなったのだが,
それよりも,私が「ぱぴ」さんのことを大好きになった理由のひとつが,
彼女もかなりの「毒」を持っていた,という点である。

「ぱぴ」さんは,話し方はいたって,冷静で優しい口調なのだが,
たまに「えッ!?」と二度聞きしたくなるような暴言をいたってさらりと
言ってのける。
そんなところが大好きで,また,女子特有のベタベタしたところがないのも
好ましく,「ぱぴ」さんと私はとても心地よい距離感の中,
友情を育んでいた。

そんな彼女から,先日メールが来た。
GWにそちら方面へ旅行を計画しているので,会いに寄る,と。
わー!なんて楽しみなんだろう!
もう彼女の結婚式以来,6年くらい会ってない。

彼女は今,川崎に住んでいるので,飛行機でこちらへ飛び,
レンタカーで中四国をまわる3泊4日の旅らしい。
私の所へは5月4日に来る,とのこと。

さて,当日。
我が家は県道からちょっと細い道を入るためわかりにくいので,
近くの生協にて待ち合わせをする。
「ぱぴ」さん一家,登場。
車が停まりきらぬうちに「ぱぴ」さんが車から駆け降りてくる。

「きゃー,あさひぃー!」
「きゃー,ぱぴさぁん!」

「あさひ,全然変わってなーい!若ーい!
 って言うか,若造りー!」

「ぱぴ」さん・・・相変わらずアンタの「毒」は健在だね・・・
のっけからのカウンターパンチである。

彼女のダンナ様はそれは優しく,また息子のだいち君(3歳8か月)もめちゃ可愛い。
「ぱぴ」さん,幸せにしてるのね,よかったよかった。

だいち君が車にずーっと乗っててストレスを溜めてるので,ということで,
近くの公園へ行き,ダンナ様が遊ばせてくれてる間,おしゃべりに花を咲かせる。

「ぱぴ」さんは若干晩婚だったので,こどもがまだ小さい。
なので,今年からの幼稚園デビューに彼女はいささか不安を抱いている,
と以前からもらしていた。
お母さんたちと,うまくやっていけるだろうか,ママ友はできるだろうか,と。

私はそのことを「ぱぴ」さんに尋ねてみると,案外うまくやっていけてる,
とのことだった。しかし,彼女はぽつりとつぶやいた。
「まぁ,確実に10歳は離れてるけどな・・・」
ま・・・まぁ,しょうがないわな・・・

あ「昔,どんなアイドルが好きだったか,っていう話題になっても,
正直に『シブがき隊』とか答えたらアカンでぇ!」

ぱ「うん,わかってる,わかってる」

などと,イタイ会話をマジになって繰り広げる私たち。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
そうこうするうちに「ぱぴ」さん一家が次の目的地へと発つ時間が来た。

「ぱぴ」さん,本当に来てくれてありがとう。
なんだか,気持はそのまま大学時代にタイムスリップしたよ。
どんなに離れていても,しょっちゅう会えなくっても,
心はあのバブル絶頂期,昭和から平成へ変わった頃のままだよ。
と,「ぱぴ」さん一家の車を見送りながら,
少しおセンチになってしまったあさひなのでした。
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神戸の喫茶店で

2009年05月02日 15時34分35秒 | Weblog
先日,仕事で神戸へ行く機会があったので,
ついでに仲の良い後輩のアヤさんと久しぶりに会ってきた。

アヤさんは新講師として5年前に入ってきた。
新講師育成のプログラムの一環で,一定期間先輩講師のレッスンに毎週付いて
アシスタントをしながら勉強する,というもので,
アヤさんは私のクラスに入ってくれていた。

彼女とは一回り以上歳が離れているが,なんだかとてもウマが合い,
彼女が結婚して兵庫県へと嫁いでもメールのやりとりなどをしている。

いろいろな趣味が合うのだが,中でも特に
「この子とは合うな~~~」
と感じるのが,人間ウォッチング。

先日神戸で会っていた時も,いろいろと二人で観察してしまった。
食事を一緒にとり,ショッピングをした後(ちなみに,買物の
趣味もすごく合う),喉が渇いたね,ということで,喫茶店に
入った。

私たちの座った一角は空いていて,あぁ,良かった落ち着くわ,
と思ったのも束の間。
60代と思しきオバハン軍団がよっこらしょーと
隣のテーブルへやってきた。

5~6人だろうか。身なりはそれなりに綺麗にしていて,裕福な感じ。
有閑マダム,というには良く言い過ぎかもしれないが。

まぁ,彼女たちの声がデカイことデカイこと。
ましてやアヤさんと私の声が小さめでゆっくりしているため,
(この点でも彼女と話しているとホッとする)
たちまち,楽しいおしゃべりは掻き消されてしまった。

どういうグループかよくわからないが,どうもいろいろな点を
総合してみるに,日帰りバスツアーで知り合ったグループ,という
感じだった。

彼女たちのグループは「携帯電話是非論」で白熱していた。
まず,肯定派。
とにかく便利だ,ということを声高に主張。
すぐに連絡がつくし,なんと言っても待ち合わせなどに便利。
可愛い孫の写真を待ち受けにしていつも見ることができるし,
すぐまた新しい写真をメールで送ってもらえる。
また,メールを利用すれば,相手の都合のよい時間帯を気にせずに連絡を
入れておける。
(というか,このオバハンは
「私はメールだって打てちゃうのよー」
ということが言いたいだけのようにも見えた。)
などなど,携帯電話がいかに便利なものであるか,ということを,
具体例を挙げながら主張。

かたや,否定派。
そのグループの中で一人だけだった。
彼女の主張は
「でも,携帯って重いやろ。」
うーん,その主張,弱い。薄い。

肯定派の一人が,おもむろに自分の小型でコンパクトな携帯を取り出し,
「でも,ほら○○さん,今は,こんなに小さいのもあるわよ。」
と畳みかける。

でも,否定派の○○さんは
「でも,携帯って重いし。」
おーい,その一点張りですかーーー
弱い,弱すぎるッ
薄い,薄すぎるッ

もうアヤさんと私は声を出して笑いたいのを必死でこらえて聞いていた。
時折,目で会話しながら。

そして,何を言っても
「重い」
の一点張りの○○さんに匙を投げた肯定派は,
お互いのメルアドと番号を交換しようという話にシフトしていた。

すると,全員何やら鞄からゴソゴソと取り出してきた。
それは手帳であった。
そして,みな一様にそれを広げ,えーっと,と言いながら
メルアドと番号をペンで写し始めたのである。

えーーーーーーーッ
あれだけ使いこなしてるふうだったのに,
赤外線通信じゃないのーーーーーッ

アヤさんと私はもうこらえきれなくなり,
うつむいて肩を震わせるしかなかった。
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またまた Let's walk !

2009年05月01日 09時05分06秒 | Weblog
はい,今,ウォーキングから帰ってきました。
仕事が一段落し,昨日よりGWに入ったので,気分も爽快に歩いてきた。

今日のBGMは竹内まりやだった。
周りには誰もいない・・・はずだった。
気をつけてはいたものの,ついつい調子よく鼻歌がもれる。
調子づいた私は鼻歌からマジ歌へと突入。

「彼だけ~が~お~とこじゃ~ないこ~とにき~づいて~~~~♪」
(「元気を出して」)

そのすぐ後に,同じくウォーキング中の熟年夫婦が私を追い越して行った・・・

またやってもうた・・・


気を取り直し,歩き続ける。
川向こうからこちらへ渡り,しばらく進む。
犬の散歩をしている人ともたくさん出くわす。

こ洒落た座敷犬が主流。
その中でいつも気になっている人がいる。
ポメラニアンを6~7匹,鵜飼の鵜のごとく束ねて,
散歩させているおじいさんにいつも出会う。
時々,数が減っていることがあり,めっちゃ気になる。
ブリーダーという雰囲気でもなく,まだまだ追跡調査が
必要なようである。

はるか向こうから,大きな犬を散歩させているおじいさんが来た。
しつけが悪いのか,右往左往,せわしなく歩きながら
ゼーハーゼーハーと歩いてくる。
私を見るなり,イキって駆け寄ってきたやや薄汚いその犬は
な,な,なんと愛犬「みど」であった!

あんた,客観的に見ると,こんなんなのね・・・
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